今週、新たにラインナップに追加いたしましたビルズカーキのチノトラウザース。
ブランドについては先日の週刊ZABOUで詳しくご紹介しておりますが、今回は簡単にM1P(リラックスフィット)とM2(クラシックフィット)のシルエットをご紹介していきます。

M1⇒M2⇒M3と数字が大きくなるにつれて形は細くなる。
ビルズカーキはモデル名M1、M2、M3とございますが、数字が大きくなるにつれて形はスリムになっていきます。
M1が一番太く、M2はその次に太い形という事になります。さらに今回M1は2プリーツなので、後ろに『プリーツ=P』が付き『M1P』となります。M2はノープリーツです。並べてみると、その違いが見て取れますね。

大きな違いは腰回りのボリューム。
モデルが異なるため勿論そもそもシルエットは異なるのですが、大きく違うのはやはり腰回り。元々太いM1にプリーツを入れることによってさらにボリュームを持たせ、ワイドなシルエットを楽しんで頂けます。
M2は腰回りのボリュームが抑えられ、太さはありますが、お仕事にもお使い頂ける様なスッキリとした見え方をします。

M1の上にM2を重ねてみました。ウエストは同じですが、ワタリから裾にかけてM1の方が大きく膨らんでいるのが分かります。

こちらは着用の比較写真。
横からみた図に違いが顕著に出ていますね。
続いてはお裾上げについてご案内。
ビルズカーキは裾上げが必須!!!!
ビルズカーキのパンツは、自分の好きな位置、好きな仕様でお裾上げが出来るように、裾は未処理(フラシ)のままとなっております。
したがって、購入したらお裾上げが必要です。
よく、『どの仕上方法がオススメですか?』『長さはどのくらいがいいのでしょうか?』とご質問を頂きますので、そのあたりを。
今回はザックリ解説致します!

オススメの仕様その1(タタキ仕上げ)


まずおすすめなのが、皆さま馴染みのあるタタキ仕上げ。ぐるりと一周ステッチが入る仕上げ方法。
カジュアルなパンツはだいたいこの仕上げで、スニーカー、革靴など何でも合わせられる万能な仕上げ方法。
このタタキ仕上げの際のポイントとしては、タタキ幅(裾の下端からステッチまでの幅)を考えること。
この幅を何㎝にするかによって印象が変わります。タタキ幅を決める基準ですが、基本的に裾幅が広いパンツはタタキ幅を広めに。裾幅の狭いパンツはタタキ幅を狭めにすると良いです。今回のビルズカーキはお裾上げする位置にもよりますが、裾幅が20cm~25㎝程になりますので太目の部類。なのでオススメのタタキ幅は4㎝前後です。M1,M2のデザインソースとなったミリタリーチノもタタキ幅が太いですからね。
ちなみに、通常の細身のパンツの場合だと裾幅18、19㎝のパンツでタタキ幅は3~3.5㎝が多いです。




タタキ幅を太めにすると、一度ロールアップするとダブル仕上げ風に着用できます。
少し長めに仕上げておいて、気分によってロールアップしても良いですね。

オススメの仕様その2(ダブル仕上げ)

ダブル仕上げは折り返したところがもとに戻らないように糸止めやスナップ止めする仕様です。
ダブル幅を決める必要があり、タタキ仕上げと同様で、パンツのボリュームに合わせて太め(4~5㎝)がオススメ。着用写真は5センチ幅です。
しかし、ただ太ければ良いという訳でなく、着用する人の体型にもよります。小柄な方が5㎝のダブルをするとアンバランスになってしまうので、3.5㎝、4㎝くらいの方がバランスよく映ります。逆に体格の良い方は4.5㎝、5㎝くらいの方がバランスがとりやすくなります。
ダブル仕上げはフォーマルなイメージを持たれがちですが、タタキと同様カジュアルな仕様です。革靴だけでなく、スニーカーも問題無く合わせることが出来ます。
足元にボリュームの出る仕上げとなりますので、ブーツやグットイヤーウェルトの重厚感のある靴とも相性がいい仕上げとなります。



流行り廃りのなり至高のアメリカンスタンダード。是非自分好みに仕上げてお楽しみ下さいませ。