What’s ”CHIMAYO”?/洋服≒民芸品 ラグベスト。

本日ご紹介、アメリカ買い付けMADE IN USA 第三弾、CHIMAYOアイテムのご紹介です。
まずCHIMAYO(チマヨ)とは。サンタフェの北東に位置するニューメキシコ州にあるチマヨ村の意味。


17世紀から18世紀にかけて、スペイン系移民がサンタフェに移住し、その地で自給自足の生活を始める。
サンタフェ(Santa Fe)は、アメリカ合衆国のニューメキシコ州北部に位置する、同州の州都。
その地で生まれた伝統工芸の一つがチマヨ織りである。その後、先住民族であるインディアン(ネイティブアメリカン)の影響を受けて、現在の織り柄などが形成される。

某フランスのセレクトショップにて、世界中の洋服や民芸品が展開されたことから、その人気が高まり日本でも有名に。
チュロという毛足の長い羊の毛を使用して作られる毛織物は、その頑丈さや発色の良さからラグやジャケットなど様々な製品に使われる。
小さな工房にてハンドメイドにて作られる製品が故、一度に大量生産ができない事、その分丁寧で温かみのある仕上がりとなっている。


そのチマヨ村の三大ウェビングショップ(製織)ショップに代表されるのが、ORTEGA’S(オルテガ)、TRUJILLO’S(トゥルフィリオス)、CENTINELA(センチネラ)である。

チマヨベスト

まずはお洋服のご紹介です。
一見して派手な色目や柄に少し抵抗を覚える方もいらっしゃるかとは思いますが、
これがコーディネートの良いスパイスになり、また様々な季節に重宝するのです。

着用後3年ほどになりますが、今でも春と秋にはアウターとして、冬場はコートやジャケットなどのインナーとして活躍しております。

ORTEGA’S(オルテガ)

ORTEGA’S(オルテガ) Chimayo Vest Square Front  ¥66,000-

三大チマヨメーカーの中でも最長のオルテガは、今ではほとんど市場では見かけなくなりました。
一時期は日本でもブームとなり、世界中のバイヤーが別注をかけたりしましたが、無理がかかり、現在ではほぼ現地のショップに並ぶ程度しか生産はされていないそうです。
そのため、今回は一着のみの入荷となります。

オルテガといえばな矢羽根のデザイン。発色、織りの綺麗さ共にいう事なしです。
スクエアデザインに、サイドスリット、フロントのボタンはクルミボタンと、お手本の様なラグベスト。

●ベスト ORTEGA’S(オルテガ)  サイズ:36  ¥66,000-
●シャツ F.O.B FACTORY(エフオービー ファクトリー)  サイズ:36  ¥20,900-
●パンツ ARAN(アラン)  サイズ:2  ¥26,400-
●その他 私物  
モデル 身長160㎝ 体重60㎏ 足のサイズ約25㎝  

シャツやカットソーの他、ニットの上から、、、何て着方もオススメです。
これからの時期はアウターとして、秋冬はブラウンやベージュ、ネイビーなど様々なアウターのインナーとしてもオススメなターコイズカラーです。
サイズ36でSサイズ相当。

TRUJILLO’S(トゥルフィリオス)

TRUJILLO’S (トルフィリオス) Chimayo Vest Square Front  ¥71,280-

もう一社はトルフィリオス。現在二代目と歴史は短いですが、先代のジョン・トゥルフィリオは人間国宝に認定されるなど、最高峰の技術を持つ。

現在は息子のカルロスをはじめ、長年工房で働いていたスタッフのみの精鋭で回しているのだとか。
こちらの訪問も丁寧にもてなして頂きました。

特筆するべきはチマヨ工房の中でもトップクラスの技術。
トゥルフィリオスはこのチマヨベストを丸編みで生成する。
筒形のベストは見た目にも着心地も良いものではあるが、熟練の技術を要するため、トゥルフィリオスでしか生産が出来ない。

ボタンもシルバーのコンチョボタンがトレードマークとなっている。
ゴージャスかつシックな見た目となっている。

Vゾーン字体も狭く、インナーもカットソーからシャツ、ニットと合わせる幅も広いため、こちらも大変オススメな逸品。
画像のようにサイズアップ(サイズMを着用)もオススメで、インナーにデニムジャケットを合わせたりと色々楽しめる。

●アウター F.O.B FACTORY(エフオービー ファクトリー)  サイズ:1  ¥23,100-
●ベスト TRUJILLO’S(トゥルフィリオス)  サイズ:M  ¥71,280-
●インナー Saint James(セントジェームス)  サイズ:T4  ¥13,200-
●パンツ N.O.UN(ナウン)  サイズ:28  ¥17,380-
モデル 身長160㎝ 体重60㎏ 足のサイズ約25㎝ 

カバーオールなどのアウターを上から羽織る。
矢羽根やコンチョボタンがちらりと見えるバランスも良く、あまりお国柄やスタイリングを考えず、いつものスタイルに組み込むだけで奥行が増します。
画像のカラーの他、ネイビーとターコイズが入荷。どれも一点物ですので、是非気に入った柄やカラーがあれば、お早目の決断が吉です。

CENTINELA(センチネラ)

オルテガより分家したファミリーが立ち上げたセンチネラ。
ニューヨークのモダンアート・ミュージアムや ワシントンD.Cのアメリカンヒストリーミュージアムにも展示されるほどのコレクションピースの作品を制作する唯一の工房となっています。

芸術性が高く、その細かい手仕事から、非常に多くのファンがいるセンチネラのアイテムも、一見の価値あり。
今回はポーチとコースターのみの入荷となりますが、身の回りの物を持ち運んだり、お家で使って頂くと生活が豊かになるアイテムです。
手に取りやすいプライスも魅力的で、ベストは気合がいるけどこれなら、、、という方にもオススメなアイテムです。


余談ですが、先日海外のお客様がご来店されたときに、別の製品がお目当てであったにも関わらず、こちらの商品に興味津々でいらっしゃったことから、こうした伝統工芸品は流行り廃り関わらず、またお国関係なく取り扱い続けたいと思いました。



正直、今が旬だったり誰々が着ていて~といったアイテム出ないことは事実ですが、こういったものの価値は不変です。
自分自身のワードローブにはなくてはならない存在ですし、これからも着続る、生活に無くてはならない物。非常にオススメです。
伝統的な人の手によって作られる民芸品。洋服というジャンルを超えて、おおよそ一生ものと思って頂いて大丈夫です。
しばらく着ていって馴染んでいく風合も堪らなく愛おしい。そういったものも如何でしょうか。

本日WEBSHOPにて掲載致しますので、どうぞ宜しくお願い致します。

ORTEGA’S(オルテガ)
TRUJILLO’S (トルフィリオス)

この記事を書いた人

坂口

ZABOU大阪店のスタッフ坂口です。
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