2012 SPRING & SUMMER THEME 『HIGH STANDARD(ハイ スタンダード)』

シーズン毎にテーマを掲げさせていただきまして、ファッションを楽しんでいただこうという企画でございます。 テーマを設定して、そのシーズンのラインナップをご紹介させて戴いております。ファッションを考える上でスタイルを組み立てたり、今の時代背景とリンクさせてみたりと楽しい思索は止まらないのでございます。そして、今回のテーマ『HIGH STANDARD (ハイ スタンダード)』が誠にシックリと来た訳でございます。

1. ZABOU が考える 『HIGH STANDARD』 とは?

一般的に「当たり前のことを当たり前にする」などと申しますが、意外と「当たり前のこと」って何だろうと疑問に思うのでございます。「当たり前の基準」は人それぞれ違うのでございます。その基準たるや非常に曖昧模糊(あいまいもこ)とした状態でございます。そこでワタクシどもが考えます「当たり前の基準」はひと様が考えておられる「当たり前の基準」よりも少しだけ高く設定させていただこうではないかという取り組みでございます。これはファッションにおいても同じでございまして、ひと様とはひと味違うコトを良しとするのが「服好きの性(さが)」でございますゆえに「当たり前の基準」を高くしようというご提案でもございます。これがワタクシどもが考えた「HIGH STNDARD=(少し高い目の当たり前の基準)」でございます。

a.志を高く持ち実行するシーズン

時代の流れの中で感じることは、世界経済の閉塞感が漂うなど暗いニュースに事欠きません。みなさんすっかり意気消沈気味でございます。でもね、よくいうじゃない「暗いと不平を言うよりも、すすんで明かりをつけましょう」って。

今こそ志を高く持ち、日々邁進(まいしん)するのみ。と心静かに思いを熱くしておるのでございます。

b.適度な緊張感とリラックス

「HIGH STANDARD」を実践して参りますのに必要な要素は適度な緊張感を持つということでございましょうか。要は「詰めが甘い」と言われない程度の緊張感でございます。これは簡単でございます。身だしなみに気を配っておられる皆さまは「服好き」でございますので、こんなことは朝飯前なのでございます。 あ!でもちょっと待って。鏡の前で鼻毛が出てないかもう一度チェック!

そして、適度な緊張感をほぐすにはリラックスできる時間と場所の確保でございます。以前のシーズンでRELAX(=余裕と解釈させていただきました。)できる男は格好良いと申し上げました通りでございます。

2.STANDARDとの違い

では次に「HIGH STANDARD」と従来の「STANDARD」との違いについて検証してみたいと思います。 従来の「STANDARD」はいつの時代にも「ブレない」「流行に流されない」「奇を衒わない」「いつもそこに居てすわりの良い」「自分らしさ」などを踏まえた上での「格好いい普段着」を『STANDARD』と称してございます。これはワタクシどもZABOU STYLEの原点であり、今なおこの考えが揺らぐことはございません。「HIGH STANDARD」は更なる磨きを掛け「少し高い目の当たり前の基準」を持った「格好いい普段着」を提唱させていただくものでございます。

a.価値と価格のバランス

「価値と価格のバランス」を見分けるのは楽しゅうございます。この客観的判断を冷静に行なうことが重要であると考えます。どなたさまにおかれましても安くてええモン買いたいですからね。特に最近の傾向と致しましては、価値あるいいモノを末永く使いたいと思し召しの方が多いのが事実でございます。少し値は張るが非常にいいものであると判断した場合、減価償却という方法でお考えになられるようでございます。例えば¥60,000の革靴があったとしましょう。モノは最高だとします(客観的事実として)。ソールの張替えなどお手入れさえすれば10年は履ける。としたら¥6,000の靴を10年間毎年買うのと同じ計算です。しかも満足度はこちらのほうが断然高い。とこういう算段でございます。

b.モノ選び、コト選び

価値と価格のバランスが確認できたら、「モノ選び」が楽しゅうございます。早い話が良いモノが安く買えたら嬉しいですよね。では良い「モノ選び」とはどういう風にすればいいのでしょうか。決して流行に惑わされることなくご自身にとって落ち着くモノが良いモノ選びでございます。一般的に良いモノとは万人が共通して良いと認められている客観的事実をもったモノのことでございます。「モノ選び」ですから今の自分にとって価値と価格のバランスが取れているモノが自分にとっていい「モノ選び」であるかと存じます。

しかしながら、最近ではこれに「付加価値」という無形のサービスが乗っかってるということを、世間のみなさまはよーく理解しておいででございます。この「付加価値」なるものがワタクシども「物売り」の生命線でございます。これはワタクシども含めお買い物をなさる全ての方が思うことなのでございます。「あー、今日はええ買いもんをした。またあそこへ行きたい。」と心からご満足いただけるのがワタクシどもサービス業のミッション(=使命)でございます。

この「付加価値」が「コト選び」でございます。すでに時代は「モノ選び」から「コト選び」に移行して久しゅうございます。モノではなくコトで選ぶ。この無形の「付加価値」とは単に粗品やポイント加算、イベントだけを指すものではございません。例えばカスタマーのお名前を覚えていることは当然の事、サイズや色のお好み、趣味嗜好、最近はどのようなスタイルをご所望されているかなどが頭に入っているスタッフも「付加価値」でございます。同じモノはどこででも買えるのが今の世の中でございます。同じ買うならこの「付加価値の高い」場所で買いたいと思うのでございます。

この「当たり前の基準」の高い(=「HIGH STANDARD」)なお店を目指してやらせていただきます。

3.着崩しと遊び心のすすめ

ここでようやく本業の「着崩し」と「遊び心」のすすめをご紹介して参ります。「着崩し」≒ドレスダウン方式 「遊び心」≒足し算の面白さと引き算の美学

a.「着崩し」

「着崩し」とはドレスダウンでございます。あくまでもドレスアップが出来てからのドレスダウンでございます。ドレスアップとは正装が出来るということかと存じます。キチンとジャストサイズを着れるということを前提とした上で、敢えてミスマッチなサイズ選びや型破りな合わせ方をすることなどが着崩しかと存じます。例えば、パンツの裾丈を思いっきり短くして靴下を見せたり、ジャケットの上にベストを着たり、革ジャンの上にステンカラーコートを着るなど。様々なコーディネイトで普通ではない着方を普通に着るコトでございます。

「遊び心」

足し算の面白さとは言葉通りでございまして、重ね着をするということでございます。それに帽子、メガネ、時計、アクセサリー、カバン、etcを足しまくるのでございます。笑

引き算の美学とは、こちらも名の通りで、省けるものは極力省く。何なら全て省く。夏はTバック一枚まで。笑 いやいや「シンプルイズベスト」でございます。

b.色いろいろ

補足でございますが、ワタクシども色選びが非常に保守的でございます。保守的で困ることは全くもってございませんが、つまり面白味に欠けることが時折感じられます。ですのでこちらも『HIGH STANDARD(=基準を高く設定)』して「遊び心」で洋服が着れるようにしたいと存じます。手始めに夏はキレイな色をお召しになられることをオススメします。例えばLACOSTEのPOLOシャツはカラフルな展開でございますし、ショートパンツは柄物や素材の変わったものまでご用意させていただいてございます。

コーディネイト(=組み合わせ)は『HIGH STANDARD(付加価値の高い)!?』なZABOUのスタッフ とご一緒にお楽しみくださいませ!

そして、これを機にぜひとも2012 SPRING & SUMMER は 『HIGH STANDARD』 でいかがでしょうか。

今年のSPRING & SUMMERもご期待くださいませ!

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