「民藝」という言葉は大正時代に生まれます。
名もなき職人から生み出される生活用品は、美術品に勝る美しさが存在するという提唱を掲げる生活運動の一つです。
MOONSTARのスニーカーは様々な分野での製靴経験により培われた技術を再構築し、日常生活に落とし込む独自のスニーカーの提案。
「用の美」を追求した同社の一つの答えとなります。
そんなMOONSTARから新たな新製品が2ラインから届きました。
MOONSTAR 810’s
運動靴ではないルーツの靴というものは紳士衣料において極めて稀な例ではないでしょうか。
810’sのスニーカーは介護現場や学生靴などをベースにした専門分野からの派生形。
そこで培われた技術と、道具としての靴を日常生活に落とし込む。
正に用の美を体現したような所こそ、810Sの最大の特徴です。
今回入荷したのは作業用長靴と厨房用のキッチンシューズと、どれも見たような見た目でありながら、新鮮さも感じられる。
極限まで無駄を省いたそのシンプルな見た目は、近未来的なようでどこか懐かしい。そんな空気感を持つスニーカーです。
810’s CAF
こちらの「CAF」は厨房や食品工場で使われるキッチンシューズをデイリーユースに。
余分な装飾を省いた見た目は、これ以上ないくらいシンプルです。
アウトソールは油や水に濡れた床面に吸い付くマルチストッパーソールや手入れが楽なアッパー素材を使用。
言い換えれば、雨の日にも履きやすく濡れにくい。本来、厨房ような特殊な環境で使われるものも、普段の生活においてアウトドアシューズのような機能を発揮するのです。
カカトがなくさっと足を入れられる落ち着いた印象のサボタイプです。ソックスを履いたり素足で履いたり、季節に応じて使い分けながら取りいれてみてください。センスの光るありそうでない一足。
810s KITCHE
先程のCAFと同じく、こちらもキッチンシューズがベースとなっている同ブランドの看板商品。
シンプルな見た目ながら、サボタイプのCAFと違って、ゴム止めとなるため、より個性的でいて、コートシューズのような雰囲気も併せ持つ。
シュータンの中に仕込んだゴムも同色、目立ちにくい仕様に。
サイドの空気穴と、かかと部分に記されたモデル名すらもデザインの一環として見て頂ければと思います。
良い意味で工業製品感を損なわない、洒落た配慮にはセンスを感じます。
810s MARKE
多用途の作業用長靴をモデルとしたこちら。
今回のラインナップの中では唯一のバックルでタイプになり、着脱は容易ながらフィット感が増します。
サクションソール(=吸盤)を採用し、実際に梅雨時期などには抜群の機能を発揮する一足に。
ミリタリーパンツなどの太めのボトムスとの相性は抜群。
極限までに機能性に特化させ、見た目はシンプルに仕上げたこちらこそ、新しくも本来のプロダクトなのではないでしょうか。
まずは物の新鮮さから入ってもらって、コーディネートについては日曜日のZABOU STYLEにて。
普遍的で安定感のあるZABOUの洋服と合わせると、どのようなコーディネートになるのでしょうか。
それでは本日はこの辺で。