日本の靴産業を支えた日本製靴株式会社(現:株式会社リーガルコーポレーション)の歴史

こんばんは。銀座店スタッフの岡安です。

2021年よりZABOUにて本格的なお取り扱いがスタートしました、「REGAL Shoe&Co.


日本のサラリーマンの足元を支えてきた「REGAL」がその歴史と品質を今の若い世代や、革靴に拘りを持つ世代の方に体感してもらいたいと2010年に誕生した同ライン。ZABOUでも取り扱い中の819SストレートチップGORE-TEXモデルは良い意味でREGALらしくないデザインで、タウンユースからお仕事まで幅広いシーンでご愛用いただいております。

以前はスタッフ全員でREGAL Shoe&Co.が主に生産されている新潟のチヨダシューズ株式会社さんへ足を運び、実際に革から靴が出来るまでの生産工程を見学させていただきました。
そして先日は千葉県浦安市の株式会社リーガルコーポレーション本社にお邪魔してきました。

早速中へ入るともちろん靴が沢山あるのですが、驚いたのがビスポークの製作場所を社内に併設していること。
銀座店からも近いREGAL TOKYOで行っているビスポークサービスで受けた注文を、職人の手で一足ずつ丁寧に作られておりました。

ビスポークは九分仕立て仕様で約20万円ほどで、フル―オーダ―になると約40万円ほどですよと担当の方にサラッと言われましたが、僕には馴染みのない金額過ぎて大人の世界だなーと苦笑い(笑)

奥には今までREGALが作ってきた商品などのアーカイブ資料室を案内いただきました。普段は一般の方だけでなく社員の方でも滅多に入ることがないそうですが今回は特別に見せていただけました。

中に入ると本社の洗礼された雰囲気とは打って変わったレトロな雰囲気で博物館のよう。

そこには1960年代に日本製靴株式会社としてブラウン社と技術提携していた際のアメリカ製シューズやブランドのアイコンとなるようなモデルの原型が綺麗な状態で残っておりました。

リーガルの中でもアイコニックな当時のサドルシューズ。今見ても何の違和感もない完成された1足です。

靴だけでなく書籍も綺麗に残っていて、昔のPOPEYEなどの雑誌類から他ジャンルの本まで奥にはギッシリ保管されておりました。

1982年に発売された1冊。ここまで綺麗な状態で残っているのは珍しいですね。

奥には日本製靴として日本軍に納品していた士官用のサービスシューズや、1964年開催の東京オリンピックの開会式に日本選手団に支給されたモデルなど当時の歴史を感じる記念品が多数保管されていました。古い時代からリーガルは日本人の足元を支えてきたことが分かります。

日本軍の中でも士官に供給されていたサービスシューズ。中々見る事のできない代物です。
東京オリンピックの開会式の際に支給された1足。

ラルフローレンやクラークス、ジーエイチバスなど今はそれぞれ総代理店が存在しますが、それらのブランドはその当時リーガルが販売が請け負っていたとか。
なのでこの棚にも様々なブランドのシューズが多数あり、時々ここからデザインソースとしてサンプリングしたりするそうです。
端から端まで細かく見てたらいくら時間があっても足りないくらいの物量で圧巻です。



長い歴史の中でリーガルは日本人の足元だけでなく、日本製靴産業全体を支えてきたんだと感じる大変貴重な経験をさせていただきました。
来週10月8日(土)からは『Regal Shoe&Co.(リーガルシューアンドカンパニー)22AW TRUNK SHOW 』を開催致します。リーガルのこれまで培った生産のノウハウや歴史を存分に感じていただけるラインナップになっておりますので是非ともこの機会に皆さまのご来店お待ちしております。

【大阪店・銀座店】
期間:10月8日(土)~10月23日(日)
時間:大阪店12:00~19:00
 銀座店12:00~20:00(日曜日のみ19時まで)

【WEB SHOP】

期間:10月8日(土)~10月23日(日)
時間:10月8日(土)~10月23日(日)19:00まで


この記事を書いた人

岡安

東京店スタッフ。
1996年生まれ。出身は埼玉県です。
皆様のご来店お待ちしております!