『NIPPON MADEの技』~株式会社ドゥ・ワン・ソーイング~

10月半ば。
この日は定休日を利用してちょっとお出掛けをしてまいりました。

日々洋服と向き合う私たちですが、メインとするのは販売業で、普段物作りをしっかりと行うことはありません。
セレクトショップなので様々な展示会に出向き素敵な品を集めてくるわけですが、生産背景の話は聞いても実際に見るということはそう多くありません。

生産現場にお伺い出来ることは、とてもありがたく、とても勉強になることです。
少しづつそんな機会も増やしていけたらなということで、今回私瀬川と大井ペアでこちらに向かいました。

岡山、児島でございます。

さてこれからどこに向かうかと言いますと、児島に来たのでやはりジーパンか…!?
いえいえ、今回お伺いさせていただくのは、株式会社ドゥ・ワン・ソーイング様。
オーダーシャツを得意とする、老舗シャツ工場の見学に行ってまいります。
一つのブランドというわけではなく、数々のブランドのシャツを手掛けておられます。

株式会社ドゥ・ワン・ソーイングは、1952年にドレスシャツ専業の縫製工場土井縫工所として創業して以来、世界の一流ブランドのオーダーシャツや高級既製品シャツを変わることなく作り続けてまいりました。

近年においては、パターン・メイド・シャツのトップカンパニーとして多くのセレクトショップ様やテーラー様などにフィールドを広げ、企画から素材開発・縫製までを一環でおこなえる シャツ・アパレルとして評価をいただける企業となりました。

今後はオーダーシャツの世界をさらに広げ、魅力あふれる提案により、「日本のビジネスマンをおしゃれに」をコンセプトに新しいことにチャレンジしてまいります。

株式会社ドゥ・ワン・ソーイング公式HPより

ZABOUのことをよく見てくださっているお客様はこう思われたことでしょう。
「ん?そんなの置いたあったかな?」

実は、良いご縁がありこれからお取組みをさせていただきます。
それに先立ち、今回お忙しい中岡山工場にお邪魔させていただくことになりました。

児島より車で約30分。玉野市にシャツ工場がございます。
「晴れの国」と呼ばれる岡山。当日は天候にも恵まれすごく良い景色の中連れていっていただきました。

瀬戸内海です。
到着。

オーダーシャツと言っても、なにも0から全てを作りだすわけではございません。
シャツの場合、ベースとなるマスターパターンが数型存在しており、それから腕の長さやネック周り、胸囲など測った後、好みのフィット感のパターンに落とし込んでいきます。
実は事前にZABOUスタッフみなで自分の一枚を作っています。私含め、自分だけの本当のマイサイズを着るのは初めてで、当たり前かもしれませんがフィット感が抜群です。
そちらは最後にご紹介しますのでお楽しみに。

それでは中へ進んでいきましょう。

ここからは実際に見せていただいたシャツ作りの流れをご紹介していきます。

まずは、生地選び。
実際私たちもめちゃめちゃ迷いましたが、ドレス・カジュアル両方含めますと到底一人では見切れない量となります。
インポートの生地もあれば、ドゥ・ワンさま企画のオリジナルまで幅広く。
こんな生地のものが欲しい!というイメージがあれば少しスムーズですね。

生地の数々。ほんの何分かの一です。
棚がいっぱい。

上の写真は生地を使いやすい大きさ(一反ベース)に切り分けた状態で、管理をしやすくしています。

下の写真は大きなロール状の生地を切り分けているところです。

こちらも生地の束ですが、これは既に受注が入っていて、これからシャツにしていく生地です。
いや~すごい量。

すべてしっかり企画が決まったシャツであれば、ラインに沿って流れ作業が出来るわけですが、オーダーシャツとなりますと一人一人の寸法はもちろん、細かいところだと縫い糸なども異なるため非常に手間がかかります。
なので、最初に採寸した数値や各ディテールなど細かな仕様書を作って(私たちも書いてもらいました)、その情報を一枚一枚ごとにPCデータに落とし込んで、作られていきます。

人でしか出来ない作業と機械で出来る作業と、上手く使いこなし生産へと移っていくのです。

次に、上の生地をそれぞれオーダーのパーツ毎に裁断していきます。
昔は型紙を使って手でしていた作業も、いまではハイテクな機械があって、入力した内容も元に自動で裁断してくれます。
柄合わせなどもしっかりやってくれるようで、寸分狂わず切り分けられていきます。

写真では分かり辛いですが、各パーツ毎に裁断されていってます。
ニットのホールガーメントでも有名な某会社です。

こうして、襟、身頃などなど各パーツへと変化していきます。
当たり前ですが、最初は平面の布です。それが立体的に、しかも自分の体にあってくるなんて不思議ですよね。

この時点での検品もしっかりと行われます。

パーツが出来上がったらいよいよ組み立て。
各パーツ毎に細かくライン分けをして、どんどん形が作られていきます。

シャツの良し悪しを決めるポイントとしまして、オーダーシャツで自分のピッタリだからというだけではなく、シャツの第一印象である襟はもちろんのこと、運針や巻きも非常に細かく丁寧な作りがシャツの完成度を大きく上げ、着ていてとても気持ちが良いものになります。

日本人の、日本人による、日本人のためのドレスシャツ。
創業以来、今日までに800万枚のドレスシャツを作り世に送り出しておられます。

長い歴史の中で培った技術と伝統を、一枚一枚のシャツに籠め、作られていきます。

カフスは表と裏で僅かにパターンを変えているそうで、カーブとフィット感がとても綺麗です。
この裾巻きがまた細かい。3mm幅でとても丁寧な仕事をされています。
ボタンの種類もたくさん。

組み立てが全て終われば、仕様通りにちゃんと作られているかのチェックが入ります。

糸処理なども細かくチェックを入れていきます。

仕様に問題が無ければ、最後にアイロンでしっかり伸ばし、袋詰めされていきます。

こうして一枚一枚袋詰めされて、素敵なシャツたちが届けれらて行きます。

今後の内容を決めていくためにも、より知識を深めていくためにも、あと単純に自分たちが欲しかったのも(笑)ありましてスタッフも一人一枚づつ作っていただきました。
これらはあくまで私物にはなりますが、気になるところなどございましたら各スタッフまでどうぞお気軽に。

優れたOEMの現場ですので、ブランドの提案とはまた違うご紹介を出来ると思っております。

まだまだ構想段階ではありますが、来年より形にしてまいりますのでどうぞお楽しみに。

ご覧いただきありがとうございました。

この記事を書いた人

瀬川

ZABOU大阪店スタッフの瀬川です。店頭にいらした際は是非色々とご試着してみてくださいね。体型が近い型はサイズのお問い合わせも是非!