ーーーHANNA HATS(ハンナハッツ)はアイルランドのドネガル地方に工場を持つヘッドウェアメーカー。
実に100年近く、その地で質の良いヘッドウェアを生産し続ける。
毎年HANNA HATSにオーダーするこちらの形、キャスケット。
元々Casque(兜・ヘルメット)+ette(日除けのツバ)という造語で、アイルランドではキャスケットとは呼ばれず、Newsboy Cap(ニュースボーイキャップ)という名前で親しまれているーーー
昨年の春、この形を始めてオーダーした際、
日本に到着してすぐ、パッキンを開けると笑ける程イメージ通りのキャスケットでした。
ブリムの高さ、頭に乗せた際のサイズ感、発色の良いファブリック。
こんなクラシックなキャスケットを作ってくれるメーカーがあったなんて、と驚いたものです。
日本での取り扱いはとても少なく、見る機会は少ないですが、
作りの良さや素材感。質実剛健なヨーロッパ物の洋服、アメリカの少々重ための洋服なんかには相性が頗る良くって。間違いなく残していきたい文化の一つですので、毎年欠かさず少量ですがオーダーしております。
今回はツイードと新しいマテリアルを使用した2021年の秋冬モデルのご紹介です。
Classic Newsboy Cap (Harris Tweed)
まずはとても細やかなヘリンボーンが合わせを気にしないこちらの2色。
ブルーはネイビーやブラックのコートなどのアクセントに、オリーブは意外にも何にでも合います。
よく見ると色んな色が見えてくるこちらの生地。
深みがある色味ですが、遠目で見ると単色ですので、意外と合わせるお洋服を選びません。
安心と信頼の証、Harris Tweed。
協会に認められた工場、家庭でしか作ることのできないツイード達。
ジャケットやカバンだけではありませんよ。
Classic Newsboy Cap (Donegal Tweed)
先程と形は同じくで、ドネガルツイードを使用したネップツイードとヘリンボーンツイード。
Harrisよりもランクが下がるとは思わないでください。
地域で織られたツイードを、その地域で帽子にする。正に正真正銘のMade In Donegal。
とても温かみのある良い生地感です。
きちんと紹介しない間から旅立っておりますブラウンネップツイード。
オリーブ系、ブラック系、その他何にでも合わせやすいお色目。
グレー×ブラウンのヘリンボーンは、被ってみると意外と派手過ぎない。
寧ろこれくらい主張がある方が良いのかも知れません。
Classic Eight Piece Cap tweed(Harris Tweed)
こちらはブルーとブラックのハウンドトゥースがとても目を惹き、個人的に欲しいなと思いオーダー。
ですので、形は少し大き目のEight Piece Capというものにしました。
まずこのEight Piece Cap。
横や前に倒したりとベレーっぽく被れるサイズ感が気に入りました。
あまり万人ウケするサイズ感ではないので最小ロットでオーダーしています。
でも秋冬のボリューミーなアウターには、これくらいのバランスがけっこう良かったりします。
あとは配色。
こんなにも鮮やかなブルーとブラックの配色で、ハウンドトゥースなんて見たことない!と思い、我慢できませんでした(めっちゃ好み分けれそう)。
Navyのダッフルコートやブラックのオイルドジャケットなどに合わせて被りたいなと思います。
ちなみに本日もこちらを被って出勤しました。
まだ暑いですが、小物から季節感を取り入れるのは悪くないと思います。
Classic Eight Piece Cap (Waxed Cotton)
最後はこちら。
ワックスドコットンを使用したモデル。
これ実はずっとカタログに載っているのは見ていたのですが、、、
今回思い切ってオーダーさせて頂きました。
ワックスを塗り立ての光沢のある生地感、色味、裏地のチェックといい、
某英国のアウトドアジャケットを彷彿とさせます。
セットアップでの着用を想定してみてください。
雨傘要らずですよ。
一応、こちらのモデルだけベンチレーション(空気穴)が付きます。
こういうパーツ1つとっても、HANNA HATSは作りが良いのです。
そうそう、今回のモデルから額部分にクッション材が当てられるようになりました。
被ると分かりますが、とても心地が良い。少しのことですが、こういうアップデートを怠らない老舗は良いですね。
更に被りやすくなったHanna HatsのNewsboy Capを是非お楽しみください。