今週のおすすめ(23. 03. 03)

こんにちは。
東京店スタッフの小坂です。

2月末で福永祐一騎手の引退を受けて、日本の競馬史は1つの転換点を迎えたように思います。
少なくとも、僕にとっては1つの転換点となり得ました。

苦節の果てに掴んだワグネリアンとのダービー制覇……
共に偉大な父の背中を追いかけたコントレイルとのコンビ……
若武者、横山武史騎手の悲願を阻んだ2021年の日本ダービー……

新参の僕にしても様々なドラマを彼から見出しまして、それらを思い返すだけで目頭が熱くなります。

しかし、僕の気持ちも転換させて、若手騎手の応援に力を入れたいと思います。
因みに、僕のイチオシは坂井瑠星騎手です。
頑張れ、坂井瑠星騎手!

さて、前置きが長くなりましたが、3月に入って暖かい日も増えまして、日々の洋服選びも1つの転換点を迎えています。
厚手から薄手に、暗い色味から明るい色味に、秋冬を脱して春夏に向けた洋服選びに意識が向いてくる頃合いです。

もう少し暖かくなるとカットソー1枚で出かけられたりするのですが、昼夜で温度差の激しい今日この頃にあっては、羽織りものの取り回しの良さに頼りたくなります。
暖かい時は羽織りものを脱いで鞄にでもしまっておいて、寒くなってきたらサッと羽織ってしまおうというわけですね。

ということで、今回は羽織りものを今週のおすすめとさせていただきます。
どうぞ今週もお付き合いくださいませ。

Rinascente(リナシェンテ)

●ジャケット Rinascente(リナシェンテ) サイズ:48  ¥29,700-
●シャツ SERO(セロ) サイズ:14  ¥13,200-
●ボトムス PROPPER(プロッパー) サイズ:S/S  ¥9,900-
モデル 身長168㎝ 体重56㎏ 足のサイズ約25.5㎝

ハナはリナシェンテに切ってもらいましょう。
さて、「羽織りものではないんじゃない?」と思われた方、ご明察です。
ラペルまでついていますし、果てはジャケットの名まで冠しています。

では、何故これをご紹介しようと思ったのか。
一重にカッコいいからです。
少なからず趣旨から外れていようと、ビビッときたからには紹介せずにはいられない服屋の性(さが)でございます。

ご安心ください。
ジャケットと銘打たれてこそいるものの、使い勝手の良さは羽織りもののそれです。
芯が入っていたりすることもないので鞄の中にしまっていても型崩れすることはありませんし、生地の厚みも丁度良い塩梅です。

着心地についても、他のジャケットとは一線を画します。
生地はあくまでニットですから身体に合わせてストレッチしてくれますし、ゴワつきのない着用感は病みつきとなること請け合いです。
それでいて、ニットとしては伸縮性の低く、やや固めの生地であるミラノリブを採用することで、ジャケットに求められるカチッと感まで演出してくれる何とも粋なジャケットなのです。

ミラノリブのジャケットなんて滅多に見かけませんが、こういう痒いところを的確についてくるリナシェンテの手腕に脱帽です。

B.D.シャツ、チノパンと合わせて、適度にリラックスした雰囲気のアイビー・ルックにしても良し。
中にセーターを着ていただき、更に綺麗めな雰囲気にしただいても良しの逸品です。
ぜひお試しください。

MOONCASTLE(ムーンキャッスル)

●カーディガン MOONCASTLE(ムーンキャッスル) サイズ:S  ¥12,650-
●セーター MOONCASTLE(ムーンキャッスル) サイズ:S  ¥9,900-
●ボトムス RESOLUTE(リゾルト) サイズ:W28L31  ¥24,200-
モデル 身長168㎝ 体重56㎏ 足のサイズ約25.5㎝

中団、リナシェンテを見る位置につけたのはムーンキャッスルです。
今回は日々の生活でヘビー・ローテーション中の私物を引っ張り出してきました。
本当にこればかりを着る毎日です。
東京店スタッフの間では「小坂、あれしか服を持っていない説」がまことしやかに囁かれていることでしょう。

今の時期はボタンを閉めて着用することが多いですが、もうちょっと暖かくなれば、ボタンを開けてザックリとした着用感が旬となる頃合いです。

さて、ムーンキャッスルの強みは普遍性にあります。
奇をてらわないデザインで、どんなコーディネートにも馴染んでくれます。
それでいて上質、実用的なのが乙なところです。

一目にも分かりやすいのは貝ボタンを採用している点でしょうか。
上品な光沢を放つ黒蝶貝ボタンです。
この価格帯にありながらファブリックにこだわっていることが、ボタンを通してヒシヒシと伝わってきます。

また、メーカーがマシンウォッシャブルを謳っている点にも注目です。
メーカーの推奨する手入れに準じようとすると、クリーニング屋さんに持っていかなければならないのがニットの常ですが、これについてはご家庭でお手入れしていただけます。

僕もそれにあやかって2週間に1度くらいの頻度でお洗濯していますが、縮みや型崩れも見受けられないので安心です。

今後もこれをヘビー・ローテーションする気満々ですので、店頭にお越しいただいた折に僕がこれを着ていたら、「小坂、あれしか服を持っていない説」の真相をお尋ねください。

F.O.B FACTORY(エフオービー ファクトリー)

●シャツジャケット F.O.B FACTORY(エフオービー ファクトリー) サイズ:M  ¥19,800-

●カットソー BARNS OUTFITTERS(バーンズアウトフィッターズ) サイズ:M  ¥10,890-
●ボトムス F.O.B FACTORY(エフオービー ファクトリー) サイズ:XS  ¥16,500-
モデル 身長168㎝ 体重56㎏ 足のサイズ約25.5㎝

後方から追い込みをかけてくるのはエフオービーファクトリー。
これがまたスペシャルなものなんです。
シャツであり、ジャケットでもあり、まさに今回の「今週のおすすめ」のために誂えられたかのような一品。
おそらく、僕が羽織りものを紹介することを見越して生産してくださったのだと思います。

目を引くのはフロントのディテールでしょうか。
いわゆる2ndのデニム・ジャケットに見られたアクション・プリーツが取り入れられています。
何故と訊かれると答えに窮しますが、男心をくすぐられます。

ちなみにセルビッジ・デニムですので赤耳が配されています。
男心がくすぐられっぱなしです。

肝心の使い勝手ですが、ご多分に漏れず抜群です。
ジャケットのようなディテールを持ちながら、おおよそのデザインはシャツをベースとしています。
それでいて生地の厚みはジャケットとシャツの中間といった具合ですから、ジャケットとシャツの良いとこどりです。
これからの時期には薄手のカットソーの上から羽織っていただき、秋冬には上からセーターをお召しいただけます。

もちろん1枚でもイケイケです。
タック・インしようものなら、イケイケ過ぎてまいっちゃうくらいです。

今回の「今週のおすすめ」の虎の子でございます。
来週末にはイベントも控えるエフオービーファクトリーの逸品、ぜひ一足早く店頭でもお試しください。

今回は、気温の落ち着かない春の羽織りとして最適なものをおすすめさせていただきましたが、何も、気温の落ち着かないのは春に限ったことではありません。
秋も同様に活躍いたしますし、冷房の効きすぎた夏の室内でも活躍してくれるのが羽織りものです。
そういった意味合いでは非常に着用期間の長いものと言えるでしょう。
どうせ夏に買うなら、どうせ秋に買うなら、今のうちのご準備がおすすめです。

ぜひご検討ください!

それでは店頭でお待ちしております。
ありがとうございました!

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