今では貴重なアメリカ製のハンドメイドネクタイ~BENTLEY CRAVATS(ベントレークラヴァッツ)~

皆様、どうもこんばんは。高橋です。
今回はアメリカより入荷してまいりましたネクタイのご紹介を。

「真夏にネクタイ⁉」

このブログを書きながら自分でも「おかしなタイミングだよなぁ」と思っていました。笑
季節外れとも取れるネクタイですが、良いものが入荷しましたもので、、、
是非ご紹介させて下さい!

店頭にて私を見て頂いた事のあるお客様ならばご存じかと思われますが、私は季節問わずネクタイを巻きます。

いつかの私です。

一定数は私のように季節問わず締めるもいらっしゃるとは思いますが、そもそもネクタイをしない人がほとんど。
ですがこのブログを読んだ後、少しでもネクタイに興味を持ち、
「締めてみようかな」と感じていただけると幸いです。

なぜネクタイを締めるのか

皆様、「ネクタイ締めてますか?」

今すぐに答えるのであれば、恐らく答えはNOでしょう。
7月も中盤に差し掛かり、猛暑日を記録する日もあるこの時期に誰が巻くものか。(私は巻きます。笑)

普段スーツでお仕事されている方も「クールビズ」の浸透もあってか、締めている人はめっきり少なくなった印象でございます。
我々もクールビズ需要に答えるかの如く、
Rinascente(リナシェンテ)MOONCASTLE(ムーンキャッスル)のサマーニットを展開させて頂いている訳で、、、。

暑苦しいネクタイなんてそもそも巻かなくて良いし、それらの着心地の良いトップスがあるならば尚更ネクタイなんて巻くべきではないのでは?
正直、それも一理あります。笑

では何故、ZABOUでネクタイなんて置いているのか。

答えは単純、
ZABOUのミッション=『紳士をつくる』
これに尽きるます。

ネクタイに限らず洋服のカジュアル化が進んだ今、
もちろんその流れに抗おうなんて気はさらさらありませんが、カジュアル化の今でも決して外しておけないアイテムも残ってる訳で、、、
メンズファッションにおけるそのアイテムが「ネクタイ」ではないかと我々は思う訳でございます。

季節問わずネクタイを楽しむ私にとっては
❝締める❞ことで気持ちがシャキッとするし、
家に帰って❝緩める❞ことで心も同時にホッとする感覚があります。
自らのオンとオフの切り替えをその行為で賄っている感覚でしょうか、、、

さらに理由を加えるとするならば、「メンズだからこそネクタイを締める」です。

ネクタイはいわば男性の洋装。
女性が学生服としてネクタイを着用する場合や、カジュアルなファッションアイテムとしてネクタイを締めている女性もいますがごくわずかです。
起源については諸説ありますが、17世紀ごろにクロアチアからルイ13世の護衛のためにフランスに来ていた兵士が首に巻いていたものが現在のネクタイの起源とされています。

1600年代のクロアチア兵
1600年代のクロアチア兵(出典:tourdalmatia.com)

兵士なんていうものですから恐らく屈強な男たちだったのでしょう。
そのような背景もあってかネクタイ=メンズの印象がついたんでしょうね。

メンズファッションにネクタイという選択肢があるのであれば、それを上手く活用しない理由はありませんよね。

BENTLEY CRAVATS(ベントレークラヴァッツ)

さてさて、前置きが長くなりましたが本題へ。
前回のオーダーからしばらく飽きましたが、『BENTLEY CRAVATS(ベントレークラヴァッツ)』よりザ・アメリカントラッドなネクタイが入荷しました!

