エスプリの効いた半袖シャツ、入りました。

こんにちは。
東京店の小坂です。

最近はうんと過ごしやすくなりましたね。
あまりに過ごしやすいので、ここぞとばかりに過ごしています(は?)。

なんて書いたのがちょっと前。
今日は普通に寒いです。

とは言いつつも、週明けからは連日のように最高気温が20℃を超える様子。
遠くに半袖シーズンの足音が聞こえます。

今回は、ちょっと勇み足で半袖シャツをご紹介させていただきましょう。
軽い生地感につき真夏にこそお楽しみいただきたいものですが、ご紹介が早めで困ることはありません。
どうぞお付き合いください。

HARRISS(ハリス)のP/O風バンドカラーシャツ半袖です。

徐々に東京店でも浸透してきたハリスですが、改めてブランドのご紹介を。

ハリスは1980年にフランスはパリにオープンしたショップをルーツに持つブランドです。
プロダクトはアメリカントラッドをベースとしつつも、フランス的に洗練された眼差しの元で知的な遊び心(仏語でエスプリなんて言うそうです)を宿しています。
アメトラをリアルクローズとして着ていく上で要されるモダナイズを、フランスの価値観で行うブランドということですね。

https://zabou.org/2024/02/06/289935/

今回はどの辺りがエスプリっているのか。
追って見ていきましょう。

アメトラならボタンダウンカラーがベタですが、こちらはバンドカラー。
フランスはノルマン地方発祥の襟型ですから、非常にエスプリっていますね。

エスプリ云々はさておき、非常に涼し気な印象なのでこれからにピッタリです。
襟が首に干渉しづらいので、風が抜けて気持ち良いです。

半袖です。
なんて言ってしまうとそれまでなので、一工夫が見られるところをご紹介いたします。

アームホールが広めにとられていますね。
涼しいだけでなく、ゆったりめがトレンドの今の気分に沿ったモノ作りが感じられます。
中々のエスプリっぷりですね(何て?)。

ラウンドした裾が可愛らしいです。
着丈が短く見えるので、タックアウトして着た時のおさまりが良いんです。

非常にプリップリですね。

このように、前立てが途切れているものをハーフプラケットなんて言うそうです(知らなかった)。
商品名にあるように、プルオーバーのようにも見えて可愛らしいんです。
また、副次的な効果としてタックインがしやすくなっています。

まさにエスプリって感じですね。

生地には40番手の単糸を柔らかく織ったシャーリングが当てこんであります。
情報量が多過ぎて、エスプリ要素を見逃しました。
1つずつ紐解いていきましょう。

まず、シャーリングとは?

説明が難しいのですが、夏になると女性が着ているのをよく見かけるアレです。
ちょっとガーゼっぽい織り方で、ふっくらとしつつも透け感があって、如何にも涼しげなアレです。

オンシーズンのハワイの海辺を想像してみてください。
そこにはビキニと肌色がほんのり透ける、白いワンピースを着たグンバツなお姉さんがいるはずです。
いますね?
そのワンピースの素材がシャーリングです。

満点の説明でもってシャーリングについてご理解いただけたところで、続いては40番手の単糸についてご説明を。

先ほどのグンバツなお姉さん、ワンピースからビキニが透けていましたよね?
ありがとうございます。

そうなんです。
一般的にシャーリングは細番手の糸を柔らかく織りこむので、生地がスカスカでめっちゃ透けます。
女性の透け感は歓迎される一方、男性の透け感は顰蹙を買う世知辛い世の中ですから、基本的にメンズ向けの服でシャーリングが採用されることは殆どありません。

そこで40番手の単糸の出番です。

40番手ともなると、シャツ用の糸としては極太です。
どちらかと言うと、Tシャツやポロシャツ用の糸に近しいくらいですから。
そんなゴツい糸が透けるはずがないのです。

シャーリングの軽く柔らかな着心地を担保しつつ、40番手の単糸で透け感は出さないという奇跡のコンビネーションがこの生地で実現されているのです。
これこそエスプリの為せる業と言えるでしょう。

着てみるとこんな感じです。
身幅が広めのゆったりとしたシルエットで、リラックスしたムードですね。
今のトレンドに即していますし、そうでなくとも夏はゆったりさせたいですよね。
丁度良い塩梅です。

何より、透け感がありません。
ビキニと肌色がほんのり透ける、グンバツな小坂を期待していた皆様の期待を裏切ってしまい申し訳ない気持ちでいっぱいですが、実際に着る身としては透けない方がやっぱり嬉しいものです。

ブルーのキャンディーストライプは殊更軽い印象で、とても爽やかに映りますね。
それを活かすためにゆったりめの軍パンとのコーデを組んでみました。

ブラックのギンガムチェックは細やかな柄行で、大人の落ち着きを感じます。
太過ぎないデニムとの合わせが個人的にしっくりきます。

タックインもしてみました。
ハーフプラケットが効いて、あんまりかしこまり過ぎない感じに仕上げることができましたね。
ビジカジが推進されている職場にお勤めの方なら、こういうシャツも視野に入れてみて良いかもしれませんね。

最後はサイズを上げて羽織りとして着てみました。
軽い生地感なので、こういう使い方はめちゃんこ映えますね。
パンツも薄手のものを選んで、大人の方のための盛夏コーデを一足早く。

鉄板でいくなら、白いTシャツをインナーに着込んでみたりして。
シャツのネイビーとTシャツのホワイトでコントラストが効くので、パンツは何でもオーケーですね。
それこそショーツを穿いてもチョベリグです。

流石のハリス。
今回も中々のエスプリ加減でした。

今回ご紹介させていただいたものが実際に旬を迎えるのは一月後でしょうか。
その頃には、ショーツも絡めてご紹介させていただきます。

それでは店頭でお待ちしております。
ありがとうございました。

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小坂

東京店スタッフの小坂です。
168cm 54kg、体型の近い方はサイズ感についてのお問い合わせもぜひ。
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