『SLOW&CO(スロウ)24SS モアバリエーションフェア』僕はこれが好きです。

こんにちは。
東京店スタッフの小坂です。

イベント盛り沢山の3月ですが、異色を放つのがこちら。

SLOW&CO(スロウ)24SS モアバリエーションフェア』です。

SLOW(スロウ)というブランドネームは、移り変わりの激しい時代に流されずゆっくりと創作を追及していきたいというモノ創りのスタンスを示しています。
「自分たちが持ちたくなるモノを作る」という精神を原点に、使うほど味わい深くなるモノ・ゆっくり永く愛用できるモノを日本の職人が誇る技術を駆使し創作しています。
欧米(イギリス、フランス、アメリカ)のトラディショナルスタイルを独自の解釈で「新しい提案、価値のある伝統は質の高い革新によって生まれる」という言葉を常に考えながら、カジュアル ながらも品格を纏うモノを提案していきます。

中々どうして粋なコンセプトを掲げるブランドのプロダクトをモアバリエーションでお届けしちゃう、これまた粋なイベントです。

では、どの辺りが異色を放っているのか。
ずばり、皮革製のものがラインナップにある点です。

これまでバッグを扱ってきたイベントでは、帆布等のカジュアルなマテリアルのものを主としてまいりました。
ZABOUのコンセプトはデイリーカジュアル。
その観点から、「革のバッグはちょっと大人過ぎちゃったりするからなのかな~」と勝手に考えております(要確認)。

https://www.slow-web.com/about/

しかし、スロウは非常に革の扱いに長けるブランド。
今回ばかりは革のバッグを扱わないわけにはいきません。

そうとくれば僕の出番です。
何を隠そう、革が大好きなスタッフ小坂。
家に籠って自前の革靴や革小物の手入れに休みの日を使い潰す、気合の入った革フリークなのです。

というわけでご紹介するのがこちらの二型。

『bono-buckle tote L』と『bono new tote bag』です。

どちらにもbono(ボーノ)という特注の革が用いられているのが特徴です。

さて、革フリークとしてフルスロットルでボーノについてご説明申し上げたいと思います。
どうぞ振り落とされないようにしっかりお掴まりくださいませ。

まずはボーノという革の大枠から。
ざっくりと「オイルドレザー兼ヌメ革」です。
それぞれの特色が合わさって、えげつないくらいエエ感じの経年変化を見せてくれます。

まずはオイルドレザーについて。
オイルドレザーとは、鞣しの過程で加油された(オイルを染み込まされた)革を指します。
ワークブーツなんかに好んで用いられる革で、タフな風合いをお楽しみいただけます。
経年にしたがって染み込ませたオイルが表面に出てくるので、どんどんと色合いを深め、光沢を増していきます。

続いてはヌメ革について。
ヌメ革とは、ベジタブルタンニンによって鞣された革です。
自然由来の素材によるナチュラルな鞣しは、革本来の風合いをそのままに伝えます。
経年にしたがって革そのものが元来有するオイルが表面に出てくるので、どんどんと色合いを深め、光沢を増していきます(2回目)。

このダブルパンチで以て、えげつないくらいエエ感じの経年変化を演出してくれるのです。

おまけに、ボーノを手掛けるタンナーは国内有数の技術力を有する栃木レザー社です。
国内で唯一ベジタブルタンニン鞣しを専門とするタンナーであり、ヌメ革の加工に関しては世界的な評価を得ています。

日本随一の職人を抱える栃木レザー社と、同じように熟練した職人を擁するスロウの夢のタッグこそが、ボーノシリーズなのです。
テンション上がりますでしょう?

