初めてラッセルモカシンのレザーチャッカを買ったのが、今から約3年半前。それはそれは胸が弾みました。
一度気に入ると、ついついそればかり身に着けてしまう性格です。服にしても、靴にしても。僕の標準的なスパンとしては大体一ヶ月から二ヶ月、「堀田さん最近そればっかりっすね(笑)。」って、お客さんに突っ込まれるほどです。本当に好きなものしか着たくないんですわ。
話は戻って、ラッセルのスムースレザーのチャッカを買ったときの話。恥ずかしながら、まともに表革のレザーシューズを買ったのはその時が初めてだったと思います。少なくとも、自分でもちょっと高い買い物したなぁー!と、思えるレザーシューズは初めて。当然、気に入ってそればっかり履きますわな。スニーカーを新しく買ったのと同じような感覚ですわ。履いて、履いて、履きまくって…。
ある日、とある大先輩に出会った日のこと、会うなり足元を見て言われました。「自分、手入れしてへんの違う?」、「んっ??」
やっぱり、そんな気はしてたのです。レザーシューズに付き物のお手入れ。その頃は全然知らなかったんですよね~、何をしていいのやら。そこから、靴のお手入れについてのお勉強が始まりました。
とは言ってもドレスシューズではなく、あくまでもカジュアルのレザーシューズの話。だから、あまり神経質になり過ぎるのも嫌でした。ブラッシング、防水スプレー、エッセンシャルクリーム、オイル、基本的なところは押さえるようにしました。
そしてそして、シュートリー(shoe tree)と言うものに出会います。シューキーパー(shoe keeper)とも呼ばれるものです。こいつは優れものでした。本日はclub vintage(クラブヴィンテージ)の、バーチウッドシュートリーをご紹介致します。
●club VINTAGE(クラブヴィンテージ) バーチウッドシュートリー サイズ:M(24,5~25,5cm)、L(26~27,5cm) プライス:¥4,935-
何をするものなのか?シューケア用品の敏腕スタッフさんはこう言います。「靴のハンガーです」と。そう、履きっぱなしで靴が皺くちゃになってしまうのを防ぐ、非常に重要なアイテムです。
木製である事もまた非常に重要なポイントです。なぜか、それは湿気を取ってくれるからです。お気に入りのレザーシューズやスウェードシューズ、ブーツなどが、履いている時は良いけど、脱いだらカビで汚くなってる…そんなのショックですから。十分に湿気を取り除いてくれる、バーチウッド(カバの木)で出来ていますので、家に着いて靴を脱いだら、すかさずこのシュートリーを入れましょう。
また、履く事でつま先が反り返り、靴全体が曲がってしまう事も防ぎます。靴が「シャキッ」と、起き上がる感じです。ソールも地面に沿うように、真っ直ぐに伸びて凛々しくなります。またシワの付いた革が伸びて、隙間に汚れが溜まるのを防ぎますし、ブラッシングや防水スプレー、オイルを塗り込んだりなど、メンテナンスをする際にもその作業がやりやすくなります。
良い所だらけです。ずっと使えます。調子に乗って、すべての靴に入れたくなります(笑)。せめて、自分の勝負靴くらいには入れてあげましょう。