Roots of Fashion4 (Basque shirts)

 昨年よりZABOUにて展開し、ご好評いただいておりますセントジェームスのボートネックシャツ。首周りが横に広く開き、袖は気持ち短く、肩を落として着るけれどもシルエットは若干タイト。中にシャツを着ての重ね着をZABOUでは提案し、僕らも実際にそのコーディネートを楽しんでおります。このボートネックのシャツをよく「バスクシャツ」と呼びます。
 
 先日、田口さんとある雑誌を見ていて、「バスク」と言う言葉が目に留まりました。そこにはいくつかの写真と共に紹介文章が載っていて、のどかな牧草地に羊がいたり、かわいいクロスが敷かれた巨大なテーブルで食事をする、ガタイの良い男達とか、玄関に脱ぎ捨てられたエスパドリーユなんかの写真が載っていました。ここで初めて気付いたんですね。「バスク」とは地名であると(^^;)。

 「バスク(basque)」は、スペインの北部に位置する地方の名前。スペイン語ではおそらく「vasco」と書きます。また、スペインとフランスの両国にまたがる地域も、広く「バスク地方」と呼ぶようです。どちらにしても海に面した土地です。 そこには「バスク人」と呼ばれる人達が住み、「バスク語」を話し生活をしているのですが、不思議なことに、彼らがどこから来たのか、彼らの話す言葉の起源はなにか、などは謎につつまれていて、いまだにわかっていないのだそうです。ミステリーですね~っ(^^) また船乗りの暮らす地域と言う事もあり、バスクの男達はかなりたくましいようですね。写真でもみんなめちゃめちゃゴツかったです(笑)。

 また、画家のピカソが好んで着ていたという事でも、このバスクシャツは有名です。彼が着ていたのはボーダーの入ったバスクシャツで、今は「ナバル」と呼ばれたりする形です。
pikasoportrait-2.jpg
 これはピカソのポートレートとして非常に有名な写真。バスクシャツを着ています。また、並べたパンを巨大な手に見立てて撮影されているのも、面白いところです。 話によると、この時着ているのは当時、フランス海軍がユニフォームとして正式に採用していたメーカーの、本物のバスクシャツだったそうです。 で、セントジェームスも実際にフランス海軍に正式採用された事もあるようなので、ピカソはセントジェームスを着ていた?!可能性も少なからずあるようです。

 そんなバスクシャツ、以前ブログにも書いたとおり、ZABOUではボーダーは一切展開しません。理由も、『以前ブログに書いたとおり』、です(笑)。
basque2.jpg
●NOUN ジャケット カラー:ブラック(着用)、ネイビー サイズ:M、L(着用) ¥30,240- セントジェームス ウエッソン(バスクシャツ) カラー:グレー(着用)、ホワイト、エクリュ、ミントグリーン、オリーブ、ブラック サイズ:3、4(着用)、5 ¥8,925- リーバイス 501ユーズド サイズ:29~34インチ(33インチ着用) ¥7,245-

basque1.jpg
●NOUN リスボンジャケット カラー:インディゴ(着用)、ホワイトサテン、ベージュ サイズ:M、L(着用) ¥19,950- (ベージュのみ¥17,640-) セントジェームス ウエッソン(バスクシャツ) カラー:グレー、ホワイト、エクリュ(着用)、ミントグリーン、オリーブ、ブラック サイズ:3、4(着用)、5 ¥8,925- ドゥニーム デニムパンツ66XXモデル サイズ:29~34インチ(33インチ着用) ¥25,200- 

 今年の春はZABOUで、はるか遠い「Basque(バスク)」の空気を感じながら、バスクシャツを身にまとい、自分だけのバスクスタイルを演出してくださいね(^^)

この記事を書いた人