皆さんこんにちは、本並です。ぼちぼち11月。そろそろニットの出番です。
毎年沢山お取り扱いしておりますが、画面では伝わりにくいそれぞれの違い。今回は重さに焦点を当ててご紹介しようと思います。
重さは、求めている着心地や着方の指標になるので是非ご覧頂ければ幸いです。
実際に重さをはかって、
●ライトウェイト
●ミディアムウェイト
●ヘビーウェイト
三つのカテゴリーに分類してご紹介しようと思います。
ライトウェイト | 重さ |
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MOONCASTLE(ムーンキャッスル) WOOL CREWNECK | 240g |
MOONCASTLE(ムーンキャッスル) CASHMERE CREWNECK | 240g |
Rinascente(リナシェンテ) CASHWOOL ヌマネック(12G) | 260g |
ミディアムウェイト | 重さ |
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Harley of Scotland (ハーレーオブスコットランド)シェットランドセーター | 270g |
Rinascente(リナシェンテ) CASHWOOL ヌマネック(7G) | 315g |
Rinascente(リナシェンテ) アンゴラ混 三杢プルオーバーニット | 475g |
ヘビーウェイト | 重さ |
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MOONCASTLE(ムーンキャッスル) WOOL HEAVY WEIGHT CREWNECK | 550g |
Saint James(セントジェームス) CANCALEⅡマリンセーター | 650g |
Saint James(セントジェームス) GOUVERNAILⅢアーミーセーター | 650g |
ANDERSEN-ANDERSEN(アンデルセンアンデルセン) THE NAVY CREW NECK | 1070g |
それではまずはライトウェイト編から
ライトウェイト編
まずはライトウェイト編。必然的にハイゲージニットと呼ばれる商品がラインナップ。
編み目が細かく滑らかな質感が特徴的。ウールならではのドレープ感が一番楽しめる。
また、ムーンキャッスル、リナシェンテのハイゲージニットは極細繊維の高級ウール。
ウール特有のチクチク感がダメな方にもオススメできる。肌アタリの優しさは群を抜く。
厚さはなく、秋冬などのジャケットのインナーや、ビジネスカジュアルにも使いやすい。
いつものTシャツをハイゲージニットに替えるだけでいい。
保温性に関しては、軽いからと言って侮るなかれ。目の細かいハイゲージは風を通しにくい。
ベストなどの中間着をかましてアウターを羽織れば真冬まで着れるのである。
カシミヤセーター
ムーンキャッスルのカシミヤは、この軽さでアリながら素晴らしいボリューム。カシミヤ原料の中でも、最高級ともいわれるアラシャンカシミヤを使用。
目もしっかり詰まっており、型崩れしにくいように考えられている。この編み目の細かさにしてこのボリューム感。そして驚く事に取り扱いのセーターの中で一番軽い。勿論暖かさは言わずもがな。
ジャケットのインナーにオススメ。カットソーには出せない品の良さ。
防寒性の高いダウンのインナーにはハイゲージのニットくらいがちょうどいい。
ミディアムウェイト編
ライトウェイトとヘビーウェイトの中間にあたるものをミディアムウェイトとする。
全てにおいてバランスの取れた使いやすさが特徴。ふっくらとしたボリュームはニットらしい暖かさを感じることができる。
編み目はライトウェイトのハイゲージ程細かくなく、程良いカジュアルさで様々なスタイルに対応が可能。
リナシェンテ12Gと7Gの違い
毎年人気の沼ネック。12Gと7Gがあるが果たしてどう違うのか。
めちゃくちゃ簡単に言うと。7Gの方が分厚くて12Gの方が薄い。
編み目を見ると糸の太さが全く違う。7Gの方が編み目も大きいことがわかるだろう。
編み目が大きい分少し7Gの方がカジュアルな印象だ。また、暖かさを求めるなら7Gがオススメである。
ハーレーの驚きの軽さ
『軽くて暖かい』という言葉に偽りなし、、、
ハイゲージニットと変わらない抜群の軽さ。前々から軽いとは思っていたがここまで軽いとは驚愕である。
ふっくらとしたボリュームがありながら何故この軽さを実現できるのか、その秘密は使われているシェットランドウールにある。
シェットランドウールとは、ハーレーの生産地でもあるスコットランドの北方に位置するシェトランド諸島に生息しているシェットランド・シープからとれる羊毛である。厳しい冬の寒さのある過酷な自然環境の中で育つので、その毛質は弾力性、耐久性があるのが特徴。弾力があるためふっくら仕上がり、空気を良く含むので暖かくて軽いのである。
杢
こちらはハーレーのニットとリナシェンテの三つ杢ニット。
どちらも『杢』のウール。異なる色の糸が混ざり合って単色にはない奥行のある色になる。
シャツとの重ね着もミディアムウェイトなら嵩張らない。
ヘビーウェイト編
暖かさ、タフさを求める方にオススメのヘビーウェイトニット。
始めはその硬さや重さに戸惑うが、デニムのように次第に馴染み自分だけの一着へと育てることが出来るニットである。
ちょっとやそっとではヘタレる事はなく、末永く愛用できるのも嬉しい。
アンデルセンアンデルセンはその中でも別格の1kg越え。デンマークの伝統あるニットブランドによる船乗りの為のセーラーセーター。北欧の厳しい冬にも耐えうる抜群の暖かさと耐久性が特徴。古き良きニットの見た目やディテールにはファッション性も感じられ、ザボウでも毎年冬の定番として展開しております。
セントジェームスのCANCALEⅡニットもまた船乗りに由来する所謂マリンセーター。ガッチリ編みこまれたタフな生地は正にワークセーター。
風が首元から入り込まないようにネックを小さくした分、着脱が楽なように肩口でボタン開閉にした独特のデザインが最大の特徴。
漁師のイメージが強いセントジェームスだが、かつてはその質の高さからこのようなミリタリーのセーターを手掛けていた。
タフなウールアクリルのリブ編みボディに補強のショルダーパッチとエルボーパッチが備えつけられている。抜群の耐久性を誇りガンガン着れるセーターだ。
ハイゲージニットでも紹介したムーンキャッスル社の7Gヘビーウェイトセーター。このカテゴリーの中では一番柔らかく滑らかな生地。
オーストラリア産の最高級メリノウールを贅沢に三本取り。12Gとはまた違う「モチッとした」肌ざわりがとても心地いい。
ヘビーウェイトならではの男らしさを追求して、しっかりと度を詰めた生地ですが、上品さは損っていない逸品。
厚みを比較してみると一目瞭然。
重さもハイゲージの2倍以上。
一枚で抜群の存在感と迫力。
自分でブログを作成していても分かりやすいのか分かりにくいのか良く分からないが何だか書いていて楽しかった『重さ』別ニット紹介。
如何だったでしょうか。
是非ともご参考あれ。