こんにちは。
東京店スタッフの小坂です。
ご覧になりましたか。
今年の凱旋門賞を。
スルーセブンシーズ、まさかの4着。
思いもよらぬ大健闘に胸が熱くなりました。
やはり黄金の一族の血が騒ぐのでしょうか。
昨年の結果が惨憺たるものであったこともあり、今年は凱旋門賞への出走に対して消極的な姿勢を見せる厩舎が多かったように思います。
そんな中で彼女がこうした結果を残してくれたことには非常に大きな価値があるのではないでしょうか。
挑戦し続ければ、いつかはきっと叶うはず。
頑張れ、日本!
ところで、僕もスルーセブンシーズのように革靴好きの血が騒いでおります。
『Regal Shoe&Co.(リーガルシューアンドカンパニー)23AW POPUP SHOP』の開催をいよいよに控えているためです。
イベントは10/6からですが、一足早く商品が到着いたしましたので、勇み足で店頭に並べております。
所狭しと並ぶ革靴達を見ると、嫌が応にもテンションが上がりますね。
スタッフ岡安監修のもとで選りすぐりの革靴が一堂に会しておりますが、今回はその中からスタッフ小坂のお気に入りをご紹介させていただきます。
一体どのモデルが僕のハートを射止めたのでしょうか。
こちらの「SaddleLast TankSole U-Tip スコッチブラック」です。
今季の新モデルで、ブランドでかねてより人気だった商品にゴアテックスを搭載したモデルです。
個人的には、ゴアテックスであろうがそうでなかろうがイチオシのモデルとなったことに疑いはないのですが、目玉となる部分なので、ゴアテックスについて解説しているこちらも合わせてご参照いただきたく思います。
お時間が許せば、ぜひとも。
余談ですが、清々しいまでに飾り気のない商品名、個人的に好きです。
ブランドの靴作りに対する生真面目な姿勢が商品名にまで表れているような気がします。
そんなわけで、
「SaddleLast」という木型(ラスト)
アウトソールはタンクソール
アッパーはUチップ
革はブラックのスコッチグレインレザー
です。
説明としては投げやり過ぎるので、追ってご説明させていただきます。
まずは「SaddleLast」について。
「REGAL」で1972年に開発されたサドルシューズ用のラストである「2051」に改良を加えたものが「Regal Shoe&Co.」で用いられる「SaddleLast」です。
「2051」よりも踵を小ぶりにし、踝側のトップラインを下げることで履き口と踝の擦れが生じないように。
要するに、めちゃくちゃ足馴染みが良いということです。
元来、日本人に向けた靴作りを一貫しているREGAL。
幅広甲高、やや高めのアーチサポートに、踵をしっかりと咥えてくれる小ぶりなヒールが全モデルのラストに共通するところですが、それを更に現代的にアップデートしたわけです。
日本人にとって、これ以上ないフィッティングを実現しています。
めっちゃおさまりが良いですよね。
カジュアルな雰囲気ですが、野暮ったさがありません。
「SaddleLast」の賜物です。
後にチラっと見えるインポート靴に足の小指を破壊された身としては、このラストの優しく包むようなフィッティングに涙が零れます。
続いてはタンクソールについて。
端的には、軍人さんが履くようなゴツい靴に採用されることの多いソールです。
タンク(戦車)ソールですからね。
そんなゴツい外見とは裏腹に、非常に軽く、クッションに富んだ履き心地が特徴的です。
足入れした時にちょっとビックリしました。
皆大好き、ビブラム社の「New flex」。
発泡性のゴムなので、ソールの中に細やかな泡を含んだような構造となっています。
そんなわけで非常に軽量かつ弾力性に富んでいます。
本モデルの履き心地を支える支柱の一つですね。
整形外科靴にも採用されるソールだそうで、履き心地については折り紙つきというわけです。
アッパーについてもいきましょう。
Uチップです。
それ以上でも、それ以下でもありません。
ただ、ノーズが長過ぎないので、カジュアルな雰囲気をもたらしてくれますね。
ノーズの長さが与える印象というのは非常に大きいです。
あんまりノーズが長いとホストさんみたいに見えますからね。
本ブランドはあくまでも本格的な革靴をカジュアルなシーンでも楽しんでいただくという理念のもとで運営されています。
そうした意識がノーズの長さからも見てとれますよね。
勢いそのままにスコッチグレインレザーについても。
スコッチグレインレザーとは、通常の表革に特定の模様を刻んだ型を押しつけて人為的に革に表情を与えたものです。
本モデルのスコッチグレインレザーはランダムな模様で、実に表情が良いです。
スコッチグレインレザーのメリットは小傷が目立たないところ。
普段使いしていると、どうしたって小傷はついてまわります。
お気に入りの革靴を満員電車の中で踏まれてしまい、バッチリ傷を残してしまったことのある小坂には嬉しいところですね。
前述のタンクソールと相まって、あまり気を遣わずにガシガシと履いてみたいです。
こんな具合にザっとご説明させていただきましたが、結局のところ、お気に入りなのは雰囲気が良いから。
抜群の履き心地に抜かりない実用性。
見た目も良しとくれば無敵ですね。
そりゃあ、こんな顔もしますよ。
本イベントのラインナップはこちらから。
ぜひ皆様もお気に入りの一足を見繕ってみてください。
それでは店頭でお待ちしております。
ありがとうございました。