こんばんは。谷川です。昨夜帰国いたしました。時差ぼけの為朝5時まで仕事をし、7時には目覚めてしまうというえらいことになっております。さて、今回のアメリカ出張はラスベガス~ロサンゼルス~ボストン~ポートランド~フリーポートと西から東へ展示会から現物探し、はてまたアンティークの蚤の市まで幅広く網羅して参ったつもりです。
展示会はBlogでの報告どおり大きなトレンドの変化は見られず、80’S調なものからネオヒッピー、リゾートまで個性の分散化が浸透しているような感じでしょうか。新ブランド発見と言うよりは懐古主義的温故知新のものが多かったように思います。
毎回、自分自身やお店の為にも新しい発見は無いもかと外的刺激を受けようと試みたり、内的変化を求めて人と接するなどをしてますが、点と点を線で結ぶくらいの経験値の蓄積のみに終始した感が強いので、まだまだ頑張らねばならないでしょう。
さて突然ですが、みなさんはSteven Alan(スティーヴン・アラン)という名前を聞いたことがあるでしょうか?!
僕は名前や商品は見聞きして知っていたのですが、実はこのBLOGを書くまでどんな人なのか性質なのか、お恥ずかしながら実態を全く知りませんでしたわ。
背景を知る事によってより多くの雑念が入ることを拒むようにしていると言えば大げさですが、パッと見の良さとか一般の人にはどう映っているのかが僕たちにとっては大事なわけで・・・。
しかし、知れば知るほど楽しくファンになってしまう可能性もあるし、その逆もある。
今回は前者の方ですが。笑
商品自体は今年の2月にLas vegasで展示会を見ていて、その時にオーダーをしていたものが一昨日入荷したのでございます。
2009年FW collectionもなかなか素敵なラインナップです。
ここで彼(彼ら)の簡単なプロフィールを(僕も今日始めて知った事ですから。)
Steven Alan(スティーブンアラン)は、アメリカのニューヨーク(NY)のブランドです。
Steven Alan(スティーブンアラン)はセレクトショップとして有名ですが、オリジナルの製品をSteven Alan(スティーブンアラン)の冠をつけて販売しています。
Steven Alan(スティーブンアラン)のデザイナーは、セレクトショップのオーナーでもあるSteven Alan(スティーブンアラン)で、モノ選びの天才が創り出すアイテムは、相当なこだわりを持ち、フィッティング、ディテール、素材感など、行き着くところまで突き詰めています。
Steven Alan(スティーブンアラン)のシャツは、生地を日本で生産したり、数年かけて選んだ工場で裁縫したり、そのこだわり様は相当のものです。
このこだわりは、Steven Alan(スティーブンアラン)の生い立ちから育まれたものだと言われています。
Steven Alan(スティーブンアラン)の両親はジュエリーショップを経営し、幼いころから彼らを見て成長したSteven Alan(スティーブンアラン)は高校時代に写真と映画を学び、その後両親の店で経営に2年間携わり、ファッションのセンス、デザインを吸収し、マーチャンダイジング、バイングを学びました。
それらで得た経験やノウハウやセンスを流し込んで、若手デザイナーや無名のデザイナーをチョイスするセレクトショップのSteven Alan(スティーブンアラン)をスタートさせ、そこで、さらに自らのセンスを昇華させて、ブランド、Steven Alan(スティーブンアラン)をスタートさせました。
Steven Alan(スティーブンアラン)は、TPOに合ったアイテムを提供することでも有名で、カジュアルとフォーマルをきちんと区分けして、バランスの良い展開をしています。
Steven Alan(スティーブンアラン)らしさが随所に見え隠れするアイテムを一度手にとって感じてみてください。
ファッションの開拓者と言う異名を持つ彼のブランドの良さがきっと解るはずです。
(上記はすべてwww.m-fashion.orgから引用させていただきました。)
今日はとりわけシャツをご紹介します。彼の代表作のひとつにシャツというアイテムがありますが、そのこだわりたるやら中途半端ではありません。生地から縫製から徹底的に研究してます。そして納得行かなければ2年でも3年でも時を費やすというほどだとか・・・。
こんな彼(彼ら)が作ったシャツは最高でっせ~!
Steven Alan(スティーヴン・アラン) Reverse seam shirts(リヴァースシーム・シャツ) カラー:サックスブルーグレンチェック、ネイビードット(水玉)、ネイビープレイド(チェック) サイズ:XS, S, M プライス:¥17,640-
どこがReverse seam (リヴァース・シーム)なのかと申しますと前盾部(ボタンを留めるところの幅が約2.5cmほどあるところ)が第2ボタンを境にReverse≒ねじれてます。それに袖から脇下、脇下から裾部までが外縫い(アウト・シーム)になってます。こういった非常識を常識として活用するところがセンスなのでしょう。
そして、こんにち五感に訴えかける一つとして既にWashed(洗いの掛かった)状態で売られていることや洗濯物をすぐに羽織って出かける感覚なのか洗剤のような清潔感に満ち溢れた香りが漂います。もちろん生地は既に触れたようによっぽどいい生地でないと作らないくらいに肌触りを重視してます。
このようにたかがシャツと侮る無かれストーリーが満載なのです。