それぞれ別個に見ていきましょう。

 bono-buckle tote L

イベントに限らず、常にご用意させていただいているバックルトートです。
その名の通り、ハンドルにバックルのついたトートバッグですね。

それ以外にも見どころがアリアリです。
個人的な目玉はこちら。

トランスフォーム(変形)します。
内部にあるストラップを繋ぐことで、洒落っ気の増した雰囲気になるのです。
ちゃっかり購入させていただいたのですが、私物は専らこちらのフォームで用いています。

もちろんバックルも見どころの一つです。
さながらベルトのようにホールが設けられているので、ハンドルの長さをお好みに応じて調節していただけます。

厚着をすると、バッグを肩にかける時にハンドルの長さにもの足りなさを感じるシーンがあるじゃないですか。
そういう時にちょっとハンドルを長めにしてみたり。
反対に、薄着の時にはちょっとハンドルを短めにしてみたり。
雰囲気良いと思います。

ちなみに、こちらのバックルは無垢の真鍮です。
ボーノと共に経年変化を見せてくれる粋な素材選びにスロウの美学が垣間見えます。

さて、パッと見には表れないところにもしっかりと拘るのがスロウの哲学です。

革と革の縫い目を覆うようにパイピングが施されています。
縫合した箇所の露出を避けて耐久性を向上させる他、見た目にも美しい。
手間がかかる以外は良いこと尽くめの仕様です。

コーデはこんな感じで。

バックルトートは個性がありますがクセがないので、普段の何気ないコーデにスッと馴染んでくれる懐の深さがあります。
革のバッグをカジュアルなシーンで使っちゃえば、これだけで大人の余裕が漂ってきます。
僕のような小僧でも、バッグのお陰で垢抜けた雰囲気になりますね。

なってますよね?
なってるんです。

気を取り直して、続いてはこちら。

 bono new tote bag

こちらはより普遍的なデザインのトートバッグです。
シンプルな分、素材の良さがより良く伝わってきます。

ハンドルの長さを調節する機能は備えませんが、その機能を必要としないくらい、過不足のない長さです。
手持ちでもバッチリな長さです。

何気に大事なのが、ハンドルが内側に縫いつけられている点です。
表がフラットに仕上がるので、より綺麗な印象を与えます。
案外、この手の心遣いが見られるプロダクトが少なかったりするんです。
ちょっと気にかけてみてください。

こちらもしっかりパイピングが施されています。
数十年に亘ってご愛用いただけるだけの素養を備えたボーノと、それを無駄にしないための細やかなパイピングという仕様は、正にスロウのコンセプトである「使うほど味わい深くなるモノ・ゆっくり永く愛用できるモノを日本の職人が誇る技術を駆使し創作」を体現しています。

僕ならコーデはこんな感じで。

バックだけで大人の雰囲気を充分に感じさせることができるため、カジュアルなコーデでも雰囲気のある仕上がりになります。
ただ、色味は明るくしてみました。
こちらもブラックを展開しておりますが、こちらはお仕事でも全く遜色無くご愛用いただけることと思います。

トドメに、本ブログの主題であるボーノの雰囲気をご覧いただきましょう。

こちらは僕の私物のものです。
戯れにデリケートクリームを塗布してみたのですが、しっかりと光沢を出して手応えを感じさせてくれました。

ヌメ革だからこその革本来の風合いが抜群です。
これから十年、二十年と使い込んでいく上で見せてくれる表情の変化が今から楽しみです。

オークはこんな感じです。
大判の革を必要とするバッグだからこそ、使われる革の位置は個体ごとに異なります。
先にお見せした僕の私物は艶っぽい個体でしたが、こちらのオークはシボ感が強くナチュラルな風合いです。
こうした個体差も含めてボーノの魅力としてお楽しみいただけることでしょう。

イベントは3/16から全店で一斉開催です。
他のラインナップはこちらから。

僕のイチオシはボーノシリーズです。
ぜひお誘い合わせの上で店頭でご覧ください。

それでは店頭でお待ちしております。
ありがとうございました。

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小坂

東京店スタッフの小坂です。
168cm 54kg、体型の近い方はサイズ感についてのお問い合わせもぜひ。
店頭でお待ちしております!