究極の普通がカッコ良い。/LEVI’S(リーバイス) 501 ORIGINAL SHRINK-TO-FIT

秋、リジッドのジーンズを穿き込むには、この上ない好条件の季節となりました。
バキバキに糊が乗った状態のものを、洗って、縮めて、穿く。
その繰り返しで自分のサイズに馴染ませていく。それがLevi’sのシュリンクトゥフィット

特に何年モデルとか、~工場製みたいな付加価値のあるものではなく、リアルに作業着≠普段着の延長線上にあるもの。
形も決して太過ぎず、細過ぎずな様々な方が丁度良いと思えるような塩梅。この世界にそのような物が一体幾つあるんでしょうか。

LEVI’S(リーバイス) 501 ORIGINAL SHRINK-TO-FIT  ¥14,850-

青みが強く、12オンス程の厚みのジーンズは、ワンウォッシュの状態だと非常に、のっぺりします。
ただ、道具のように良い意味で気にせず穿いていく事で、非常に良い色味に変化していきます。

私物で17歳の時に購入したLevi’sの501。
当然その頃にはアメリカ製でもなく、レングスが選べるでもない、所謂普通の501。
ただ、当時の自分にとっては「洗って縮むって何?」や「そもそも他に色ないの?」などといった疑問が、当たり前のようにありました。

家の浴槽を真っ青にして(怒られて)、白いTシャツと一緒に洗濯して(怒られて)、コインランドリーの使い方も、その頃初めて覚えました。

高校生の頃に友人たちと泊まりでキャンプに行って、嬉しくってこれ穿いて走り回った記憶も、今では遠く。
20歳になる頃には、自分の足の形や生活のクセが全て表れて、文字通り世界に一本のジーンズとなりました。
今ではサイズアウトして余裕で穿けませんが、これだけは誰にも譲れない(というか、穿いている本人しか欲しくない)思いで、手元に置いています。

これを見て、ボロいと思う方もいらっしゃれば、綺麗な色落ちと思う方もいらっしゃるかと思います。
雑なリペア跡もそうですし、膝なんか一度穿くだけで、穴が広がっていきます。
ただ、これ自体は自分自身が間違いなく10年ほど前に購入後、リジッドから穿いた逸品になります。
正しいのはそれだけで、他は正直見る人の自由だと思うんですよね。

今とは違い、手持ちのボトムスのバリエーションも少なく、本当にどこに行くのも穿いていました。
足元がNewbalanceだったり、VANSだったり、BASSのローファーだったりと。
そのどれもに合う、非常に万能な一本だということは実証済み。
この何年かで靴の種類や、洋服の好みはたくさん変わりましたが、やはり今でも困ったときはLevi’sの501なんです。

私物として愛用するスタッフの声を聴いてみましたので、宜しければご参考までに。

スタッフ坂口:普通で特別。501はそんな存在です。

●アウター 私物
●カットソー SPINNER BAIT(スピナーベイト)  サイズ:S  ¥9,900-
●パンツ LEVI’S(リーバイス)  サイズ:W31×L30  ¥14,850-
●シューズ 私物
モデル 身長160㎝ 体重60㎏ 足のサイズ約25㎝

「恐らく、今後一本しかズボンは穿けないと言われたら、間違いなくこれを選ぶと思います。
それは積み重ねてきた歴史もありますが、本当に何にでも合うスタンダードなカタチだから。
正直コンバースのハイカットが一番似合うのは501だと思います。」

「トラッカージャケット、サーマルのカットソーなど、昔普通にやっていたスタイルが、新鮮でいて普通に良い。
こういったスタイルがずっと着ているんだろうなあと思う程、代わり映えしないいつもの感じです。」

「他のボトムスとは一味も二味も違うというか、別感覚で考えております。
正直他も穿きたいパンツが多いので、あまり色落ちはしていませんが、これはゆっくり、ゆっくり育てていこうと思います。
恐らく円安の影響もあってか、しばらくお目にかかれないかと思います。今回は自分用は31インチを購入したので、ジャストサイズの30もストックしておこうかなと考えております。」

