週刊ZABOU「G.H.BASS(ジーエイチ・バス)/オリジナルを履く、BASSを履く。」

世界的な物価、賃金問題などの煽りを受けて、インポート商品は高騰を余儀なくされております。
そんな中、出来るだけ良質なものを、適正価格でご提供できるようにと考えておりますが、こちらもそんな歴史あるアイテムですので、ここらで一度足を通して頂きたく存じます。

G.H.BASS(ジーエイチ・バス)

ローファーと言えばアメリカ、アメリカと言えばBASSのローファーということで、1876年George Henry Bass氏により米国で創業された老舗シューズブランドのG.H.BASSを長らくお取り扱いさせて頂いております。
ローファーを世界で初めて製作したのがこのG.H.BASSと言われており、Levi’sの501や、LACOSTEのポロシャツのように、オリジナルこそ最初に履いて欲しいのです。

元々、ヨーロッパではなくアメリカ式ローファーをご提案させて頂く上で、大事にしているのがディテールです。

ビーフロール・・・ハーフサドルの両端の接合部を補強する目的で小さな革片をかぶせステッチを当てたものを指し、その形状がタコ糸を巻かれたローストビーフを思い起こすことからつけられた名称と言われています。ヨーロッパの由緒正しいローファーにはないスタイルで、アメリカのセバゴが取り入れたと言われております。
このディテールこそアメリカを連想させ、カジュアルな私たちのセレクトする洋服との相性が抜群で、仮に10万円も出せばこのビーフロールがついていないローファーが当たり前。たかがローファー、されどローファー。
カジュアル靴の域を出ない、この見た目こそスタイルには欠かせないポイントだと思っております。

極めて普遍的で、ボトムスの種類や色目で左右されない、ベーシックなカラーのみで構成されたBASSのラインナップを、本日はご覧頂こうと思います。

G.H.BASS(ジーエイチ・バス) LARSON 

G.H.BASS(ジーエイチ・バス) LARSON ペニーローファー  ¥28,600-

最もアメリカらしいローファーの形を成しており、色目はブラックとバーガンディの2色。
この色は不動で、夏の革靴の代表と言われるローファーも、意外とボリューム感やソックスさえ間違えなければ、秋~冬も取り入れる事が可能です。
ドレススタイルの外しならブラック、それと同じくらい合わせやすいバーガンディは、店頭でも迷われる方がしばしば。


個人的に初めて履いた革靴がバーガンディでしたが、その色目の良さや、合わせやすさ、赤みが抜けてきた頃の経年変化の良さから、今でもなくてはならない存在でありながら、アイビーやトラッドを身近に教えてくれた存在です。。

話は戻りまして、スタイリング。
華奢な印象のあるBASSのローファーですが、ビーフロールのおかげで、繊細になり過ぎないので太めのチノも、それもダブル仕上げでもすんなり馴染みます。


こちらのLARSONですが、ノーズが長すぎず、短すぎない絶妙なバランスで、これより長すぎるとビジネスよりな印象に。
短すぎると学生靴感満載の見た目となってしまいます。丁度良い所をついた一足なのです。履きシワが入ると尚更良い見た目となって参りますね。

G.H.BASS(ジーエイチ・バス) LARSON SAND SUEDE

G.H.BASS(ジーエイチ・バス) LARSON ペニーローファー SAND SUEDE  ¥27,500-

元々秋冬用にサンドスウェードでオーダーしたこちら。非常に使い勝手が良い色目とバランス。
意外にもデザートブーツのように、季節を選ばず着用頂けますし、薄汚れてきても雰囲気ありな一足です。

こちらも何故か国内ではほとんど見かけないスウェードタイプで、気軽に季節感を取り入れられますし、意外と履く時期も選ばない優れものです。

デニムなら濃色も良いですが、しっかりと色落ちしたものがオススメですし、個人的にはミリタリーパンツと合わせることにより、良い意味で武骨さを軽減できます。スウェードのビルケンを履くような感じで。

G.H.BASS(ジーエイチ・バス) LARKIN

G.H.BASS(ジーエイチ・バス) LARKIN TASSEL BROGUE WEEJUN  ¥29,700-

今回初めての入荷となるLARKIN。
タッセルは以前にも展開しておりましたが、今回はモデル違いで。
元々LARKINという形自体、国内で出回っているのはシンプルなタッセルタイプですが、こちらはこのようにメダリオン仕様。

タッセルまでしっかりとブローグが施されており、ロイヤーシューズ(=弁護士の靴)と呼ばれるタッセルローファーに、更に色気を足したような見た目に。

こういったアイテムを、あえてトラッドではなく、カジュアルに落とし込むのであれば、色落ちジーンズに合わせるのも如何でしょうか。
Tシャツにジーンズの合わせでも、すんなり馴染みながらコーディネートの格を上げてくれるのはBASSだからこそ。



定番から変わり種まで。
カジュアルから、ドレスの外しにも使えるアイテムですが、ここまでバランスが良いローファーは意外と少ないかもしれません。
それは歴史に裏打ちされた自分達の潜在意識からくるものか、多くの靴を見てきた方こそ、最後に選ぶローファーは意外とBASSという方も多いのです。
是非、そんなオリジナルな一足をお試しくださいませ。

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