HANNA HATS(ハンナハッツ) TWEED CAP ~2022年 冬~

こんばんは、坂口です。
ドクターコトー、もうすぐで終盤です。
毎晩、出来るだけ仕事を早く終えて、嫁と一緒に涙を流す。こんな日々も残りわずかと考えると、中々寂しいものです。
12月の公開まで少し先ですが、早くもFODの無料期限も切れていたことですし、もう少しゆっくり楽しみたかったな~と思う次第であります。

今年も残すところあと2か月となりました。
少し振り返るには早すぎる気もしますので、趣味の面で振り返りを。

結婚式とか新婚旅行も勿論楽しかったですが、
今年はトップガン然り、孤狼の血 LEVEL2然り、たくさんの映画に出会えました。
特に3月に観た「BELFAST」は、ナイル殺人事件が記憶に新しい俳優ケネス・ブラナーの自伝的映画。
自身の幼少期を振り返るこちらは、アイルランドのBELFASTを舞台に、宗教戦争や家族内での出来事を乗り越えながらも、子供目線で逞しく生きる、
決して派手ではない一人の少年の物語という点で、とても感銘を受けた映画でした。
全編ほぼモノクロでの作品になりますが、久々に良い映画観たなぁという印象でしたのでご報告を。
そしていちいち着こなしがカッコ良い。

これは映画だからスタイリストは当然いるとは思いますが、やはり日常的にジャケットを着る国民の着こなしはカッコ良いですね。抜きが出来ているというか。
自分もそんなことを考えながら、冬物のジャケットを整理し、遅すぎる衣替えを始めたのでした。

さて、本日ご紹介のこちらも、ベルファスト出身の少年が立ち上げたアイルランドの帽子メーカーになります。

Hanna Hats(ハンナハッツ)

今年のHANNA HATSが、遥々アイルランドから出揃いました。
ブランドをまだご存じない方も多くいらっしゃるかと存じますので、ご紹介を。

1924年に創業したHANNA HATSは、アイルランドのドニゴール地方にて創業した帽子のファクトリー。
創業者のデビッド・ハンナは、アイルランド独立戦争の末期、新聞にて仕立て屋の見習いを募集する広告を目にし、新たな故郷と職を求め、国の反対側に位置するドネガル地方まで自転車を走らせます。そこに弟子入りするタイミングで職人が死去。継ぎ手がいなかったのと、事業に興味があったデビッドは自身の名を冠する「HANNA HATS」をスタートさせます。

HANNA HATSと言えばツイード。ドネガルツイード(HANNA HATSが工房を構える地方産のツイード)、ハリスツイード。多種多様な柄を揃え、毎シーズン切り替わる柄使いに私たちもドキドキします。
そんな膨大なツイードの中から数種類の柄を選び、毎シーズン別注にてキャスケットを製作していただいております。

形も様々ですが、アイルランド製のキャスケットメーカーはかなり限られていて、日本でも中々見かけませんが(3~4社程しかありません)その内の一つが今年廃業。

インポートは軒並み値上がりしていて、
中々納期通りに届かない、今年廃業したメーカーの中にも、大好きだったブランドが多数ありました。
そういった背景から廃業するメーカーが後を絶ちません。

僕らに出来る事と言えば、買って応援する事。それに尽きると思います。
入社した次の年の2020年より、今までずっと担当させてもらっているHANNA HATSもそんなブランドの一つ。
自分にとっては秋冬のスタイリングに欠かせない存在です。

Connery Cap

Hanna Hats(ハンナハッツ)コネリーキャップ Tweed  ¥11,550-


クラシックな8枚剝ぎのキャスケット。
秋冬に着るアウターを思い浮かべてみてください。
BARBOURにBARCUTA、GLOVERALLにBURBERRYなど、、、英国ものが多い方はご納得のはず。
それらの古き良きアウターとの相性が抜群なのです。

キャスケットとはフランス語のcasque(兜)とette(指小方、小さい、先っぽなど)の造語であり、
アメリカでは新聞配りの少年が被っていたことからNewsboy Cap、ドイツでは頭頂部が膨らんでいるように見られることから、Ballonmütze(風船帽)と呼ばれている。

発祥はアイルランドやイギリスといったことから、真のキャスケットと呼ぶに相応しいHANNA HATS。

今年から形をマイナーチェンジ。
Newsboy CapからConnery Capというモデルに変更しております。

こちらのコネリーキャップ、、、恐らくあの俳優が被っているであろうをもとに製作されています。
ある時はスパイに。ある時はマフィアに立ち向かう警官に。
若い頃よりお年を召してからがカッコよく映るのは、きっと私だけではないはず。

そんな今回の新モデルは、キャスケットとハンチングの丁度中間をとったようなバランスに。
これくらいボリュームを落としても、キャスケットらしさは損なわれませんし、形を作らずともある程度納まりが良いので、まっすぐ被ってもハンチングっぽくて良い。
そんな欲張りな一点となっております。

こちらはネイビーベースのチェックに、様々なカラーが施されていて、暗くなりがちな秋冬のアウターにも馴染んでくれますし、重たくなりすぎないのでオススメです。

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こんな感じで、BARBOURのビデイルなんかとコーディネートされるのも本当にオススメです。
コーディネートが重たくなるこれからの季節、派手ではありませんが大人の柄遊びが出来ます。

こちらはブラウンのネップツイード。
ドネガルツイードという、HANNA HATSの工房近くで作られるツイード。
この地域で織られたツイード生地を使って、帽子を仕立てる。
そんなストーリーが純粋に良いなぁと思います。

こちらもカラフルなネップが散りばめられていて、可愛らしい雰囲気ですね。

先日入荷したてのMOON社のブラウンツイードを使用したH by のツイードブレザーに合わせて、セットでの着用もお勧めです。

被り方ですが、まっすぐ被られるのもそれはそれで収まりが良いのですが、

このように少し斜めに傾けて被るのも悪くない。
本当に新聞配りの少年みたいに。

BaseBall Cap Tweed

Hanna Hats(ハンナハッツ)ベースボールキャップ Tweed  ¥12,100-
もう一つはBB CAP。
形も浅めで、ストリートっぽくなりすぎず、アイルランドの片田舎の農家で被られているような、名もなきメーカーのキャップをイメージしました。

ですが、こちらもそれぞれ、ドネガル、ハリスのツイードを贅沢に使用しているので、シンプルな中にも、品の良さや秋冬のコーディネートにクラシックな風を与えてくれる 逸品に仕上がりました。

ブラックウォッチは柄物の中で最強の合わせやすさを感じて頂けるかと。
下が軍パンでも、デニムでも、その両方の色を拾ってくれるので良い具合に纏まってくれますね。


今回はシンプルにスウェットパーカーにコーディネートしてみました。ストリートの中にも、大人の遊び心を忘れない。

ドネガルネップのグレーツイードはミリタリーパンツと合わせても好印象。
ドレスな雰囲気の合わせにもマッチしてくれます。


こういった柔らかいアイテムとレザーのような男臭いアイテムの組み合わせも、個人的にオススメです。



折角お洒落したのであれば、髪型もバチっと決めたいところですが、
個人的に時間的にも、散髪の兼ね合いでも、中々それが出来ない場合もあります。
僕も週の半分は帽子生活ですが、手っ取り早く季節感であったり、そのコーディネートの説得力を醸し出せるものだと思うのです。
そんなアイテムも出来れば本物志向で。HANNA HATSは歴史、品質、見た目の良さを兼ね備えたファクトリーブランドです。
是非、一点取り入れてみてください。


この記事を書いた人

坂口

ZABOU大阪店のスタッフ坂口です。
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