アンティークウォッチの魅力 (谷川編)

『アンティークウォッチの魅力』ってなんでございましょうか?

やっぱり希少価値の高さ?それとも新品よりも安く買えること?現行ではコストが合わないから作らない手間暇かけた作りやデザイン?

きっとすべての要因を掻き集めても足りないかもしれません。

その魅力には、なんとも形容しがたいモノがあるのでございます。古い物には古いモノの良さがございます。ひと言では言い表す事ができない不思議な魅力が詰まっているのがアンティークの魅力かと存じます。

ファッションは移り変わり行くものでございますが、アンティークはそれ自体に変化が訪れません。ただ人の気持ちが変化を伴うために価値が変わる事は儘(まま)ございます。少し言葉の遊びになりますが、アンティークにもファッション(流行り)がございます。前述の通りそこには人の好みが介在するからでございます。人の好みは十人十色でございますが、時代によって「好みの向き」みたいなものがあって、その好みの集中するモノこそがその時代の流行りをつくるのでございます。

そしてこの流行りがスタイルをも生みだしていると申し上げても過言ではございません。例えば『ROLEX』は現行品もございますが中古品も多々ございます。ピカピカに輝く『ROLEX』も素敵ですが、いぶし銀のごとく鈍く光る『ROLEX』も中々のものでございます。ワタクシがまだ学生だった頃に、何の変哲もない『ROLEX』をしているオッサンが居たのでございますが、このオッサンの腕回りが年がら年中「安定」している事に気が付いたのでございます。見る度に「安定」したその腕回りを魅せつけられると何だか妙に格好良く思えて仕方なかったのでございます。

それからというものその「安定」した腕元を見る度にオッサンの「スタイル」を※TPPしようと試みた訳でございます。その為にはまず『ROLEX』でございます。もうこの時点から新品などには何の興味も無く、ひたすらアンティーク(中古品)狙いでございます。当時はヤフオクなどは勿論ございません。中古の『ROLEX』と言えば質屋でございます。足繁く通いましたが「しぶちん」の質屋が安売りするはずもなく。そんなある日に父親の友人が貴金属のブローカーをしていることを知り、今に至るのでございます。

※TPPとは(T=徹底T=的にP=パクるの略称)

『アンティークウォッチの魅力』というのは、やっぱり人の「スタイル」を介して通じていたのでございます。

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ちなみにこの方も『ROLEX』でございました。resolute

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