N.O.UN(ナウン) Open Shirts Short Sleeve (半袖開襟シャツ)

タッタソール・チェックがこれほど似合う男を他に知らない。タッタソール・チェックは古くはイギリスの乗馬クラブの特定のチェック柄からこう呼ばれるようになったそうな。この男ロスト・ジェネレーション(失われた世代)と呼ばれた時代のひとで職業は作家。第二次大戦中はスパイ呼ばわりもされていたがノーベル文学賞も受賞している。開襟シャツはこの男のトレードマークみたいなもので突き出した腹やゴツイからだのわりには細長い腕によく映える。

開襟シャツのとても大事な部分はその名のとおり襟なわけで、襟のラインが美しいことが必須条件である。今回のN.O.UNの開襟シャツもいつも以上に襟が綺麗に仕上がっている。特徴としては(これは実にテクニカルな話だが、)襟裏、袖裏、ポケット裏に異素材の生地が袋縫いで縫い込まれている。どういうことかというと、洗った後の(洗濯後)の表情が変わるということ。もっと簡単に言うと表地(コットン)と裏地(ポリエステル)の縮率の違いを利用して引きつりと膨らみを出すことである。

ベタに言うと可愛らしく変化するのである。実はこの表情を出すにはよく計算されていないととんでもなくダサくなってしまうので注意が必要だが、古着を洗濯する際に何度も失敗を繰り返して覚えるテクニックが功を奏しているのかもしれない。こんなことをとことん突き詰めて考え抜いて作られてる洋服は世界中探してもあまり無い。

一見マニアックなように思えるかもしれないが本当は真逆。サラッとチノパンやジーンズ、ショーツに合わせるだけでお釣りがでるほどカッコイイ。何故か。繰り返し述べるが、こんなことをとことん突き詰めて考え抜いてつくられてる洋服なのでコチラがこれ以上考える必要が無い(unnecessary)わけだ。強いて言うならば男としての中身を磨くことの方が重要かもしれない・・・。この時代のおとこたちのように。

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N.O.UN(ナウン) Open Shirts Short Sleeve (半袖開襟シャツ)  カラー:タッタソール・チェック  サイズ:M、L  プライス:¥13,440-

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