貴重なhandmade in USA / Russell Moccasin(ラッセルモカシン)

オーラの漂うモノ。
それは数ある服やプロダクトにおいて、希少価値を見出せるものとなっている。
既製品や大量生産品にはそれぞれの良さがあって、マシンメイドが生み出す丁寧さから美しいとされる見方があるのは当たり前。
しかし、手作業にしか出せないアジやそれが醸し出すオーラは、何にも変え難い色気やロマンが詰まっている。
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7月下旬。
個人的にも楽しみにしていたシューズが届く。

「Russell Moccasin」
1898年アメリカはウィスコンシン州にて創立。
ハンターや木こりのブーツの製造工程の大半をハンドメイドで行う同社は、100年以上経った今もそのスタイルを頑なに貫く。
ハイテク素材を追求するアウトドアメーカーとは、ある意味逆の道を歩み続けるシューメーカー。

そんなラッセル社の大定番の二型が入荷。
私自身、長い間憧れていたRussell moccasinを手に入れる機会が訪れたのである。。。
初ラッセルは大定番、sporting clay chukkaのタンララミースウェード。

出会いは中学生の頃。
今はなき、子供の頃から通っていたショップで出会ったスウェードのブーツ。
店主のおっちゃんがショーツにヘンプソックスで合わせていたのが懐かしく、カッコよかった。

当時、鼻垂れ坊主で何も知らない小僧に対しても
服に関するさまざまな知識を教えてくれたり、たわいもない話を聞いてくれて、
少ないお小遣いやお年玉を貯めて、何かを買っていく。

そんなオールドスタイルの服屋の楽しみ方を覚えたのも、そのお店。

ある日、ZABOUに入ってから、そのおっちゃんがZABOUの元スタッフと知った時は鳥肌が立ったもの。
そんな懐かしくも、初めてのラッセルモカシンは、やはり憧れのモデルに自然と相成った。

ショーツに合わせても不細工にならないハイト。
チノパンツや軍パン、ジーンズと合わせても違和感のない柔らかな見た目など、気に入ったポイントは数あれど、
やはりド定番を選ぶのが、こういったものを買う際に大切にしていたりする。

これからが楽しみな一足。
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人間も靴も、何年か後にはいい味出せたら良いですね。
昨日のザボブロでも紹介済みですが、今日はそれぞれのディテールの違い、合わせ方にフォーカスしてご紹介いたします。

「fishing oxford」

後述のsporting clays chukkaをぶった切った様なこちら、ローカットになります。
一口にローカットといっても好みが分かれるかと思います。

今回は「portage oil tan(ポーテージオイルタン)」
もう一つ「tan laramie suede( タンララミースウェード)」と、同じモデルでもアッパーのレザーとソールとそれぞれに違いがあります。

・fishing oxford-portage oil tan


RussellMoccasin(ラッセルモカシン) Fishing Oxford Portage Oil Tan ¥64,800-

その名の通り、油分を含んだ皮革になります。オイルドレザーと呼ばれるこのレザー。
ベタつきは少なく十分に経年変化も楽しんで頂けるかと思います。
また、この赤煉瓦の様な絶妙なお色は、ワークっぽくもドレスっぽくも使える良いお色です。

特筆すべきは、こちらのソールのみ、敢えてvibram #430
通称‘‘ミニラグ’’に履き替えております。

ゴツいソールが苦手な方に、resoluteやbarnstormerのパンツなどの細身のパンツに合わせる方にはこちらの方が間違いなく合います。
しっかりとラグソールのゴツゴツした男らしさもありながら、横から見るとすっきりとしたドレスシューズの様な面構えすら感じます。

・fishing oxford-tan laramie suede


RussellMoccasin(ラッセルモカシン) Fishing Oxford Tan Laramie Suede ¥64,800-

こちらはラッセルらしい毛先の長いゴールドの様なtan laramieを使ったローカット。
色落ちしたデニム、ミリタリーオリーブ、ネイビーチノと幅広くお使い頂けるレザーです。

