そろそろ始めましょう。秋靴の準備を。

こんにちは。
東京店スタッフの小坂です。

好きな野菜はもやしとアスパラ。
今日も情熱燃やしてますから!

……

はい。
明日から使える高等(?)オヤジギャグをご紹介させていただきました。

ブログをしたためるからには、皆様のお役に立ちたい所存。
まずは何気ない日常を潤すオヤジギャグからです。

呆れてブラウザバックしようとしたそちらのお客様。
もうしばしご辛抱ください。

今日の本題はオヤジギャグよりもよほどタメになるものにしてみせますよ。

今回はシューケアについてご紹介させていただきます。

そろそろ秋服に意識が向き始める時期。
そうとくれば、革靴に目が向くのも必然でしょう。
とりわけブーツなんかは堪らんですよね。

そういった運びで、僕もしまいこんでいたブーツを引っ張り出してきました。
そろそろ活躍が見込める時期となりましたので、このタイミングでしっかりとお手入れしてあげて、僕の秋冬の暮らしを足元から支えてもらおうと思います。

サイドゴアブーツです。
着脱が楽チンなので、ついつい登板回数も多くなります。
中々出回らないレアものだったりするのでちょっとした自慢も差し込みたいところなのですが、今回の趣旨から外れてしまうので控えます。

今年の4月にしまって以降、お手入れらしいお手入れは全くしていません。
しまう前にかなり手厚くケアをしたと言えど、かなり革が乾燥しています。
乾燥は革の大敵ですから、しっかりと油分、水分を革に与えてあげましょう。

まずは馬毛ブラシをあてて、塵やほこりを払ってあげましょう。
何をするにも、まずはここからです。
ほこりの乗った状態では、この後のケアに支障をきたすのです。

続いて、ステインリムーバーを塗布していきましょう。
水性の汚れ落としです。
汚れ落としは少なからず革へ負担をかけてしまうものなのですが、ステインリムーバーは革への負担が少ないナイスな汚れ落としです。

小坂流のケアでは、汚れ落としの後に乾拭きをします。
起毛感があり柔らかな生地感のポリッシングコットンは乾拭きにお誂え向きのアイテムです。
僕が乾拭きをするのは、ステインリムーバーが表面に残っているとクリームを塗布する時に上手く革に浸透しない気がするためです。
気がするだけです。
でも、乾拭きをしておいて損はないと思っています。

乾拭きを終えたら、クリームを塗布していきましょう。
革が乾燥しているので、表面にクリームを乗せるのではなく、革の内部に水分を浸透させてやりたいですよね。
そんな時はデリケートクリームを使いましょう。
水分を多く含有しているので、抜群の浸透性を誇ります。

素手で塗布しているのは気分が上がるからです。
ペネトレィトブラシを使っても良いと思います。

今回はこちらのリッチデリケートクリームを使いました。
誰しも一度は使ったことのあるデリケートクリームの上位互換にあたるものです。

瀬川さんとシューケア談議をした時にオススメしていただきました。
「普通のデリケートクリームで良くないスか?」とふっかけると、「エエ匂いがすんねんな」とのこと。

オススメの理由、それかいな。
確かにエエ匂いでした。
騙されたと思って使ってみてください。

メインディッシュは豚毛ブラシでのブラッシングです。
靴磨きで最も楽しい工程ですね。

塗布したクリームを押し込むようなイメージであてましょう。
あんまり強くブラシをあてると革を傷つけてしまいますので、ちょっとした手心は忘れずに。

この時にようやっと気づくのですが、革の潤いが段違いです。
流石にデリケートクリームの上位互換なだけはありますね。
瀬川さんがオススメしてくださったのはエエ匂いだからというだけではないようです。

最後にグローブクロスを用いて余分なクリームを拭き取ると共に、ブラシ跡を拭ってあげましょう。

ブラシ跡はともかく、余分なクリームを拭き取るという工程は非常に大切です。
これをサボると、黒色のクリームを使った時、靴と擦れたパンツの裾が真っ黒になります(前科5犯)。

今回は無色のクリームを使ったのでその心配は無用ですが、いずれにせよ、最後にグローブクロスをあててあげた方が綺麗に仕上がります。

こういった具合に仕上がりました。

これだけ革に寄ったのは、この靴の革質を自慢したかったからです。
デュプイ社のボックス・カーフは肉厚ながらも特有のしなやかさがあり、非常にお手入れが楽しい革です。

お手入れの甲斐もあり、しっかりと光沢を取り戻してくれましたね。

これからしばらく雨の続くようですから、仕上げに撥水スプレーも吹きかけておきました。
室内で使うとエラいことになるので、お外で使いましょう。

余談ですが、くたびれた傘に吹きかけたりすると傘が生き返ります。
革靴だけに使う分には持て余すくらいなので、こちらもお試しください。

といった運びで、今回はシューケアについてご紹介させていただきました。

僕はいくらかせっかちなので既にブーツを引っ張り出していますが、皆様におかれましてはこれから秋靴のご準備をなさることでしょう。
その際は手厚いケアをお忘れなく。
日々のケアが大切ですが、ここぞのケアも革靴の寿命を左右します。

ケアに関してお困りのことがございましたら、遠慮なく小坂にご相談ください。
好きな食べ物はもやしとアスパラ。
ケアへの情熱燃やしてますから!

……

それでは店頭でお待ちしております。
ありがとうございました。

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小坂

東京店スタッフの小坂です。
168cm 54kg、体型の近い方はサイズ感についてのお問い合わせもぜひ。
店頭でお待ちしております!