NAVY BLAZER
遅くとも1800年代後半にはイギリスにて着用されていたと言われるブレザー。
諸説あるが、ケンブリッジ大学のボートクラブの学生が着用していた真っ赤なブレザーを見て「BLAZE!!(燃えている)」ように見えた事から、ブレザーと呼ばれている。
所謂アイビーファッションには欠かせないとされているブレザーは、こうでなければならないというディテールが幾つかあり、①3つボタン②段返り③3パッチポケット
これを抑えている点が、重要になってくる。
今季、春夏用のブレザーが2型入荷したZABOUの、基本に忠実な、正しい、サマートラディショナルウェアをご紹介しようと思います。
Gambert(ギャンバート)シングルネイビーブレザー
アメリカ発祥のGAMBERT。その名の通り、シャツが有名ですが
日本のジャケット工場で仕上げたブレザーも、これまた非常に良い出来です。
極々スタンダードなボックスシルエットは、時代に左右されず、それでいて今の気分に最も近い。
アンコン(肩パッドなし)でありながら、非常に綺麗に型のラインを演出してくれるのは、パターンの良さと、熟練のジャケット職人だからこそ成せる技であります。
春夏向けということで背抜きになるので、夏場の白Tやポロシャツにさっと羽織るにも最適です。
生地はウール高混率の梳毛らしい上質さと、ウォッシャブルやストレッチ性、防シワ性といった機能面を両立したトロピカル素材です。これ、着た人にしか分からない点なのですが、とても滑りが良く速乾性もあるので、日本の夏には最適な素材です。
ッ清涼感のある素材に、背抜き仕様となるため、非常に羽織りやすい一着に。
そして肩のパッドも入らないので、夏はTシャツの上などから羽織るのもお勧めです。
あまり『紺ブレ』というキーワードを意識すると、キチッとした格好をしなければと思いがちですが、
普通にネイビージャケットを羽織る感覚でさっと着ていただければと思います。
デニムシャツと合わせるイメージが無いかもしれませんが、肩に芯の無い『アンコンジャケット』ですので、程よくカジュアルな仕上がりでよく馴染みます。
いつもの格好に気兼ねなく羽織れる一着です。
合わせやすいネイビーのブレザーは一着持っておくと非常に便利が良いです。
人と会う時は勿論、普段からジャケットを着る習慣を持っておけば、ちゃんと着る以外にも着崩したりが上手になると思います。
かっちり決めるのも良いですが、ノンタイでタックアウトでジャケットとか着るのも良いかなと思います。
カバーオールやジージャン着るのと同じノリですかね。
パンツは少しゆったり目のワークパンツで、一見マリンなコーディネートも、ワークウェアで纏めてみると
良い塩梅に野暮ったくなります。勿論良い意味で。
H by FIGER(エイチバイフィガー) 春・夏 IVY 3釦ブレザー
秋冬の人気ジャケット。ZABOUの紺ブレと言えばなH by FIGER(エイチバイフィガー)からは、
この春初めて新しいタイプの紺ブレが誕生しました。
秋冬とパターンは同じく、程良くシェイプの入った綺麗なパターン。
こちらも背抜きの仕様となるわけですが、一番の変更点は素材。
一見梳毛ウールぽく見えて、実はコットン100%。夏場はどうしても汗をかきますので、
クリーニングに出すのも、やはり汚れを完全に落としやすいコットン素材にしている訳ですが、見た目や軽さはトロピカルウールそのもの。しっかりと品よく夏場のジャケットスタイルを演出してくれます。
まずはお手本のようなアイビースタイル。
この時期は入学式や卒業式などお子様の行事や、ガーデンパーティーなども良い気候です。
色んな「ちょっとジャケット着て」なシーンでも紺ブレは活躍してくれます。
グレーのトラウザーに合わせて白かブルーのボタンダウン。
ネクタイはレジメンタルを締めれば、たちまちアイビースタイルの出来上がり。
靴はコインローファーが目印です。
こちらは肩にパッドが入ったモデル。
しっかりとジャケットらしさを演出してくれ、形も綺麗に保ってくれます。
春夏もので肩パッドが入っているのはプランナーの拘り。
国内のジャケット工場にて、丁寧に仕立てられました。
紺ブレと聞くと、アメトラ好きの方にとってはボタンダウンにレジメンのネクタイと王道スタイルを想像してしまいがちですが、
セントジェームスにリゾルトの定番ZABOUスタイルに紺ブレを合わせるとフレンチルックな仕上がりに。
ウエストのシェイプや程よい着丈の短さが、細身のデニムと相性抜群。
ウエストのシェイプや程よい着丈の短さが、細身のデニムと相性抜群。
インナー使いしたボーダーも、生成りベースではなくホワイトベースを合わせるのがさり気ないポイント。
より爽やかな印象になりますね。
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良い大人の必需品、ジャケット。
スポーティーで若々しく、それでいてどんな年齢層にもハマる定番の紺ブレは是非一着、それもシーズンで使い分けられる方が良いです。
これさえ羽織れば、普段の服装でもキチっとして見える。
そんな羽織りやすいジャケットだからこそ、着こなしも無限大。
是非ワードローブに紺ブレを取り入れてみてください。