RESOLUTE(リゾルト)色落ち考察/ユーズドサンプルを使った解析

こんにちは。ZABOU坂口です。
2月になりました。

季節の変わり目という事もあって、個人的にはこの時期特有のおセンチな気持ち期間がスタートするのですが、
今年はどういう訳か中々暖かくならず、代わりに食欲が止まりません。
割と庶民的な近所の焼き鳥屋で1万円払った辺り、マクドのセットにハンバーガーをプラスワンした辺りからおかしいと思ってました。
そろそろRESOLUTEもインチアップを検討している中で、本日もデニム関連のおすすめとなります。


RESOLUTE FAIR連日ご来店頂きありがとうございます。
フェア期間中はエイジングサンプルを実際に着用頂ける貴重な機会となっております。
せっかくなら、という事で本日はこちらを使ったブログ。

ご購入頂く方や、これから育てていく方に向けて「どんなふうに色落ちさせていくか」についての内容になっております。

まず、ジーンズは経年変化していくパンツ。
濃いままも良いですが、色落ちしたジーンズ程合わせやすいアイテムは中々ございません。
普段良くする服装、またどういう服装に合わせていきたいかを明確にイメージしていきましょう。

CASE1

程良くフェードしたこちらのサンプル。711を着用。所謂「普通の穿き方」をしたらこれくらいの色落ちになると思います。
普通と言いますのは、個人差が勿論ございますが、3~5回程度の着用で一回洗濯する程度の事を指します。
ただ、一点を除いては。

程良く太ももあたりに余裕を持ったサイズ選びをすれば、この辺りに皺が寄ります。
これがゆとりが無ければないほど皺は少なくなります。
こちらのジーンズのオーナーは、きっとウエストに比べて、太ももは細い方なのではないでしょうか?

また、こちらの711は所謂一般的な家庭用洗濯機でお洗濯を行っているとは思うのですが、
コインランドリーのガス乾燥機を使っていると思います。

デザイナー林氏の推奨する、洗濯の際はボタンを全閉めした状態でお洗濯。その後乾燥機もボタンを閉めた状態で行うことによって、洗濯乾燥時の摩擦によって、ボタンホールのアタリがくっきり出ております。

セルビッジジーンズ特有の耳のアタリ。
普通に選択するだけでもこのアタリは出てきますが、乾燥機を使う事により、よりこのアタリが際立って参ります。
全体的にフェードはしていくものの、要所要所で陰影が出てくれる、一般的に合わせやすいジーンズの完成です。

CASE2

アイスブルーに色落ちした710。
こちらは、先程の711と見比べると、太もものアタリがほとんど入っておりません。
恐らくですが、けっこうジャストなサイズ選びでかつ、かなり頻繁に洗濯をおこなっていたのではないでしょうか。

ボタンホールのアタリは、先程と変わらないように思えますが、ここまで色落ちするとここの部分もそれなりに落ちます。

分かりにくいですが、サイドポケットもリペアも施されております。
きっと大事に穿かれていたことでしょう。コインポケットのアタリや破けも雰囲気として残されています。

ミミのアタリもクッキリではなくジンワリと。乾燥機なしの天日干しされていたであろう色落ちです。

あまり汚さず、頻繁にお洗濯されていたので、ここまで色落ちしているにも関わらず生地は丈夫です。
これだけ綺麗な色落ちをしていると、上は真っ紺のメルトンのコートでウインターマリンに。夏は白Tや紺のラコステでグラデーションなどもお勧めです。
洗濯頻度が少ないと、汗や皮脂の残りで変色していくのですが
お次を見てみると、その違いは歴然です。

CASE3

ウエスト36のビッグサイズ711。
関係ないですが、これくらいの緩さも良いですね。

アタリはしっかり、クッキリとついています。50年代の作業用パンツのような風格になっております。
生地感をご覧ください。生地は黄色っぽく変色しています。心なしか手触りもヌメリ感があります。
物としての魅力はありますが、ここまでコントラストが強いと、合わせる服装も選びます。

膝裏もしっかりとハチノスが出来ています。

ボタンホールも全体に型が出ているわけではなく、少しだけ。
この状態までのお洗濯は10回未満ではないでしょうか。

色残りはまだまだですが、負荷のかかりにくい箇所に、早くも膝辺りに穴が空いています。
皮脂や汚れは生地にとっては天敵です。

裾上げはされているようですが、こちらナント、シングルステッチ。

通常のチェーン仕上げだと、このような感じで生地にウネリがでてきます。
本当にワークパンツらしい仕上がりとなっています。
個人的にはこの手の色落ちのジーンズは、上下デニムのワークテイストで合わせたいと思います。



如何でしたでしょうか?
色落ちの好みは人それぞれだと思いますので、お好みの洗濯頻度で、お好みの色落ちを目指してみては如何でしょうか?
少ない洗濯頻度でリペアを繰り返していくのも一つ。程良く洗濯して頑丈な生地のまま色落ちさせていくのも一つ。
正解も間違いもございませんので、あなたの体型にあった世界に一つのジーンズを作ってみて下さい。

この記事を書いた人

坂口

ZABOU大阪店のスタッフ坂口です。
皆様のご来店を店頭にてお待ちしております。