BENTLEY CRAVATS(ベントレークラヴァッツ)

BENTLEY CRAVATS(ベントレークラヴァッツ)は1956年にNYのマンハッタンで創業されたファクトリーブランド。
創業者は現役のWalter Schik氏。
裁断を除くすべての工程をニューヨーク・マンハッタンの工場で賄っており、ひとつひとつハンドメイドで仕上げられたネクタイは締め心地も良くノットの形状も美しいのが特徴。
今なおハンドメイドのネクタイにこだわり作り続ける数少ないブランド。

2019年に、ボス谷川がアメリカ出張にて仕入れてきた『BENTLEY CRAVATS(ベントレークラヴァッツ)』。
実際にマンハッタンの工場にも出向いて、創業者のWalter Schik氏とお話をしたこともあるのだとか。

今となっては知らない人もいない程、有名なブランド『Ralph Lauren(ラルフローレン)』。
ブランドの始まりは1967年。当時は洋服屋としてでは無く、「ポロ」というブランド名でネクタイを売り出したのが始まり。翌年から「ポロ ラルフ ローレン」を始動し洋服屋としてビジネスを拡大していく訳ですが、なんとラルフローレンがまだネクタイ屋だったころ、そのネクタイを作っていたのはベントレークラヴァッツだったそう。
ラルフローレンの信頼を得る程、名実ともに一流のネクタイブランドなんです。

今回ZABOUではオンオフ問わず、普段使いしやすい色・柄でご用意させて頂きました!

王道の配色のものから少しストライプのピッチの変わったもの、柄と色使いが美しい小紋柄まで沢山ご用意しています。

レジメンタルのネクタイは2種類存在する⁉

アメトラファッションにおいては外しておけないレジメンタルタイ。
ビジネスにおいても良く使われる柄なので馴染み深いですよね。

出典:OTOKOMAE

ところで皆さんレジメンタルタイには、2種類存在するという事を知っていますか?

「単なる柄のバリエーションでしょ?」
「たまたまでしょ。」

と、お考えになる方が多いと思いますが、実はちゃんとした理由があるんです。

そもそもレジメンタルタイとは?
「レジメンタルregimental(連帯)」「ストライプ」「タイ」の意味があり、斜めにストライプが走るポピュラーな柄のネクタイです。
連帯というのは、所属する組織との連帯であり象徴ということです。実際、19世紀の英国軍で採用されていたのだとか。
それがいわゆる英国式と呼ばれる右上がりの正面から見てカタカナの「ノ」の字になっているレジメンタルとなります。

対して米国式は逆方向。何故でしょう?
これについても所説ありますが、アメリカ・ニューヨーク発祥の衣料ブランド『Brooks Brothers(ブルックスブラザーズ)』の当時の社長が、独自に柄を反転させて売り出したのが最初といわれています。
それが爆発的に売れた為に米国式は英国式の逆という印象がついたのです。
今ではアメリカントラッドの定番と呼ばれるネクタイも、アメリカ人の英国に対するアンチテーゼなのかと思うと興味深いですよね。

もし、百貨店やアウトレットに行く機会があればぜひネクタイを見てみて下さい。イギリス発のブランド(BURBERRY・Dunhill・Paul Smith)は右上がりレジメンタルだし、アメリカ発のブランド(Brooks Brothers・Ralph Lauren・J.PRESS)は右下がりレジメンタルがほとんどです。

ディティール

大剣幅は約8.5cm。あらゆるシーンで活躍してくれる丁度良い幅です。

裏にはブランドタグが付きます。

作りはもちろんアメリカ製。
ハンドメイドで作られたネクタイはマシンメイドには無い、仕上がり時の生地のふくらみと温かみが特徴。

素材ははすべてシルク100%。自分自身、コットンやリネン、ウールなど沢山の素材のネクタイを所有していますが使い勝手が良いのはやっぱりシルクなんです。
シルクであれば普段使いやお仕事はもちろん、オケージョンシーンでも使えますしね。

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アメトラブランドを象徴するRalph LaurenやBrooks Brothersが展開するネクタイもイタリア製に切り替わった今、
現行品でアメリカ製のネクタイを見つけるのは難しくなりました。

そんな現在でもクオリティを落とさずこの価格でお買い求めいただけるのであれば1本持っておいて損はないかと思います。
是非、紳士の嗜みとしてアメリカ製のネクタイ『BENTLEY CRAVATS(ベントレークラヴァッツ)』はいかがでしょうか?

ネクタイの締め方についてやどんなシャツとの相性が良いかについては、またブログにてご紹介させて頂ければと思います。

それでは(@^^)/~~~

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この記事を書いた人

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高橋

ZABOU大阪店スタッフの高橋です。
『TAKE IVY』でここまで大きくなりました、アメトラ大好き青年です。
皆さまどうぞ宜しくお願いします!