スタッフ大井:今では普通じゃなくなってきている、スタンダードの再考案。

●帽子 Au Vrai Chic BRITAIN(オーブライシックブリテン)  ¥7,480-
●ベスト COLD BREAKR(コールドブレーカー)  サイズ:S  ¥15,400-
●ニット Rinascente(リナシェンテ)  サイズ:48  ¥20,900-
●ボトムス LEVI’S(リーバイス)  サイズ:W30×L30  ¥14,850-
●シューズ 私物
モデル 身長168cm 体重58kg 足のサイズ26cm

誰もが知るカジュアルウェアのど真ん中。
確か初めて穿いたのは中学生の頃ですが、もちろん今と同じような感覚で穿いていたわけでなく、アウトレットで山積みされたそれを知らずに購入し穿いていたくらい。

高校生になり、洋服に興味を持ちだした頃はやれ年代がどうだとか自己満足のうんちくも気にしておりましたが、結果として僕はあまりそうじゃない普通のやつが好きみたい。
でもこの普通のやつも最近ではちょっと珍しく、どこにでもありそうだけど案外売ってなかったり、穿く前に浴槽に湯をためて糊落としして、洗濯してコインランドリーに持ち込んで乾燥機を使用する。かつては普通と言われたこれがちょっと珍しいって思う感覚ですよね。

久々に脚を通して鏡で穿いてみたシルエットをみればこれまた良い意味で普通でした。だからこそ時代や年齢関係なく、普通に良い!って思えるスタンダードな一本。

でも着方・コーディネイトにはちょっと変化があるかもです。
例えば、根っこはアメカジなんですがスウェットの代わりにセーターを着てみたり(撮影日もそうですが)

スウェットでは表現できない、ゆるさはあるんだけど落ち着いた品。着るモノのバリエーションが広がった、ワードローブが増えたというのもあるけれど、自分の中では今までなかったスタイリング。でたぶんこれからもそうだと思います。変わらないところもあればちょっと変わっていくところもある。でもベースは同じ。でもこれはスタンダードな一本、501を穿いてるからこそ楽しめることでもあるのかと。

たまには着飾りたいけど、自分にはこういう普通のやつが心地よく、カッコいいと思います。

スタッフ岡安:捻らずに、自然体で穿ける一本。

●キャップ COOPERS TOWN(クーパーズタウン)  ¥11,880-
●スウェット BARNS OUTFITTERS(バーンズアウトフィッターズ)  サイズ:M  ¥16,500-
●パンツ LEVI’S(リーバイス)  サイズ:W30×L32(裾カット済み)  ¥14,850-
モデル 身長167cm 体重57kg 足のサイズ約26cm

カジュアルウェアの中で、最も着用されているパンツがジーンズだと思います。服好き、そうじゃないに関わらず、リーバイスの501は一度は誰しもが履いたことのある1本だと思います。

ヴィンテージシリーズと違い耳付きでもなく、形も太すぎず、細すぎずで極々普通。このシュリンクトゥフィットの501は、いい意味での普通さが魅力です。

この普通さがカジュアルウェアには大事だと個人的には思うので、今日のコーディネートもスウェットにデザートブーツと何の捻りもございません。洗濯も特には気にすることなく自然と色落ちを楽しみたい1本。手持ちにあるとついつい穿いてしまうそんな1本です。是非この機会にお試しくださいませ。



本来作業着として作られたジーンズは、誰しもが一回は穿いた事のあるカジュアルウェアとなりました。
そんな時代の流れに沿って、501も幾度となく形を変えて参りました。
そんな501の現段階での完成形。世界中で愛される一本だと思うのです。
1から育てる。普通に穿いて、洗うだけ。そんな愛着のある一本を手にしてみませんか?

この記事を書いた人

坂口

ZABOU大阪店のスタッフ坂口です。
皆様のご来店を店頭にてお待ちしております。