こんにちは。
東京店スタッフの小坂です。
5/13よりRESOLUTE(リゾルト)が値上げします。
店頭でも値上げ前に購入したいという方が少なからずいらっしゃいます。
せっかくなら、時期に見合ったモデルをご案内したい所存。
小坂的なオススメは711ですので、今回は711がオススメの理由について深掘りしていきましょう。
さて、2023年の今頃にこんなブログを投稿いたしました。
『迫る夏のボトムス戦線!対抗はこれで間違いなし!』
要はRESOLUTE(リゾルト)の711をオススメするという趣旨のものでした。
その考えは今も変わりません。
やっぱり711はヒモに入れておきたい。
何なら、ショーツ-711の馬単で間違いありません。
もし外したら、吉岡さんが丹精込めて伸ばした髪を3mmに刈り上げます。
それくらいの確度と覚悟でご案内させていただきます。
という運びで、今回は『迫る夏のボトムス戦線!対抗はこれで間違いなし!』を2024年版にブラッシュアップしてお届けいたします。
どうぞお付き合いください。
さて、前置きも程々に本題へとまいりましょう。
ずばり、そろそろ気になってくる「夏に穿くボトムス、何が良いの?」問題に対する解答の1つが711なのです。
皆様の本命◎であろうショーツが軸となることは間違いないですが、711も対抗○として充分な力を持っています。
ヒモに入れておいて損はないでしょう。
これからは、僕が711をヒモに入れた理由について、展開予想も交えながらお話させていただきます。
お読みいただけた暁には、皆様も711をヒモに入れたくなること請け合いです。
穿ける時期が長い
まずはコレです。
とりもなおさず、僕の展開予想をお聞きください。
6月上旬から9月下旬までの長距離を制するタフネスを求められる過酷なレースですから、ボトムスの適性が試されます。
通気性の悪いボトムスは出足がつかないことでしょう。
本命◎のショーツは、後ろで控える形でレースを進めます。
そこでハナを切るのが711です。
薄手のチノパン等、他の有力どころが競りかけてくるでしょうが、そこは地力の差でハナを死守してくれます。
ハナに立ってからはスッと折り合って一息入れる711。
さながら1997年日本ダービーのサニーブライアンのように。
711から2馬身程切れて、先行した有力どころが団子になるでしょう。
互いに牽制し合あうでしょうから、711は序盤から中盤をマイペースで進めることができます。
ショーツも馬なりで最後方に控え、終盤に向けて脚を溜めています。
入りの1000m(6月上旬頃)は61秒ほどで通過。
ややスローペースに流れ前残りが予期されるところですが、これに待ったをかけるのがショーツ。
本命◎として自分でレースを作りにいきます。
向こう正面中盤(7月上旬)から位置取りを上げていくことでしょう。
2012年菊花賞のゴールドシップを思わせる超ロングスパートでもって、最終コーナー手前(7月下旬)では先行勢に取りついています。
最後の直線(8月中旬)に向く頃には711とショーツの差は2馬身程度。
ここで薄手のチノパン、サマーウールのトラウザー等も抜け出してきますが、脚を残している711を捉えるには勢いが足りません。
鞭の入った711が懸命に先頭を駆けますが、余力を残したショーツの末脚は衰えを知らず、最後の1ハロンで711を捉えきるでしょう。
そこから徐々にリードを広げ、1 3/4馬身差をつけてショーツが一番に入線。
惜しくも逃げ切りとはいかなかった711ですが、後続とは充分なリードがあるはずです。
流石に夏への適性はショーツに一つ劣りますが、期待に応えた順当な好走を見せてくれます。
何より、中盤以降のロングスパート一本勝負のショーツと比較して、711は序盤から見せ場がたっぷりなのです。
僕の完璧な展開予想をご覧いただいたところで、続いては、711の夏への適性の高さの理由を探っていきましょう。
夏への適性
第一に、生地の厚みが挙げられるでしょう。
リゾルト産駒はレギュラーオンス(10~14oz)に類されます。
代表的な産駒である710はレギュラーオンスの中では比較的厚みのある14ozですが、711はそれよりもやや薄い13.5ozの生地を採用しています。
店頭に並ぶワンウォッシュの状態ではその差を感じづらいですが、プール調教(洗濯)を重ねることで柔らかみを帯び、0.5ozの差は顕著なものとなります。
第二に挙げたいのはシルエットです。
細身のシルエットが産駒の全体的な特徴ですが、711はその中では比較的大柄と言えるでしょう。
太腿の辺りにゆとりがあり、膝下からはテーパードがかからずにストンと落ちるシルエットです。
肌との接触が少ないので、汗ばむような夏日でも通気性が保たれて、折り合いのついた穿き心地を維持します。
第三には、股上の浅さを挙げましょう。
実のところ、第一、第二で挙げた要素は今年のリゾルト産駒である714も満たします。
714も夏への適性を見せるわけですが、それでも今回の対抗○に711を挙げたのは、この要素が適正の高さに寄与するところが大きかったためです。
股上の深いボトムスは、腰周りをタイトに締めつけます。
