こんにちは。ZABOU坂口です。
本日も沢山ご来店ありがとうございました。
「餅は餅屋。」
昔から自分が思う事で、物を選ぶ基準の一つにしておりますが、最近特に思います。
やはり良い物を手に入れようと思うと、その道のプロフェッショナルの作るものがクオリティは高く、よい物を作っている事が多いです。
服に限らず、日用品や雑貨、食べ物に関しても言えることだと思います。
決してトータルブランドを否定している訳ではなく、単純に生産の場数が違うと思うんです。ワークウェアに関しては岡山の製品が縫製技術も理にかなっておりますし、スラックスであれば、東北が生産背景が整っております。ニットやスウェットは近畿南部がアツいし。
で、考えた時に、テーラードジャケットってどこなんだろう。そう思ったのが3年程前。
自分自身30を目前にした頃、何かとジャケットを着る機会が増えました。
セットアップのスーツを着てしまえば楽なんでしょうが、上物のジャケットってハードルが少し下がりますし、パンツは基本的に少し武骨なミリタリーやワークが多いので、そういった時にバランスが取りやすい。
けれどもそういった武骨なパンツに合わせてもハマるし、スラックスでもイケるジャケットって本当に少ない気がするのです。
肩パットが入っているジャケットだと変に畏まって見えるし、アンコンでも着丈が長すぎると、スーツの上だけ合わせてるみたいに見える。
そんな時に出会ったのがこちらのBRENA(ブレナ)というブランド。
ビビッとハートに響くというよりかは、ジンワリと少しずつすり寄ってくるイメージ。凄い分かりにくい拘りは、知れば知るほど徐々に引き込まれていきます。
上質な素材を使用して、風格があり、自分が歳を重ねていくに連れ、最終的に行きつく洋服。それがBRENAというブランドに出会った時に感じた第一印象でした。
そしてここのジャケットに関しては、やはり餅屋。いや、ジャケットの職人が一人で一着を仕上げる丸縫いを採用した、正真正銘のジャケット屋なんです。
そもそもこの丸縫いというのは、オートクチュール(顧客がオーダーメイドで作る)の為に採用されていた手法で、顧客一人一人の体型の違いや、細かい要望に応える為、少量生産で仕立てられる技術の事。BRENAのジャケットは数人の職人ではなく、1人の職人が全て手掛けています。
身体に沿ったラインを出すためのカーブは、とても工場の流れ作業では出し得ない、職人の手仕事によるモノ。
そうして出来た本物のジャケットは、ジャストサイズを着たとき、窮屈感はなく、感じた事のない幸福感を覚えます。
そんなBRENAのジャケットですが、きちんと自分達のスタイル(客観的に見て、綺麗目アメカジだと思う)に合った素材選びやスタイルを分かってくれる。
良い意味で肩の力が入り過ぎない、でも砕けすぎない。そういったバランスを分かってくれる方々という事が、まず第一にありました。
極めつけに大阪は丸縫いのジャケット職人が昔から多く、日本でも有数の産地だったそうです。今でこそ職人の高齢化が進み、引退される方も多くはなりましたが、誇るべきこの文化を、ご紹介出来るうちにと、展開を決意しました。
そして実際に自分達のスタイルにフィットするジャケットを作ってもらえるんじゃないか。。。という思いから、何度もミーティングを重ねて作ってもらったのが、こちらの一着でした。
BRENA(ブレナ)別注 DROIT JACKET
BRENA(ブレナ)別注 DROIT JACKET ¥51,700-
前回あまりにも早く完売したこともあり、追加で少量になりますが再生産をかけておりました。
※既に前回買い逃したお客様を中心に、こっそりと旅立っております。
まず、大前提として年中着る事ができて丸洗いできる。そういった「これさえあれば」的な一着を作ってもらおうというのが、今回の企画。
まずは単純に紺ブレでも良かったのですが、それだと捻りが無さすぎる。一時ネイビーのリップストップとかも考えたのですが、それだと少しミリタリーに寄り過ぎるしな~。でもミリタリー個人的に好きだし。と考えていると、いつの間にか1年くらい経過していました(笑)(笑えない)(仕事遅すぎていつも怒られている)
で、ミリタリーっぽい綿素材を考えたときに、頭の中に浮かんだのがウエポン(ウエストポイント)でした。米軍の士官学校で採用されていた素材ですが、打ち込みが強く、縮率もほどほど。綿素材なのに打ち込みが強いので、光沢感があって上品。
