『THE STANDARD』 2010 FW THEME

「立秋」を過ぎ、ZABOUでは秋冬モノの準備をスタートさせました。テーマはズバリ『THE STANDARD』(ザ・スタンダード)。

(基礎編)
現代におけるスタンダード・アイテムとは?
もちろん時代と共にスタンダードといえども変化を伴う。しかしながら「価値の変わらないモノ」というのはいつの時代も存在するのでその普遍性のあるものがスタンダード・アイテムたるもの。

ZABOU eyesから見たスタンダードの考証
やっぱり服はシンプルで着心地の良いものがいい。そして「格好いい普段着」を着て「普通っぽく」あること。「普通っぽく」というのは非常に定義があいまいで分かりにくい表現で申し訳ないのですが、雑誌やマスコミに踊らされることのない、頑張ってないファッションというか狙い過ぎてない着こなしというか、物事がごく自然に流れていくような、いつもそこにあって座りの良い、奇を衒わない、要は自分が一番自然体でいられる格好というもの。これがZABOUがご提案させていただいてるスタンダード。このスタンダード・アイテムを日常的にコーディネイトの一部もしくは大部分に取り込んだスタイルがZABOU styleになる。

なぜ「普通」がいいのか?
これはZABOUホームページのaboutに詳しいが、『ファッション(流行)だけでなく、普遍的なスタイルがカッコいいと思ってます。その時々の気分はもちろん汲みつつ、どのような人種、スタイルを持った人からも最低限『ふつう』と思ってもらえ、どのような場でもその空間にとけこむデイリーカジュアル(カッコいい普段着)で居られる。人が好き、服が好きであるということの上に成り立つ。それが、ZABOU styleです。』

スタンダード・アイテムをおさえよう!
スタンダード・アイテムを所有してるとコーディネイトに事欠かない。服を着るときの迷いが少ないというかほぼ無い。基礎が固いと建物は揺るがないのと同様、コーディネイトがブレない。

(応用編)
流れる水は腐らない。ファッションは流れ行くもの。
ファッションはひと言で現わすのはむずかしい。しかしZABOU eyesから見ると「ファッション=流行」と捉えるなら少しのファッションを取り込みつつ自身のStyleをつくるのがほど良い。なぜ少しのファッションを取り入れるかは自分のStyleに対する考えを頑なにしないため。コダワリが強いほど客観的に滑稽に映る可能性が高いから。それを踏まえた上で自身のStyleをつくりあげていくことはとても楽しい。

「楽しむための服」基礎がわかると後は応用だけ。
スタンダード・アイテムを日常化して身に付けていくと「かっこいい普段着」が板に付いてくる。そうなると流行に左右されて大きな冒険をせずとも小さな冒険で大きな成果を得られる。小さな冒険は少々危険でもあり楽しくもありワクワクする気持ちを高ぶらせてくれる。

「虫の目」「鳥の目」「魚の目」でみたZABOU style
最近、僕たちはこの視点でモノが見れるかということで盛り上がってる。「虫の目」=ファッション(流行)、「鳥の目」=俯瞰(自身を客観的)に見てどのように映っているのか。「魚の目」=時流にあっているのか。10年後に自身の写真を見たときにどれだけ納得できる格好をしていたのか。

リアルクローズと呼ばれて久しいが、なにごとも「過ぎたるは及ばざるがごとし」。服好きの性(さが)としていつもマイノリティ(少数派)でありたいと願う。グローバル・スタンダードが真のスタンダードたるべきだが僕たちは『ZABOU STANDARD』で行きたいと思う今日この頃。

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