買っちゃいました。FAR EAST MANUFACTURING(ファー イースト マニュファクチャリング)。

こんにちは。
東京店スタッフの小坂です。

ここ最近、大森さんが競輪にお熱だそうで。
競馬よりも的中させやすいのがミソとのこと。

挙句の果てに「小坂君、馬より競輪だよ」と。
これは喧嘩を売られていますね。

やれやれ。
どうやら、大森さんは競馬の何たるかをご存知でいらっしゃらないご様子。
こと競馬においては、的中率だとか回収率だとかは問題にならんのです。

一切の煩悩を払い、滅私奉公で以て好きなお馬様に貢げばよろしい。
お馬様の晴れの舞台に対する観戦料とでも思って、喜んで貢がせていただくのが競馬なのです。

不思議なもので、そうした清い心持ちでお金を賭けている分には回収率が100%を下ることはありません。
その証拠に、絶えず清い心を保ち続けてきた僕の収支に赤字は存在し得ません。

お馬様サマサマというやつで、気前良くシャツを新調できるくらいですから。
もののついでにそれについての話にもお付き合いください。

どうぞよろしくお願いいたします。

FAR EAST MANUFACTURING(ファー イースト マニュファクチャリング)

置き画からして雰囲気抜群のB.D.シャツを購入いたしました。
ご存知の方も多いことと思いますが、改めてブランドの概要からご紹介させていただきます。

F.E.M.は、お馴染みRESOLUTE(リゾルト)のデザイナーである林さんプロデュースの下、2023年の4月に立ち上げられたシャツ専業のブランドです。
林さんプロデュースとあっては、リゾルト同様に拘りが詰め込まれていることは必然。
拘りのポイントを一つずつ取り上げていきましょう。

①サイズ展開

分かりやすいのは豊富なサイズ展開です。

さて、ブルックス・ブラザーズ等に代表される由緒正しいシャツ屋さんでは、ネック(≒身幅)サイズとインシーム(=裄丈)サイズを別個に設け、その組み合わせの中から自分のサイズを選びます。
F.E.M.もその潮流を汲み、ネックサイズ6つ、インシームサイズ6つを組み合わせ、全25サイズの中からその個人にピッタリのサイズを選べます。

ネックサイズ/インシームサイズ303132333435
14 1/2
15
15 1/2
16
16 1/2
17

日本の既製服に見られるS~XLというサイズぐりでは袖が長過ぎる/短過ぎるといった悩みをお抱えの方には嬉しいサイズ展開ですね。
かく言う僕も身長に対して腕がやや長めなので、このサイズ展開は非常にありがたいです。

②襟と袖口の芯地を省略した作り

実はあんまり知らないシャツの作り。
一般的なシャツの襟と袖口の中には型崩れを防ぐための芯地が入っています。

ビジネスシャツの襟や袖口がいつまでもパリッとしているのは、硬めの芯地が入れられているためです。
カジュアルシャツにしても、芯地が入れられていないものはまず見かけません。

ところが、F.E.M.では芯地を敢えて省いています。
これによって襟は綺麗なロールを描き、袖を捲った時の雰囲気がグンバツになるのです。

F.E.M.を立ち上げるにあたって、林さんの私物である70年代製のブルックス・ブラザーズのシャツを解体した際に発見した仕様だそうです。
ヴィンテージ好きの皆様も唸らせることができるでしょう。

③縫製

林さんプロデュースですから、縫製までバッチリです。

シャツの縫製として最も質の高いとされる巻き伏せ縫いで各縫製を仕上げています。
縫い幅を質を見極める上では重要な要素ですが、こちらは極細の約3mm。
超高級シャツにも引けをとらない非常に丁寧な仕立てですね。

④アレをモディファイド

アレとはもちろんブルックス・ブラザーズを指します。
F.E.M.は、シャツの完成形とまで賞される70年代のブルックス・ブラザーズの備えた仕様をなぞらえています。

前立てのボタンは6つ。
袖の剣ボロを深めにとっています。

この辺りは実際に着用しているところをご覧いただいた方がよろしいでしょう。

スタッフ小坂の私物

サイズは15-32を選びました。
14 1/2でも着れないことはないのですが、僕はやや肩幅が広いので、ちょっと大きめを選んだ方が雰囲気良く着られると思ってのサイズ選びです。

また、洗濯によってガッツリ縮むので、それを見越したサイズ選びも重要です。
これについてはこちらのブログをご参照ください。

襟と袖口の雰囲気も良いですね。
ちょっとクタッとした様子が、丁度良くカジュアルなニュアンスを含ませています。

個人的なツボが、袖口の柔らかさと深い剣ボロです。
袖が捲りやすく、また捲った時の雰囲気がこれまた抜群です。

触れていませんでしたが、前立てがチェーンステッチで縫われている点もご紹介せねばなりません。
希少なユニオンインペリアルというミシンを使用しています。

生地の縮みによってパッカリングの生じるのが特徴で、デニムのアタリさながらの経年変化をシャツでもお楽しみいただけます。
たった一回の洗濯で画像のような仕上がりですから、まだまだパッカリングが出てきてくれることと思います。

今日はこんな感じで出勤していました。
天邪鬼な性格が災いして、リゾルトと合わせるには至らず。

リゾルトとF.E.M.を合わせてお買い求めくださる方が多いのですが、F.E.M.単品でもバッチリ活躍してくれます。
チノパンとのコーデはどうしたって腐らないはずです。

今回ご紹介させていただいたオックスフォード生地のものがベーシックなラインですが、シーズン毎にピケやシャンブレー生地のもの受注会、販売会も開催しております。
直近では、こちらの販売会を開催させていただく運びとなっておりますので、奮ってご参加ください。

さて、すっかり競馬の話よりもシャツについての話が長くなってしまいましたね。
遅れを取り戻すべく、競馬ならではの要素、血統のロマンを大森さんにみっちりしごいてまいりますので、今日はこの辺りで。

画面調整の間はだいたい変なポーズをしているスタッフ小坂

それでは店頭でお待ちしております。
ありがとうございました。

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小坂

東京店スタッフの小坂です。
168cm 54kg、体型の近い方はサイズ感についてのお問い合わせもぜひ。
店頭でお待ちしております!