月いちコラム 水無月(みなづき)

入梅の候、みなさまに於かれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

爽やかな皐月(さつき)を過ぎ水無月(みなづき)がやって参りました。水無月(みなづき)と申しましても水が無い月と言う訳ではなく、水の月というのが真の意味でございます。水の月と申しますとやはり「梅雨(つゆ)」の到来でございます。梅雨(つゆ)は植物にとって潤いをもたらす大切な要素のひとつでございます。そりゃあ「つゆ」が無ければキシんしまって、入るモノも入りませんぜ~。潤い効果と申しますと、前戯にはたっぷりと時間を掛けて、特にク〇ちゃんは念入りに愛撫して差し上げないといけません。そうしてそろそろ良かろうとアソコを確認してみたら、案の定、六月の梅雨(つゆ)のようにシトシトと溢れ出ずる泉のごとしでございます。その頃合いを見計らって雄(オス)どもはズドーンと一発ひと仕事でございます。

かの司馬遼太郎氏が「この国のカタチ」の中で日本の風土は「モンスーン」地帯であって植物の生育には欠かすことの出来ない要素が予(あらかじ)め齎(もたら)されている。とのことでございます。どういうことかと申しますと木を切り倒した後でも「モンスーン」の影響でドンドンと木々が生い茂り、ついには森になるとの事でございます。彼の昔には、朝鮮半島から(この話を聞きつけて)日本へ渡来しては鉄を作りながら暮らしていたようでございます。製鉄のために訪れていた渡来人どもは山から山へ森から森へと木を伐り鉄を作り、ノマド(遊牧民)のように次から次へと木を求めて彷徨い歩いたそうでございます。この国(日本)だけは植樹する事なしに約30年ほどで元の森に戻る作用があるそうな。

かくして「梅雨(つゆ)」がもたらす影響として動植物の繁栄と「つゆ」がもたらす影響として子孫繁栄が得られるとのことでございます。ハイ。

さて今月のダイジェストでございますが、今月は暑い夏を攻略する「涼しげなコーディネイト」をご紹介して参りたいと存じます。まずは「涼しげ」と申してすっかり市民権を得ました『短パン』でございます。『短パン』はザボブロでもお題として何度も取りあげさせていただきました結果、ありがたいことに『短パンスタイル』の貴兄が格段に多くなって来られたと存じます。今までは照れくさくてと仰っておられた方も、今では「キン〇マがはみ出るくらいの短パンないの?」などと男冥利に尽きるひと言を仰ってくれます。

やはり「この服どうやって着たらオシャレなん?」との疑問を「こんなんどうでっしゃろか!」とお応えさせて戴く場所として『ザボブロ』をご利用いただけると幸いに存じます。

今月は「短パン」「半袖シャツ」「懐かしのTシャツ」などのアイテムをフォーカスしながら、雨の日対策の「雨カジ」や「シューケア」「レザーメンテナンス」もご紹介して参ります。「夏のお出掛け」も内容によってコーディネイトを使い分けたりしますよね。そんな時は「こんなん着て行きますねん”キャンプ編”」とか「これ着て行きなはれ”海水浴編”」などを特集しようと画策中でございます。それと「バックトゥザフィーチャー」と致しまして「もう一度GUNG HO」や「なぜ林師匠はLACOSTEなのか!」など取材も盛りだくさんでお届けさせていただきます。

さて、今日は番外編と致しまして「ZABOUのオッサンに聞く”世界の民族衣装”タイパンツ編」をお送りいたします。

最近は近代化が進み東南アジアの中で最も裕福な国「タイ王国」でございます。熱帯雨林のこの国は、暑い国特有の暑さ凌ぎな洋服がたくさんございます。なかでも通称「タイパンツ」は我々「服好き」のなかでも一目(いちもく)置かれる存在なのでございます。これは彼の国のお百姓さんなどがよく身に付けているモノで、非常に動きやすく涼しい機能的なシロモノなのでございます。しかしながら最近の若者はこの「タイパンツ」をダサい、クサい、キモいなどと申して敬遠している様子でございます。ここまで欧米化が進んでいたかと思うと嘆かわしいのでございます。わが国も紅毛碧眼(こうもうへきがん)どもの服飾文化に誘(いざな)われ今や”着物(キモノ)”は民族衣装になり下がりつつあるのが今日の姿でございます。

余談でございますが「着物」を着ている女性を妙に色っぽく思うのはワタクシだけではございますまい。あの着物のうしろ姿で「うなじ」でも見せられた日にゃ、「そりゃ~もうアンタ!」って興奮を隠しきれませんがな。料亭座敷の隣室のふすまを開けると、夜具の敷かれた艶めかしい部屋で「フンフン、ハアハア」「あ~そこはダメ~」、着物=帯をほどかれ「あ~れ~」などと言う図式が頭の中で描かれるのは、ワタクシどもの世代(ジェネレーション)のせいなのでしょうか。

冗談はこのくらいにしておいて仕事の続きでございます。

さて「タイパンツ」でございますが、これが前述の紅毛碧眼(こうもうへきがん)のヒッピーどもが、いかにも格好良く穿いているのでございます。ワタクシも今をさかのぼること十数年前、タイやインドネシアなどにも足を踏み入れてございました。懇意にしている婦人服メーカーの社長のアテンドのもと、色々と買い付けの旅をしておりました。やはり現地で見るものはいいものでございますね。なんとも素朴なその穿きモノは風土に溶け込み穿いている人の体温まで伝わってくるようでございます。

夏になるといつも箪笥に仕舞ってある「タイパンツ」をそっと引っ張り出しては穿いて喜んでいるのでございます。今朝はまさにその日でございまして、あの暑い国の熱い出来事に思いを馳せ股間をモッコリさせていたのでございます。ワタクシめもあの国の人たちの様なやさしい目になれるのかしらと「タイパンツ」を身に付けながら、ほんの少しだけそんな風になれたような気がした今日この頃でございます。

「タイパンツ」の穿き方

基本はノーパンが気持ち宜しゅうございます。
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今月も休まず営業させていただきます。「何か服欲しいな~」なんてお考えになられたら、迷わずZABOUまでお越しくださいませ。たくさんご試着戴きながら”イメトレ”をしてご一緒にええのん探させていただきます。

梅雨冷えの肌寒い日もありますので、体調をくずされませんように、寒さをお感じになられました暁には自家発電で体を温めお過ごしくださいませ。末筆ながら皆様の健康とご多幸をお祈り申し上げます。

店主敬白