鼻歌とスニーカーの頃

投稿日 2011年4月26日
著者谷川
カテゴリー Blog

「なつメロ」をご存知でしょうか？もちろん「なつかしのメロディー」のことですが、われわれ世代の青春時代の音楽も今の子供たちからすれば十分、いや十二分に「なつメロ」になってしまってるのでしょう。

その昔、どこのご家庭もチャンネルの決定権は親御さんが握っており、ゴールデンタイムにはこの「なつメロ」が高視聴率を取っておった訳ですな。淡谷のり子先生はじめ、近江敏郎先生など豪華な顔ぶれが勢揃いしてた訳でございます。子供たちは「チェッとか思いながらも、仕方無しに見てるんですね。」で、だんだん自分も歳をとる。すると不思議なもので「演歌もええやないか」とこう来るんでござますな。

楽曲のメロディーもさることながら、詩を吟味しておりますと、「心に沁みるな～」「わかるわかる。その気持ち」なぁ～んてついつい頷いてしまう。鼻歌とともに口ずさんでしまう訳でございます。感情移入しながら。もう完全に市井のオッサンですな～。わっはっは。もう開き直るしかない。

　　　
♪夜の海が好きだった私のために、いつも連れ出してくれたあなたは月夜の素敵なサーファ～♪

ワタクシは石川セリ（井上陽水の嫁はん）の名曲「ムーンライト・サーファー」を口ずさみながら、その靴を試着した。

その靴は　K-SWISS　しかもカリフォルニア・ビンテージという名の。やりましたなー！見つけましたな～！これはよろしおま！古くて新しいモノでございます。「古い奴だとお思いでしょうが、古い奴ほど新しいものを欲しがるもんでございます。」と鶴田浩二先生ではございませんが、ブツブツと訳の分からんコトを申しましておりました。

真夏の照りつける太陽の下、汗だくになりながらK-SWISSをレンタカーに積み込んだあの日。買い付けの日々はキツく長い道のりだった。

日焼けしたその素足にトレードマークの5本ライン。
中学生だった僕は、カッコいいサーファーの先輩たちの足元を飾るK-SWISSを眺めてた。