母の日には…

 5月の第二日曜日は『母の日』ですね。今年は5月11日がそうです。なんかこっぱずかしいんですが、この歳になるとたまにはおかんにプレゼントとか良いのかな~、なんて、去年あたりから思うようになりました。若い頃はよくケンカもしましたが、実家を離れて何年も経つので、こないだ久しぶりに電話がきて40分も話し込みましたわ。突然言葉で感謝を伝えるのは恥ずかしすぎるし、それを簡単な形で表現するのに、母の日はちょうど良いタイミングなんかもしれません。

 あまりたいそうなもんをプレゼントしても逆にやいやい言われそうやし、シンプルなもんで今年はいこうかなと考え中。去年はBag’n’NOUN(バッグンナウン)のトートバッグを贈りました。気に入ってくれたようで。そして今年の第一候補、ちょっぴりアンティークなカップなんてどうかなと思って、ちびっとだけ調べてみました。そしたらこのブランド、かなり奥が深そうです。

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 さりげなくZABOUにおいてあるこの『PYREX(パイレックス)』の食器達。かつてアメリカの一般家庭で当然のように使われていた、耐熱ガラスの食器です。その歴史は非常に長く、PYREX(パイレックス)の製造元、コーニング社の歴史が始まったのは1851年にまでさかのぼります。鉄道信号用のガラスとか、製薬会社用の温度計管などの開発で非常に優秀な会社として成長するわけですが、1915年から熱に負けない頑強なガラス製品として、PYREX(パイレックス)ブランドがスタートいたします。その後PYREX(パイレックス)ブランドのかわいらしい食器達が急速にアメリカの家庭に普及。直接オーブンに入れて使用することが出来る便利さも重宝されました。今でも1920年~1970年後半までに製造された「オールドパイレックス」と呼ばれるものは非常に高い人気があります。

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●まずはこれがクレイジーデイジーシリーズ。1950年代後期から1970年代後期にかけて製造されていたとされます。デイジーの小花がいっぱいで、いかにも女性好み。 ¥1,680-

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●次はバタフライゴールドシリーズ。これも1950年代後期から1970年代後期のもの。金色というより少し茶色っぽい柔らかい色。蝶のような花のような、独特の柄が人気です。PYREX(パイレックス)の代表的なパターンなのだそう。 ¥1,680-

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●最後はグラスバンドシリーズ。しかし正式名称は不明だそう。 1960年代前期から1980年代前期頃に生産されていたと言われています。シダのような葉柄が特徴で、ファイヤーキングにも同じ柄が存在するのだそうです。 ¥2,100-

 他にも何種類かありますが、このミルクガラスってやつは、どうしてこうもかわいらしいんでしょうか。今でもアメリカの家庭で使われていたりするようで、柄がかわいいもんだからテーブルにおいても映えるんですよね。ただ、それなりに長い時を過ごしているものなので、丁寧に扱ってあげたいのも事実。耐熱とは言っても、急激に温度差を与えると割れてしまう可能性も。電子レンジにしても、いつもよりちょっと控えめに短時間の温めにするなど、大切に使ってあげてくださいね。そうすればまたさらに長持ちするものですし、何十年か後にはこれがヴィンテージとなっていくわけです。

 おかんは意外と食器とか好きだから、うまいこと使ってくれることでしょう。はて、どの柄がうちのおかんは好みやろか~っ?

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