「ええ靴が履きたい。」素直にそう思ってます。昔から「足元見られる」なんて言葉がございますが、そのとおりだと思います。
過日、大阪の一流ホテルで待ち合わせがあった時のこと。夏の暑い日でした。友人とふたりでそのホテルのロビーにいたところ、つかつかと蝶ネクタイのホテルマンが歩み寄ってきて「お客さま、恐れ入ります。雪駄履きの方はご入館をご遠慮頂いております。」声を掛けられた友人は「そうけ~、すまんのう。」と二人でホテルを後にしました。ひっくり返るほど笑った僕はその後も友人に「お客さま、雪駄は困ります。」だの何だのとおちょくり回した挙句、床を這いまわるほど笑い転げた記憶がございます。
しかし、それほど足元は重要なのだとその時から強く意識するようになりました。ここいらでちょっと「ええ靴」履いてみたい。そう思っておる次第でございます。
「足元が決まるとコーディネイトすべてが上手くいく。」とはよく申したものでございます。仮にジーパンとTシャツだけのイデタチであったとしても充分に恰好いいのでございます。そしてさらに言えば手入れの行き届いた「ええ靴」を見ただけで、その方の「人と慣れ」がわかるというものでございます。