そもそもファッションに興味を持つきっかけがジーンズという方が何人いるのだろうか。
それがジャケットであったり、カットソーであったり、たくさんの選択肢がある中で、ジーンズは特別な魅力があると思います。
RESOLUTEの林師匠がおっしゃられるように、「古くなっても美しい、唯一のボトムス。」それがジーンズなのだと思います。
自分は人生で初めて買ったジーンズがLevi’s501でした。
私よりも上の世代の方は、まだ米国製のジーンズが一般的だった方も多いかと思われますが、
当時でも古着、デッド問わず、人気の年代のものは自分には高額で、中々買えなかったように記憶しております。
そんな中、米国流通モデルの501を、神戸の高架下で購入したのが10年以上前の事。
大前提、生地が特別に良いという訳でも、とてつもなく希少価値が高いというものでもありません。
普通にアメリカで売っている、普通のパンツです。
所謂「生」の状態のジーンズを洗いにかけて、しっかり縮めてから穿く。
サイズが1サイズ近く縮むなんていうのは当時の自分にとっては衝撃でしたが、紛れもない事実。
やはりリジッドを1から穿くというのは、特別な行為にあたります。
Levi’s(リーバイス)501 REGULAR
そんなこんなで知らない間に10年ほど穿いたこちらの501。程良くストレートに見えますが、
当時レングスは選べなかったので、32を切って穿いていました。
それでも形は普遍的でいていつ穿いても新鮮に感じられる。どんな服装にも合う、普通に穿いているだけでカッコよくなれる気がする。
何も考えないで穿けるボトムスの頂点ということで、ずーっと穿いていました。
購入後5年を迎えた頃、膝が破れてきてその後も修理を繰り返してきましたが、
最早それでも追いつかないようになってきたので、買い替え時かなと思い今回新たに買い足しました。
今回ブラックとインディゴの2種類でのレングスサイズは30と32での納品。
インディゴはリジッド(生)、ブラックは後染めになるので、ワンウォッシュとサイズ感は変わらないかと思われます。
近年ではブラックジーンズを仕事用でお買い求めなられる方もいらっしゃるので、こちらは2本持っていても間違いないかと思われます。
このUS LEVI’Sはレングスを選べるのも魅力的。ストレートの印象が強い501ですが、若干のテーパードも感じられるシルエット。
恐らく統計的にワークウェアとしても使い勝手良く、ファッションとしても様々な体型の方に一番受け入れられやすい形がコチラだったのでは。
実際に私物として購入した501。学生の頃に穿いていたのが29なのですが、とうにサイズアウト。そのままでも良いですが、今回は大きめにてピック。形はもう何年も変わっていないスタンダード。ですので少し大きめでも野暮ったくなりすぎません。
こちらを家庭で洗ってみました。
宜しければこちらもご覧ください。
ワンウォッシュ後は青みのあるインディゴが際立ちます。
これが穿いていくと、最終的には良い色落ちするんですよ。
この生地も厚すぎず薄すぎずで通年穿くにはこれくらいが丁度良いかなぁといった印象。
正面から見ると分かりにくいですが、サイドから見ると、縮み感が良く分かります。
ウエスト、ワタリも縮みが強く入っています。特にレングスは最低でも5㎝は縮みが入っていると思っておいてください。
LEVI’S501 【W31×L30】 | ウエスト | 股上 | 股下 | ワタリ | 裾幅 |
リジッド | 79㎝ | 30㎝ | 76㎝ | 28.5㎝ | 20.5㎝ |
ワンウォッシュ | 77㎝ | 29㎝ | 71㎝ | 27㎝ | 19㎝ |
●パンツ LEVI’S(リーバイス) サイズ:31×30 ¥14,850-
●シューズ G.H.BASS(ジーエイチ・バス) US:7 ¥27,500-
モデル 身長160㎝ 体重60㎏ 足のサイズ約25㎝
もう何年もやっているシャツにローファーという普遍的なスタイルにもしっかり馴染んでくれる501。
ジーンズはこういうものだったっけ、と思わせてくれます。
あえてスタイルの特別ご提案はしません。何故なら、どんな服装にも合うからです。
ご自身のスタイルに合わせて一本足してみてください。
長いLEVI’Sの歴史の中で、501は時代背景によって様々なカタチ、生地に偏移していきました。
シルエットが太い時代も、細い時代も。生地が分厚い時代も薄い時代も。
色々あって、大量生産が前提のアメリカ社会の中で、Levi’sが出した一つの答えだと思っています。
極めて普通で、この上なくカッコ良い。そんなLevi’sのド直球なアイテムを是非、お試し頂きたいです。