SUMMER TRAD考察「紺ブレとベイカーパンツ」
突然ですが、昨年の秋にブレザーを新調しました。
これまでオーダーはスーツのみでしたが、自分自身、年齢も重ねていき、ジャケットを着たいシーンが増えてまいりました。それこそスーツをビシッと着て出向くシーンもあれば、そこまでカチッとせず、軽い食事や子供の行事ごとくらいの方が多く。それでいて普段の店番や遊びも使えたらくらいに思っていたので、とってもカジュアルな仕様に。結果大正解でした。

勿論ウールのスラックスやコットンチノなんかで合わせるのが王道でカッコ良いですが、
自分自身普段からそのようなボトムスも多くなく。デニムやサテンパンツの5ポケット。そしてミリタリーパンツが多いのです。

紺ブレ

紺ブレは大人になるほどお求めになる方が多いのですが、実はアイビーファッションの起源はアメリカの学生ファッション。
50代~60代くらいになるとまた似合ってくるのですが、ここだけの話、30、40代の方がガチガチの正統派な着こなしでいくと、学生感が強く出てしまうように見えてしまうのです。悪く言えばコスプレ感が滲み出ます。
18くらいの頃に仕立ててもらったブレザーも、超正統派な作りでしたので、いつしか着なくなりました。(もったいね~)
ベイカーパンツ

ではどう着よう?と考えたときに、いつも手にする穿きこんだベイカーパンツが目に留まりました。
着こなしのお手本は某原宿のセレクトショップの店長さん。
実はまだ現役で働かれていたころに接客していただいた際の服装がカッコ良いのなんのって。
ボタンダウンに緩く締めたレジメンタイ。そこに穿き古したGUNG-HOやPROPPERなどを合わされていて、単純にどの年齢層やバックボーンを持った方が着てもカッコ良い。これぞZABOUの目指すべくスタイルではないかと、強く思ったわけです。

ブレザーと正反対にあるようなボロいベイカーパンツとの対比が、如何にもファッション的。
ファッションを語るうえでは「ハズし」なんて言われますが、自分にとってはスタンダードなスタイリングであり、日本的アイビー思想だと感じております。

●ニット MOONCASTLE(ムーンキャッスル) サイズ:M ¥12,650‐
●パンツ F.O.B FACTORY(エフオービー ファクトリー) サイズ:S ¥18,700‐
●帽子 BUNJIROW(ブンジロウ) サイズ:LL ¥36,850‐
モデル 身長160㎝ 体重60㎏ 足のサイズ約25㎝

まず、ファティーグパンツにルーズな印象をお持ちの方であれば、FOBの細身のベイカーはそんな印象すら消し去ってくれることでしょう。
細身ですっきりしたラインを強調してくれるので、BRENAのような正統派ジャケットでもすんなりハマります。

昨年からオーダーしております袖裏なしのZABOU仕様なら、半袖Tや半袖ニットを重ねてもべたつかず、袖まくりもできます。力の抜けた雰囲気と、きれいな縦長ラインが共存した、我ながら綺麗なスタイリングだなと。

●シャツ BUZZ RICKSON'S(バズリクソンズ) サイズ:M ¥15,180‐
●パンツ FAR EAST MANUFACTURING(ファー イースト マニュファクチャリング) サイズ:W30×L31 ¥28,600‐
●シューズ SANDERS(サンダース) サイズ:UK6.5 ¥68,200‐
●ベルト SLOW&CO(スロウ) サイズ:S ¥18,700‐
モデル 身長160㎝ 体重60㎏ 足のサイズ約25㎝
FEMのベイカーの、股上の深さを活かしたブレザースタイル。

個人的にもよくやる、BUZZのシャンブレーとの組み合わせで。
白のBDシャツなんかでも良いですが、ブルーシャンブレーに変えると、よりカジュアル感が増して、王道感が少し薄れて、普段使いのブレザースタイルにばっちりです。

足元はSANDERSのミリタリーダービーがすっきりとハマりつつ、ミリタリー由来の靴とパンツで共通項が生まれます。こうした細かい組み立ても、説明すると恥ずかしいですが、スタイリングを作るうえで、既視感(=安心感を与えてくれます。)

●カットソー Saint James(セントジェームス) サイズ:T3 ¥13,200‐
●パンツ GUNG HO(ガンホー) サイズ:30 ¥15,950‐
●サンダル BRADOR(ブラドール) サイズ:40 ¥25,200‐
モデル 身長160㎝ 体重60㎏ 足のサイズ約25㎝
最後はダブルブレザー。シングルよりもマリンな印象があり、個人的には、SJのバスクシャツなんかが、より一層ハマります。それならと、US NAVYのセーラーハットを合わせて、より世界観を演出してみるのもよろしいかと。

ダブルのブレザーは個人的にハードルが高く感じていましたが、マリンやミリタリー、そしてジャズアイビーなど、様々な共通項が多く、スタイリングしやすいんですよね。それが手にして初めて分かったことです。
ジャケットという硬いイメージのあるものは、ついつい定番どころというか、置きに行ってしまいがちですが、世界観やルーツを考えると、スタイリングの幅は無限に広がります。
穿き古したGUNG-HOは古着感が強く、ブレザーの持つカッチリ感を上手く中和してくれます。
皆様はどのスタイリングが好きでしたか?
どれも日ごろからよくやるスタイリングですが、折角手にした紺ブレなんで、どこいくの!?てくらいキメキメは勿論、遊びのテイストも分かっていると、より出番も増えると思いますよ。
大好きなIVY。でも、似合う為にも、好きでい続ける為にも、もう一歩先のTAKE IVYにお進みください。
