世界には銘品と呼ばれるものが、いくつかある。
その分野においてオリジナルとされるモノ、またはプロスペックのモノ、見た目の美しさなどから
一体誰が決めたか分からないものの、とにかく銘品には銘品と呼ばれる所以が必ず存在する。
G.H.BASS(ジーエイチ・バス)LARSON
永遠の定番BASSのローファー「LARSON」。
こちらも例の如く、世界の銘品と呼ぶに相応しいローファーの元祖、キング・オブ・ローファー。
ローファーという種類の靴は、すべてBASSを基準にして考えると納得がいく。
まず、この靴の出自から。
ノルウェーの木こりが履いていたモカシンシューズがベースとなり、1960年代にはアメリカの学生は皆こぞって、この靴に足を通したという。 その理由は諸説あれど、やはり紐なしのスリップオンというポイント。
遊びや勉学に忙しく、合理主義のアメリカという国において、このタイプのシューズが好まれたのは、想像するに容易い。
ちなみにこのローファーという言葉。=怠け者という意味で、当時は商標が取れなかったとか。
キングオブポップから合衆国大統領にまで愛されたシューズ。
ZABOUではその中でも一番”アメリカらしい”モデルをお届けしている。
艶やかなアッパー。ポリッシュドレザーを採用し、少々の汚れや雨なども気にならない。
やや短めのノーズ。これより短すぎてもカッコ悪いし、長くなると今度はビジネスライクな印象を受ける。
綺麗にワックスがけされたレザーソール。
雨の日の路面なんかで歩いた際には大変なことに。
レザーソールがコツコツと音を鳴らすとき、大人の階段を一歩上った気になってしまう。
足の甲を覆うように配されたストラップ。ここにお守り代わりに1ペニーを挟むのが流行したというのは、あまりにも有名な話。
更にこの靴を語る上で逃せないのが、ストラップのサイドに装着される”ビーフロール”。アメリカ式のローファーによく見られるディテール。元々はハーフサドルの補強のために施されたステッチ処理だが、紐で縛ったローストビーフに似ていることから、このような名称で呼ばれている。
ローファーのカジュアルな側面を一層際立たせる効果がある(と、勝手に考えている)。
カラー:BURGUNDY
アメリカントラッドに代表されるカラーリング。ヨーロッパ靴にはない、赤みを帯びたブラウンは、光によって様々な見え方をする。
難しい色に見えて、実はミリタリーオリーブ、カーキ(BARNSTORMERに見られるカーキベージュ)、フラノパンツのグレー、そしてデニムと、アメリカンカジュアルに存在するボトムスのカラーとの相性は全制覇している。
特に色落ちしたデニムとの相性は言わずもがな。
日に焼けて退色して、クリームを塗りこんでいった際の色味の変化は、とても2万円程の革靴には見えない。
カラー:BLACK
一言で言うとマスターピース。黒い革靴は持っていて使えない、ということはまずないだろう。
トラッドからモードまで。
果てはカジュアルスタイルを引き締めてくれる名脇役。
BASSのシャープなラインを一層際立ててくれるであろう。
スタイルは、ネイビーのジャケットにフラノのパンツという、ド直球なアイビースタイルは勿論、
ミリタリーミックスなコーディネートの引き締め役にも。
服の好みが変わろうとも、足元はずっとこのままで変わらない。
そんな安心感があるシューズは珍しいのでは。
様々な分野のスペシャリストが愛用することで、その名を一躍有名にするどころか、もはや代名詞ともなったBASSのローファー。
その理由は、恐らくカジュアル靴として実に”丁度良い”ところに位置するからではないか。
基本的には学生でも、ちょっと頑張れば買える程度の価格。そして、大事にリペアを繰り返して履く靴というよりかは、履きつぶして買い替えるようなスニーカー使いできる点。
様々な高級革靴を履いてきても、最後はここに戻ってこれるような安心感。
妙な魔力が、確かにそこにある。
そんな使い勝手の良いローファーも、現在世界的にも中々生産できずに、昨年のほとんどが品切れ状態でしたので、少し多めにご用意しております。
色・サイズ選べるうちにご試着してみて下さい。