週刊ZABOU「BRENA(ブレナ) Tailored by one artisan」

今シーズンからお取り扱いがスタートする、新ブランドのご紹介です。

実は展開まで1年半ほど時間がありました。

BRENAは、大阪の宮井氏と、埼玉在住の大崎氏によるブランド。
長らく探していた、お店に合う本格派のジャケット。
これを定番化すべく、探していた時に、ようやく出会ったのがBRENAでした。

BRENAの成り立ちについては、古いお客様でしたらご存知であろう、「Hyperion」というブランド。ZABOUでも展開しておりました。
そう、このHyperionの中の1ブランドとしてスタートしたのがBRENAでした。
Hyperionと言えば、国内有数のメンズドレスメーカー出身のデザイナーが立ち上げたブランド。
テーラーの技術を用いて、日本人の体系を熟知したサイジングが魅力でした。
カジュアルに慣れた私達にも、手に取りやすいバランスの取れた良いジャケットを作るブランドでした。

現在では、当時のメンバーであった宮井氏がディレクターを務めます。

BRENAの魅力は、本格派のジャケットにも関わらず、独特の力の抜けたバランスであったり、一見かけ離れているように思えるテーラーも、ミリタリーやワークといったエッセンスを散りばめて、再構築しているだけあって、カジュアルとドレスの丁度良い塩梅をついている所。

自分たちのようなカジュアル屋でも、無理なく合わせられるバランス感が、取り扱いの1番な決め手でした。
ハイゲージのニットやドレスシャツが似合うのは勿論のこと、洗いざらしのボタンダウンやバスクシャツ、ヴィンテージのスエットなんかで合わせても、サマになる。
ジャケットをカジュアルに着る上で1番避けたい、スーツの上を無理やり着崩している感が、出ないのが良いですよね。

また、もう一つご紹介したかった理由として、BRENAのジャケットは、丸縫いという点です。

本来、カジュアルウェアの工場では生地を裁断する人、袖を縫う人、襟を取り付ける人といった流れ作業にて1着の洋服が仕上がるのですが、
BRENAのジャケットは、裁断から仕上げまで、1人の職人が仕上げるのです(=made by one artisan)

実は、大阪は古くから、この丸縫いの文化が浸透しており、今回ご紹介の2型も、ここ大阪で仕立てられます。
元々はフルオーダーのスーツを仕立てる際に、この丸縫いを用いられるのですが、BRENAの作るジャケットは、デッドストックの高級インポートファブリックを使用している事もあり、素晴らしいジャケットだとしても数は作る事が出来ません。
そのため、少ない着数を仕上げることの出来る丸縫いが、実は理に適っているのです。
人体の構造、洋服の構造を熟知した、職人による手作業で作られるジャケットは、型崩れしにくく、着心地が良いのです。

BRENA(ブレナ) ROUND JACKET

BRENA(ブレナ) ROUND JACKET  ¥53,900-
こちらはブランド定番のROUND JACKET
2023AW ver.では、通常、国内では出回らないウール×カシミヤファブリックを使用しています。
こうした高品質な少量の生地を使えるのも、BRENAならではです。

やや起毛したカシミヤ混のウール素材は、とても軽く柔らかい。
保温性も高く、大阪の冬であれば、これにニットでも越せるのでは?と思ってしまう程です。

ラウンドした裾が特徴のROUND JACKET。
本格派のジャケットに変わりはないですが、カバーオールのようなラフさも感じられます。

ボタンは真ん中一つ掛け。ですが、内側のボタンに通すとシェイプの効いたシルエットに。
トレンチコートやステンカラーコートを羽織る際も、ジャケットがゴワつかない、気の利いたディテールです。

あと、BRENAは裏地がカッコいい。オリジナルのコットンの裏地を使用しており、ミリタリー感を感じられるこのスレキが、自分だけが知り得る贅沢と言えるでしょう。

●ジャケット BRENA(ブレナ)  サイズ:44  ¥53,900- WEBSHOP 後日掲載予定
●シャツ SERO(セロ)  サイズ:14H  ¥15,950- 
●パンツ ARAN(アラン)  サイズ:1  ¥26,400-
●キャップ COOPERS TOWN(クーパーズタウン)  ¥11,880-
モデル 身長160㎝ 体重60㎏ 足のサイズ約25㎝

BRENA(ブレナ) GARDI

BRENA(ブレナ)  GARDI  ¥61,600-

こちらはフランスのハンティングジャケットがベースとなった一着。
使用される生地は、シャネルツイードのメーカーとして知られるフランスのTOURNIERのメルトン素材。
メルトンと言われると、ダッフルコートのようなズッシリと硬いイメージが先行しがちですが、こちらは柔らかい毛先と、フワりとした軽量感で、今までのメルトンの常識を、軽く上回ります。

使われるボタンも、とても指の掛けやすい上等な物です。

襟や袖裏には一つ一つ同色のコーデュロイが貼られます。とても凝っておりますが、その分着心地も抜群です。

ハンティングジャケットがベースですので、このサイズ感ですので、冬場はしっかりと着込んで頂けます。

●ジャケット BRENA(ブレナ)   サイズ:46   ¥61,600- WEBSHOP後日掲載予定
●ワッフル Jackman(ジャックマン)  サイズ:L  ¥16,500-
●パンツ ARAN(アラン) サイズ:2  私物
●シューズ SANDERS(サンダース)  サイズ:UK7.5  ¥52,800-
モデル 身長175㎝ 体重65㎏ 足のサイズ約26.5㎝



よくある、カジュアル屋が作るジャケットは、少し軟すぎるし、ドレス屋が作るカジュアルウェアは、少し堅苦しい。
そういった矛盾を感じていた方も多いかと思われます。
そんな中でBRENAが作る洋服は、しっかりとしたテーラードとしての背景があり、尚且つ自分達の好きなミリタリーやワークといったエッセンスが散りばめられており、『こういった洋服が着たかった』と、心底思えるものを作ってくれます。
まずは、店頭にてゆっくりとご試着ください。
WEBSHOPへは随時掲載していきます。

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