こんにちは。
東京店スタッフの小坂です。
私事ですが、腕時計が気になる今日この頃です。
いよいよ半袖がメインとなって、手元に寂しさを感じるようになったからというのもありますが……
一番の理由はセカンドウォッチとしてVAGUE WATVH(ヴァーグウォッチ)を購入したからだと思います。
(因みにファーストウォッチは古着屋で見つけたやっすいSEIKO 5)

一つあれば充分とも言える腕時計ですが、これが複数所有してみると止まらない。
実用品としての側面はもちろん、ファッションの観点からも腕時計を楽しめるようになります。
その点で言うと、僕のファースト/セカンドウォッチはツラが綺麗過ぎてアメカジとはあんまり合わないかも。
サードウォッチにはもうちょっと粗野なものをお迎えしたい所存。

まさにこの手のミリタリーウォッチが今の気分です。
今回ご紹介させていただくNAVAL WATCH(ナバルウォッチ)は1800年代にスイスで誕生したブランドです(何気なく老舗)。
創業当時からMIL規格(いわゆるミリタリースペック)を満たす腕時計を制作しており、1900年代にはその地位を確立していたそうです。
現在ではミリタリースペックを満たしつつもサイズ感や防水性能にアップデートを施し、当時の腕時計をモダナイズしたプロダクトを手掛けています。
動作信頼性の高いスイスのムーブメントを採用していますが、中国で組み立てることでお手頃価格を実現している辺りもモダンですね。
ZABOUでお取り扱いさせていただいておりますのはざっくり2型。
アメリカ陸軍仕様のものと、イギリス空軍仕様のものです。
カタログスペックはおおよそ共通しておりますので、事前にご紹介させていただきましょう。
当時のミルスペックを忠実に再現しつつ、サイズ感をアップデートしてケース径を38ミリに拡大しています。
ケース及びケースバック素材は316Lステンレススティールを採用。
風防はアンティーク感を出すためにアクリル製ドーム風防を復刻。
スイス製クォーツムーブメントを採用し、機能面でも現代の使用に耐えうる製品となってます。
文字盤上の数字・インデックス・針の蓄光塗料にはスイス製腕時計にしか使用を許されていない「LumiNova(R)」塗料を採用し、通常のルミナスより蓄光時間・光が強化されています。
だそうです。
男心をくすぐります。
それでは個別に見ていきましょう。
アメリカ陸軍仕様

50年代に支給されていたA-17というモデルをサンプリングしたもの。
ミリタリーウォッチに関する雑誌なんかでは表紙を飾ることも珍しくない傑作モデルです。
ナバルウォッチがサンプリングするにあたっては、原典にはなかったデイト表示を実装してくれています。
より機能的になってくれました。

補助的に24時間表示のインデックスがプリントされています。
陸軍と言えど航空機のパイロット用に開発されたモデルだそうですが、航空機の発展により夜間の飛行が可能となったことで24時間表示が要されたそうです。
ミリタリー由来のものは、どんなデザインにも背景があって面白いですね。

風防は通好みのプラスティック(アクリル)製です。
現在ではガラスが主流ですが、当時のミリタリーウォッチとしては、傷がつきづらく視認性の高いプラの風防が流行りだったそうですね。
ナバルウォッチはそのあたりもしっかりサンプリングしています。
イギリス空軍仕様

70年代に支給されていた6BBというモデルをサンプリングしたもの。
ですが、有名なW10とデザイン上の差異はありません。
同じものでも、空軍に支給するものは6BB、陸軍に支給するものはW10と、違うナンバーを振ったようです。
面白いのは陸海空軍全てにこのモデルが支給されていた点でしょうか。
原典の高い信頼性が窺えます。
ナバルウォッチでも当時のMIL規格を満たすモノ作りをしていますから、その魅力をお楽しみいただけることでしょう。

特徴的なのはトノー(樽)型のケースでしょうか。
ステンレス鋼をくりぬいて成形された分厚いケースで、ミリタリーらしい武骨さとそれに見合う堅牢さを備えます。

視認性を重視し、ボールド体のアラビア数字が振られています。
これも当時のMIL規格で定められていたようです。
イギリスの官給品であることを示すブロードアローも嬉しいアクセントです。
それこそ、陸海空軍に支給されていた原典をモチーフとした本モデルにはお誂え向きの意匠ではないでしょうか。
ウンチクは程々に、コーデに落としこむならこんな具合に。

Mil.-01B(アメリカ陸軍仕様)
まずはベタにアメカジで。
いつものファティーグジャケット×ジーパンの世界観をガシッと一貫させてくれる名脇役になってくれます。

Mil.-02A(イギリス空軍仕様)
軍放出品が一般に普及しきった60年代のスタイルを代表するプレッピーです。
上流階級の彼らですが、アイビー世代よりはもう少し自由にミリタリーと向き合っていたのではないでしょうか。

Mil.-02C(イギリス空軍仕様)
逆に腕時計をハズシに使ってみるのも一興。
ミリタリーを取り入れることで、ビジ過ぎないビジカジに仕上がります。
ビジネスマンのマナーとして端正なツラの腕時計をお持ちの方は多いことでしょう。
そこに、セカンド/サードウォッチとしてのナバルウォッチは如何でしょうか?
いつもよりちょっとだけファッションを楽しくしてくれます。
どうぞよしなに。
それでは店頭でお待ちしております。
ありがとうございました。