SUD JEANS(スッド・ジーンズ) エイジング ~堀田編~

 僕がパンツを選ぶ際、何よりも重要なのがシルエットだ。それは、一般的な感覚とはまた違った理由かも知れない。僕は「細すぎる」事が常にコンプレックスであった。

 色が落ちる(=エイジングの一要素)事がベースにあるジーンズの場合、特にこの事が重要になってくる。体の線とパンツの線の相性が悪ければ、それはそのまま色落ちに反映されてしまう。華奢すぎる足が色落ちまでおかしくしてしまう。例えば、膝だけが抜けて変に形が崩れたり、お尻が余りすぎてだらしなく色が落ちたり。だから僕は、色落ちするデニムから一度逃げた。

 ファッションの入りがストリート系からだったという事もあり、オーバーサイズのパンツを穿く事が僕は常であった。もう昔の話。パンツをジャストサイズで買わない事が何年か続いた。ジーンズなんてもってのほかだった。そのくらい、自分の足の細さが嫌だった。しかし、こんな仕事をしている以上、デニムと出会う機会は多く、その度に穿き方に困り、悩んだ。

 ある時、縁あって上司となった人にこう言われた。「お前は自分の体から逃げている。ジャストサイズに向き合え。」と。はい、面喰いました。

 一本パンツを買うまでに試着する本数が、それ以来増えました。型違いはもちろんのこと、サイズもジャストから1、2インチアップまで、とにかくあれこれと穿き比べるようになった。当然、しっくりくるデニムとはなかなか出会わない。そしてZABOUで出会ったSUD(スッド)のデニム。こんなに気軽にデニムのエイジングを楽しめる日が来ようとは、あの頃は思ってなかったなぁ。

『SUD(スッド) 505』 
購入して約2年。自分のガリ足でこんな色落ちが楽しめるとは…いかにSUD(スッド)のデニムが、オールマイティに様々な体形にマッチするかが良く分かる。そしてそれはエイジングに反映される。自転車にもよく乗ったので、実はお尻が二か所色落ちしてるのもご愛嬌。友達にカレーをこぼされたのも良い思い出(笑)。
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『SUD(スッド) 502』 
購入して約1年。まだまだこれからだぜ!な一本。このくらいもまた楽しい。僕はジーンズを洗う前に話しかけます。「洗って欲しいか?」って。だいぶ頭おかしいですが、そのくらい大切な相棒だし、エイジング(経年変化)にも深みが出るような気がしてしまうのです。
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