『CRAFTY』 2011 FALL & WINTER THEME

暑中お見舞い申し上げます。

平素よりZABOUをご贔屓にして頂きまして、心から厚く御礼申し上げます。

本日は暦の上では「立秋」でございます。立春には春夏のテーマを、立秋には秋冬のテーマをお披露目させていただいております。

さて、今年のZABOU秋冬モノはウールやツイード、コーデュロイやスウェードなどブリティッシュ・カントリーを彷彿させるラインナップをご用意させて戴いております。

ブリティッシュ・カントリーと申しますと何やら英国紳士を想像するのはワタクシだけではございますまい。そして英国紳士と聞いて真っ先に思い付くのは「老獪さ」でございます。「老獪さ」をもって7つの海を支配してきただけの事はございます。しかし「老獪さ」と申しましても今回の意味合いは決して悪意ではなく、むしろ善意で捉えておる次第でございます。

辞書によりますと「老獪さ」とは知識と経験に裏打ちされたずる賢さ。ということでございます。「歴史を知らずして近未来の予測など不可能」と申しましたのはフランスの経済学者 ジャック・アタリ氏ですが、混沌とした世の中を賢く生きる知恵=「老獪さ」と解釈しては如何でしょうかといのが今回のサブ・テーマでもございます。

よって、2011年秋冬のテーマは『CRAFTY』(クラフティーと発音してください。)=「老獪さ」という意味でご解釈頂けましたら幸いでございます。

余談ではございますが、米国債の格下げなど不景気を反映する材料に事欠きませんな。昨今、企業さまも所帯のやりくりが大変だとかという話をあちこちで耳目にいたします。企業さまもIR活動の一環として様々な取組みをなされておりますが、ZABOUも将来のために心構えだけでもと思い筆を執らせていただきました。笑

「Sustainability サスティナビリティー(持続可能性)」として

ZABOUは普遍的かつ不変的なスタイルの提案を構築し続けます。
「変わらないために変わり続ける」(川久保 玲) 「自ら機会を創出し、機会によって自らを変えよ」(江副 浩正) これらの言葉は重みがございます。私どもをモチベートしてくださるありがたい金言でございます。

「Flexibility フレキシビリティー(対応力)」として

荘子(内編、應帝王篇第七)に 「不將(おくらず)不迎(むかえず)応而(おうじて)不蔵(ぞうせず)」というのがございます。

不將・・・過ぎ去った事をくよくよと悔やまない。
不迎・・・先の事をあれこれ取り越し苦労しない。
応而・・・事態の変化に対応して。
不蔵・・・こころに何も残さない。

ワタクシどもの座右の銘でございます。
※しかし、これは会社と言うよりも個人に当てはまるかもしれませんな。

「Responsibility レスポンシビリティー(自己責任)」として

お客さまに楽しい服飾生活を送っていただくために、パラダイム(既成概念)は捨て常に自己研鑽に取り組みます。そして客観的視点と時代予測に基づいた仕入れを心がけております。

さてさて、少しずつではございますが秋モノが入荷して来ております。この秋のスタイル等、ご相談を賜りたいと存じておりますのでお時間許されましたら是非ともZABOUまでお越し下さいませ。

スタッフ一同、こころよりお待ち申し上げております。

店主敬白

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