春夏リリースを予定していたので、極力裏地なしでも自立するくらい生地感はハード。
何より軍パン、軍チノに無茶苦茶合うじゃないですか。
この裏返しても品が良い光沢感。青みの強い良いネイビー。
袖裏こそ貼っておりますが、それ自体もポリエステル。肌にへばりつかず洗濯も可能となりました。
洋服が届いた時に一番最初に気になるのがニオイ。※比喩ではなく単純にニオイフェチ
これは少し薄暗い工房で、職人さんが丁寧に仕立てたであろうニオイがして、届いた瞬間に気分が高揚しました。
袖裏の縫製面なんかは手仕事。
こうした部分も、実際に店頭にて確認していただきたい部分です。
この大量生産が主流の世の中、こんな非効率で、人間の手仕事のぬくもりが感じられる洋服なんか、そうは出会えません。
そうそう、こういうところとかね。
●ジャケット BRENA(ブレナ) サイズ:48 ¥51,700-
●シャツ BUZZ RICKSON’S(バズリクソンズ) サイズ:XL ¥15,180-
●パンツ BUZZ RICKSON’S(バズリクソンズ) サイズ:31 ¥17,380- 後日掲載予定
●シューズ SANDERS(サンダース) サイズ:UK8 ¥59,400-
モデル 身長170㎝ 体重68㎏ 足のサイズ約27.5㎝
バズリクソンズの作る、US NAVYのワークシャツに、US ARMYのチノ。
最早この上にはジージャンやカバーオールを羽織りたいですが、こういったハードなアメカジにも凄くフィットするんです。
上下ウエポン。こういったスタイルも実は密かにイメージしてましたが、やはり良いですね。
ジャケットやパンツが、浮いてしまう事のない、大人のカジュアルに向けたブレザーです。
3つボタン、スリーパッチポケット、センターフックベントという、超王道1型ブレザーを彷彿とさせるディテールですが、
アイビーを良い意味で感じさせない分、汎用性がより高まります。こういったミリタリーの生地などに相性が良いのは、やはりウエポンだからでしょう。
正に何年先も変わらずやっていきたいスタイル。
●ジャケット BRENA(ブレナ) サイズ:50 ¥51,700-
●カットソー Saint James(セントジェームス) サイズ:T7 ¥13,750-
●パンツ BARNSTORMER(バーンストーマー) サイズ:L ¥23,100-
モデル 身長180㎝ 体重72㎏ 足のサイズ約29㎝
セントジェームスに、BARNSTORMERのマッカーサー。
ZABOUではどちらも長らく取り扱いのある商品になりますが、こうしたどの年齢でも似合う且つ、個性と落ちつきのバランスが良いスタイルを、上品に格上げしてくれるジャケットなんだと思います。
今回はバックサテンのマッカーサーですが、色味的なイメージで合わせているので、例えばこれがGUNG-HOでもPROPPERでも良い訳です。
色落ちしたPROPPERに洗いまくってパッカリングが出たDROIT JACKETなんか最高そうです。
もう一つ、こちらのジャケット、襟芯をかなり柔らかいものにしております。
また、プレス自体も弱めに指定しておりますので、カットソーを合わせても見た目的に難なくハマります。
締めるとこ締めて、緩めるとこ緩めるみたいな。
袖のカーブや裾のラウンドした見た目が、ハードな素材感ながら丸さを演出しております。
ボタンも資材屋にBRENAが別注した水牛ボタンを使用。
こういうのも言った方が良いのですが、、、あまり今まで公にしてこなかったそうです。
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ここまで自分のブログで、力を入れているにも関わらず、自分が登場しないのも珍しいかと思います。
自分で少し大き目のサイズ感。42は今までサンプルを見た事がなかったのですが、以前東京の展示会で新サイズ42を試着してみたところジャストサイズでした。
170㎝くらいの方ならサイズ44を。
ややゆとりのあるサイズ感なので、特別大き目に着るなどのイメージが無ければ、普段M~Lくらいの方なら46を、L~XLくらいの体型の方でしたらサイズ48を、基本XL~XXLまでの方ならお勧めいたします。
実はより夏向きのデッドストックの素材を使用した次回作も進行しているのですが、そちらから42も増やしております。
とは言え、このジャケットのよいところは、春夏向けでありながら年中着られることです。
是非ジャケット職人が作る、大阪が誇る丸縫いのジャケットをご体感ください。