南極観測隊御用達 「ZANTER(ザンター)」ダウンベスト、ダウンジャケット

この秋冬シーズンから新しくお取り扱いをさせていただきます国内のダウン専業メーカー「ZANTER(ザンター)」。NANGA(ナンガ)と並んで国内でダウンを製造できるメーカーは非常に数少なく、希少価値の高いモノとなってございます。そのZANTER(ザンター)について少々。歴史は古く1951年に現・東洋羽毛工業株式会社のウェア部門として発足。登山用の羽毛服、羽毛シュラフ(寝袋)を日本山岳会マナスル登山隊と共同研究し、日本で初めて開発。1956年には第1次南極観測隊の羽毛装備を担当、現在に至るまで、極地での観測活動を支援。1973年、東洋羽毛工業株式会社よりウェアグッズ部門を分離独立し、「株式会社ザンター」として会社設立。1978年、日本人初の北極点到達を成し遂げた日大北極点遠征隊続いて単独で北極点到達を達成した植村直己の羽毛装備を担当などなど。

「良質の羽毛(ダウン)とは」

ダウンとは、水鳥の胸や腹部の内側に生えている、タンポポの綿毛のような羽毛です。
写真のような一つ一つの羽毛を「ダウンボール」といいます。
この「ダウンボール」が大きい程、たくさんの空気を取り込むことができ、保温力が高まります。

「ZANTER(ザンター)の羽毛の特徴」

市販されているダックダウンのウェアの多くは食肉用に飼育された中ヒナ(生後45日前後)の羽毛が使用されています。なぜなら中ヒナは肉質が柔らかく美味しいので、食用に最適であり、羽毛はその副産物だからです。しかし、その羽毛は発育途中である場合が多いのです。ザンターが主に使用している羽毛は、現地農家が田植え後にヒナ鳥を田んぼに放し、雑草や害虫を食べさせ、成鳥になるまで広大な田んぼの中を自由に動き回らせる自然飼育の環境下で、のびのびと大きく育った生後90日以上のダックから採取しています。つまり、ザンターが使用している主なダウンは、羽枝が密生し、ダウンボールが大きいため、型崩れが少なく、空気をたくさん取り込むことができる、保温性・反発性・耐久性に優れた羽毛なのです。

ダウンウェアの特性
「ダウンは自然が生んだ快適素材」
「保温性」ダウンが空気を溜め込み、たくさんの層をつくることで、暖かい空気を逃がさず、ポカポカとした快適な暖かさを持続させます。
「軽量・収縮性」ダウンはとても軽いので、着心地がよく、長時間着ていても疲れず快適に過ごせます。また、収縮性が高いので、ウェアの持ち運び、収納にとても便利です。
「吸湿・発散性」ダウンには水分・湿気を吸収、発散し、内部の湿度を適切にコントロールするという優れた機能があります。蒸れずに、さわやか、快適にお召しいただけます。

「高い精製技術」
水鳥より採取した原毛から不純物を取り除き、洗浄・殺菌等を施す一連の精製技術によって、ダウンの品質は左右されます。ザンターが主に使用するダウンは、60年にわたり羽毛布団を製造してきた東洋羽毛工業株式会社が精製しています。同社国内工場の最新の機械設備を用い、高い技術で精製することにより、保温力・衛生度・反発性・耐久性に優れた高品質なダウンが誕生します。

東洋羽毛工業(株)白河工場の羽毛分離機

「ZANTERオフィシャルサイト」より引用させていただきました。

ベーシックかつ希少価値の高いダウンを長年にわたり作り続けている数少ないメーカーに心惹かれます。しかもダウンの専業メーカーというのも素晴らしい。なんでも作っているというよりもダウンしか作っていないというのが魅力的でございます。前置きが随分と長くなってしまいましたが、ラインナップのご紹介をさせていただきます。

「ZANTER JAPAN ダウンベスト」

必要最低限までデザインをそぎ落としたモデル。ハンドウォームポケットも貼り付けのマフポケット。この上はコーディネイトで楽しむより他に道なしと言わんばかりの潔さでございます。ダウンベストは温度調節に優れており冬のコーディネイトには欠かせないアイテムかと存じます。しかもシンプルかつ保温に長けておりますのでちょっと羽織って出かけるには最適です。オッサンは家で晩酌の時に羽織ったりしてます。ダウンは800フィルパワーを使用しております。800フィルパワーとは1000をマックスとして80%級ですのでかなりのハイグレードでございます。やっぱり軽くて暖かいが一番ですね。

「ZANTER JAPAN ダウンパーカ」

ダウンベストと同様にシンプルであることがダウンジャケットの基本かと思います。無用な装飾や不要なものはすべて排除してよいと思います。すっきりとしたデザイン。見た目よりも随分とスッキリしたシルエット。これ以上でもこれ以下でもないというのが案外贅沢だったりしますよね。長年ダウンの製作で培った多くの知識が詰まったジャケットでございます。必要最小限のポケット。顎下まで上がるファスナー。フードは取り外し可能。ハンドウォームポケットはポケットの横から手を出し入れします。南極やエベレストでも対応出来るダウンジャケットを手がける同社にとってタウンユースは至ってシンプルなのかもしれません。インナーに着るアイテムも決して着こまなくとも脱いだ時の環境に対応出来るだけの物でよいと思います。おっさんは寒がりなのでついつい着込んでしまいがちですが、このダウンジャケットだとあまり着こまずとも細く見えるのでありがたいですね。

ぼちぼちと寒くなって来ましたので、そろそろ冬支度を整えて参りましょう。毎年アウターは何にようかしらと迷いがちでございますが、やはり軽くて温かいのがキーワードでございます。しかもスッキリ見えるというのも大きなポイントのひとつですので、様々なコーディネイトに合わせられるようにしたいところでございます。その点ZANTER(ザンター)のダウンはシンプルなので、あまり何も考えずともコーディネイトできるのが素晴らしいと思います。他人と被らない「知る人ぞ知るブランド」というのも魅力ではないでしょうか。

是非とも今冬は軽くて暖かいしかも希少価値の高いブランドとしてご紹介したいブランドの一つでございます。この機会にご試着だけでもいらしてくださいませ。

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