EIGO de Fashion3 (J.L.Coombs Buckskinner Moccasins)

 時間も非常にかかるし、普段使わない頭をフル回転させなければいけないので、本当に大変なのですが(笑)。 しかもこのシリーズを続けて欲しいという声も、悲しいかな、現在のところまったく耳に入ってこないので、ほとんど自分の探究心(欲望)を満たしているだけとなりますし(^^;)。

 でも気になっちゃうんですよ、この靴の詳細、歴史、生産背景が‥。ネットで調べてもなかなか情報出てこないし‥。 んで、箱の中にちゃあ~んと入ってるんですよ、ちっさな説明書が♪ でももちろん全部英語‥。なので久しぶりにちょっと頑張っちゃいます!意味が少し違っても勘弁して下さいね‥m( _ _ )m。

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 J.L.Coombs(ジェイ・エル・クームス)のモカシンシューズ。これはうちのボスがアメリカで買い付けてきたデッドストックです。現在クームス社は存在するものの、他社のブランドのシューズを取り扱う会社で、クームスブランドの靴は一切作っておりません。1830年創業の『J.L.Coombs(ジェイ・エル・クームス)社』、長い歴史の中に潜むモカシンシューズ生誕のお話し‥。

 そんな謎に包まれたクームスのモカシンシューズ、その歴史を一枚のちいさな紙切れから紐解いてみましょう。ZABOU、不思議発見!!
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 『J.L.クームスの、鹿革で出来たモカシンシューズは、まだアメリカ先住民(インディアン)達が野生の森林地帯を支配していた頃を思い起こさせます。 先住民達は、野生動物の真似をして生活をしのごうと、その毛皮を身にまとったり、皮を剥いで手に入れたりしていました。 そして森の中で生き残る為には、頼れる革靴が必要不可欠だったのです。

 彼らはモカシンシューズを作るための材料に「鹿の皮」を選びました。そしてそれを柔らかくなめし、豚の毛で出来た針と、豚の腸でできたガット(縫い糸)を使って革を縫いました。結果、モカシンシューズは快適で、非常に耐久性に優れたものとなったのです。

 J.L.クームスは、19世紀初め頃のその原始的な技術を採用し、モカシンシューズを作り上げ、そしてそれを販売する最初の開拓者となります。 メイン州の森で働く者やきこり達は、使いにくいヨーロッパの木製シューズを捨て、柔軟でしなやかなこのモカシンをハンティングやロギング(木を切り崩すきこりの仕事)に使い始めます。また彼らはその靴を柔らかく、また防水性を保つ為に、天然の熊の油を使用しました。

 今日、J.L.クームス社は、原点である先住民達のモカシンシューズを再び作るために、その起源にさかのぼりました。数少ないメイン州の職人達は、未だにカット、ハンマー、ハンドステイン(手で染める)、ハンドパンチ、ハンドシェイプ、ハンドソウ(手縫い)をして、鹿革をオリジナルのラスト(木型)にはめ込んでいます。

 ソールはVibram(ビブラム)社の「Eco Step(エコステップ)」を使用しており、これはソールの張替えも可能です。この革新的なリサイクル・ラバー・ソールは、工場での生産時に発生するラバーの残りカスを、一つに混合して作られた物で、ゴミの排出を軽減出きるものです。 ビブラムのイエロー・ラベルは、非常に優れた素材で靴底が作られている事を示しています。』

 以上!途中これでも訳を飛ばした文章があるのですが、それはどうかご勘弁下さい(笑)。 古臭くて、ボリュームがあって、どうも見慣れないこの靴。でもこんなに立派な歴史があるのですね。 今、J.L.クームスのシューズをまったく知らない若い子達がほとんどだと思いますが、こんな歴史からファッションに入るのも、ひとつの楽しみ方のような気がします。
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●ユーズド ハンティングジャケット ¥10,290- NOUN ボタンダウンシャツ ダブルエルボ カラー:ホワイト、ロンドンストライプ(ホワイト/ネイビー)(着用)  サイズ:M、L(着用)  プライス:¥11340-(ホワイト)、¥12390-(ロンドンストライプ) メッシュベルト ¥7,245- J.L.クームス モカシンシューズ サイズ:8インチ ¥31,290- 

 今はもう作られていない、アメリカ先住民(インディアン)の知恵が詰まったモカシンシューズ。そのたたずまいは独特なオーラを放っていますよ。一度実物を見て、試着をして、感じ取って下さい(^^)

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