それ故に空気の逃げる余地が少なく、とてつもなく蒸れるのです。
高いフィッティングを実現する等のメリットは多数ありますが、夏への適性を至上とする今回のレースでは不利に働きます。
この3本の柱が711の夏への適性をどっしりと支えているのです。
それでは、最後にパドックをご覧いただきましょう。
パドック
今回は2024年版というわけで、各スタッフが調教をつけた711をご紹介いたしましょう。
しばらく出入禁止をくらっていた小坂調教師に診断を下していただきましょう。
ハナを切るのは我らがボス谷川の究極仕上げの1本。
ボス谷川にとってのジャストサイズであるW30なので、小坂にしてみればサイズアップにあたります。
個人的にはこれくらいのサイズ感が今の気分。
色落ちの具合もバッチリで、最有力の一本です。
威風堂々たる仕上がりは、あのイクイノックスを彷彿とさせます。初夏の陽光に淡くフェードした生地が眩しく映る様は、秋の夕焼けで煌めく青鹿毛のしなやかさそのもの。程良く浮き出た各所のアタリすら、彼の繊細な筋繊維のカッティングに思わせます。ともすれば太め残しにも思われるトモ(臀部)のゆとりですが、夏にあたってはこれこそが完成形と言えるでしょう。穏やかな色落ち故に晩成型とされるリゾルト産駒ですが、ここにきてシルエットと色落ちが一体となり、屋久杉のような存在感を放ちます。本パドックの中では文句なしの本命◎です。
小坂調教師もご満悦のコメントです。
ヒップは余ります。
リゾルトらしさからは離れますが、色落ちの雰囲気と相まってヴィンテージのリーバイスを穿いているかのようです。
小坂調教師をして「屋久杉」と形容させる存在感ですから、それに負けないようにボリューミーなトップスを。
ハリスのベストなんかはボリュームが出る一方でルーズにならないので、合わせやすくてこれからに重宝しそうです。
このゆったりとしたムードが、夏でも無理なくお洒落を楽しんでいる感を演出できて良いと思うんです。
ジャストサイズは一通りお持ちの方にこそ、サイズアップを視野に入れていただきたいですね。
さて、中団から好位を追走するのはスタッフ濱地の手掛けた1本。
スタッフ濱地のジャストサイズであるところのW28です。
レングスには一折りして丁度良い程度のゆとりを持たせてあります。
スタッフ濱地厩舎の手掛けるリゾルトはフェーディングに定評あり。
小坂調教師にコメントを伺ってみましょう。
スタッフ濱地の入社以前より丁寧に育てられているあたりは、地方からの殴りこみのようですね。その上、小柄でスラっとしたボディバランスとあっては、これぞまさにイナリワン。調教期間は一年半程とさして長くはありませんが、しっかりと全体的にフェードしています。気性難で知られるイナリワンですが、翻ってこの711は素直な性格が見て取れます。高い操縦性から、調教師と711が一体となって作り上げるフェードは発展途上。まだまだ成長分を見込める大器の予感です。
身長に対して腰の細いスタッフ濱地は、711をジャストサイズで穿いても比較的コンパクトなサイズ感に収まります。
それに歩調を合わせたコンパクトなコーデです。
爽やかなマリンルックにほど良くデイリーで気取らない風を吹き込む711が縁の下の力持ちです。
今後の濱地厩舎の仕上げも楽しみにしていきましょう。
後方から捲ってまいりました。
スタッフ岡安厩舎新進気鋭の1本。
こちらもスタッフ岡安のジャストサイズにあたるW30です。
レングスはややクッションする程度。
本パドック内では最も正統派な1本です。
王道を往く姿はまさにリゾルト界のキタサンブラック。調教をつけ始めてから2年程とのことですが当歳馬の頃(穿きおろしたばかりの頃)のスパルタ調教がゆえにアタリは比較的強く入っています。アタリの塩梅、サイズ感のどれもが絶妙で、コーデを選ばない汎用性がウリと言えるでしょう。古馬王道を皆勤したキタサンブラックは、そのいずれのレースでも活躍して自身の適性の広さを示しました。同様にこの個体も様々なコーデで活躍して汎用性の高さを実証してくれることでしょう。好走が期待できますね。
穿き下ろしてから1ヶ月ほど穿き込んだそうで、やや強めにアタリが出ています。
太めの711と言えど、ジャストサイズを選ぶとスマートな見映えに。
ジャケットと合わせた時こそリゾルト産駒の真価が光ります。
時期によってトップスやアウターを変えることで通年の活躍が期待できますね。
夏のボトムス戦線に向けては、綿ポリのニットとホップサックのジャケットで。
今から9月下旬までお楽しみいただけるコーデです。
さて、展開予想、その裏打ちとなる711の特徴からパドックまで、ボリューム満天のブログにここまでお付き合いくださり、ありがとうございます。
ここまでお読みくださったならば、711をヒモに入れるに最もな理由があることもご納得いただけたことでしょう。
競馬の展開予想はからっきしな僕ですが、今回については自信をもってご案内させていただきました。
是非、適性の高い711を対抗○としてみてください。
お値上げは5/13より。
せっかくなら今のうちにどうぞ。
それでは、店頭でお待ちしております。
ありがとうございました!