ちょうどワークでもミリタリーでもない、
しかしアウトドアにしては小綺麗な、何とも言い難い独特の形と革がマッチしています。

「sporting clays chukka」

この形、この仕様こそがラッセルモカシン と言っても良いほどの面構え。
ブーツという言葉に抵抗ある方にこそオススメしたいこちらのモデル。
まず高すぎず、低すぎない絶妙なハイト。
日本人の足なら踝も隠れ切らないこの長さが使いやすい。
秋や冬だけでなく、夏場はショーツと合わせることにより、使用できる期間はほぼ一年中。

4eyelet

別注の大きなポイントとして、穴が4つに増えることで、少し綺麗目な見た目に。
シューレースを締めることでホールド感が増します。
細身のパンツにも合う。

vibram sole #2060

このソール、柔らかくて返りがよく、それでいて軽量。
こちらのモデルを一度でも履いた方にはお分かり頂けるであろう、スニーカーライクな履き心地は、このソールが決め手かも知れません。

double moccasin


(引用:http://www.russellmoccasin.com/)

ラッセルモカシン の基本となる
シングルヴァンプと呼ばれるモカシン製法。そのシングルヴァンプの外側にモルデッドソールというレザーをもう一枚重ね合わせていますので、防水性も高まります。
まさにローテクアウトドア。

sporting clays chukka-tan laramie suede


RussellMoccasin(ラッセルモカシン)Sporting Clays Chukka Tan Laramie Suede ¥77,760-

アッパーの荒々しさと、4アイレットが上手くマッチ。
別注ならではの魅力です。

個人的には季節柄ノータックのサンドなどに合わせると良い感じです。
勿論太パンとの相性も健在。

resoluteなら711、barnstormerならマッカーサーのネイビー。
stanrayのペインターホワイトに合わせるのも最高です。

履きこむと毛先の長いレザーですので、より一層荒々しい表情に変わっていきます。

・sporting clays chukka-chrome excel


RussellMoccasin(ラッセルモカシン)Sporting Clays Chukka Chromexel ¥95,040-

そして、値段もオーラもぶっちぎりなのがこちらのレザー。
アメリカの名タンナー、horween社のクロムエクセルレザーを使用。
お色はmilled dyed brownという、重厚感のある濃いめのクロムエクセル。

天然由来の油分をふんだんに含んだこちらのレザー。

先にデメリットを言わせて頂くと、傷がつきやすい。
どうしても椅子などにぶつけると傷が目立ってしまいます。
ですが、軽い傷ならば手で揉みこむことで消えてしまいます。それくらいにオイルが浸透している。

そしてクロムエクセルレザーを使用したレザーの魅力はなんと言っても経年変化。
革の表面が染まった状態ですので
履いていき、傷がつくと下地の革の色味が浮き出て濃淡がつきやすく、履きジワもたった一回の使用でも深くいきます。
その凹凸に沿って濃淡が出ますので、自分の足専用の一足が出来るわけです。

履き始めから柔らかな心地よさ。
オイルドレザーですのでケアもしばらくはブラッシングだけで大丈夫でしょう。
雨にも強いですしね。

ワーク色強めなアッパーにはミッドソールはレザー。
何にでも合うお色ですので、ボトムスはお好みでどうぞ。

どのモデルにもナイロンの紐が付いていますが(画像奥)、
このように付け替えて遊ぶのもよろしいかと。
坂口は手持ちのvibergの靴紐に。
また、レザーシューレースなども雰囲気良いかと思います。



アメリカンカジュアル、アウトドアスタイル、そんな事がどうでも良くなる程、幅広いスタイルに合わせやすいレザーシューズ。

慌ただしく変わる流行とは裏腹に、いつの時代も残る普遍的なスタイル。
そんなスタイルの足元は伝統のあるレザーシューズが落ち着きます。
何に合わせても、個性と安定感のあるこの靴の懐の深さったら、他には変え難いものがあります。

ぜひ、この夏から履き始めて、
秋冬のドンピシャな季節には、少し履きジワもつき、こなれた風合いにしてから街を歩こうではありませんか。

「100年定番」と言いますが、その言葉にふさわしい一足を手に入れてみませんか?

P.S

実は昨年別注したらしいSporting Clays Chukkaのブラックが数点残っております。


RussellMoccasin(ラッセルモカシン) Sporting Clays Chukka Black Weather Tuff ¥64,800-

ウェザータフレザーのブラック。
アイレット、ソール共にブラックで、かなりシックになっております。
こちら、サイズ合う方はお早めに。



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この記事を書いた人

坂口

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