こんにちは!
みなさまいかがお過ごしでしょうか?
ZABOU大阪店&WEBSHOPスタッフの杉本英之介(ふさのすけ)と申します。
2回に渡ってお送りしてきたH by FIGER(エイチバイフィガー)のブログも今回で最終章。
過去2回の投稿をお読みでない方は是非お読みください。
ブランド、商品についてお訊きしましたが、最終章はファッションへの思いについて代表の野澤克志氏にインタビューしました。
達成感のあることが好き。
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スギちゃん -
ここからは野澤さんについても色々質問させていただきます。
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野澤さん -
なんや恥ずかしいわ(笑)
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スギちゃん -
ご趣味は何ですか?
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野澤さん -
昔はジョギングが趣味で一回だけハワイのホノルルマラソンで走ったことあるわ。
今はさすがに走らんけどね。
あとこれも若い時やけどサーフィン。和歌山とか四国、伊勢でよくやってたね。
一人でゆったり充実した時間を過ごせるいい息抜きやったわ。
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スギちゃん -
あと、後ろにゴルフバッグもありますが、ゴルフもされるんですか?

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野澤さん -
ゴルフはね、卸業でアメリカに滞在するときに現地でやってたけどそんなにはしないかな。
あと、今もやっている趣味というとアイロンがけと靴磨き。
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スギちゃん -
アイロンがけと靴磨きですか。
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野澤さん -
やっぱね、70歳にもなると靴が汚い・服にシワがあるというのは致命的なマイナスになるね。
だからアイロンがけと靴磨きは趣味というか、日課にしてるね。
『年寄りのファッション』で一番重要視しないとアカンわ。
ジョギングもそうやけど、達成感のあるものにハマりやすいのかもしらんわ。

年月を感じさせながらも美しく磨かれ、シューツリーで整えられた革靴が棚に揃った姿はまさに圧巻。
質の良いものを使い込み大事にメンテナンスすることで生まれる味。ファストファッション隆盛の現代だからこそ際立つ「紳士の流儀」を思い知りました。
余談ですがこの写真から分かるようにスポーツ観戦も趣味とのこと。
アメリカ西海岸・ロサンゼルスが卸業の現地拠点なので、LAには深い思い入れがあるとのこと。
当時から大谷の二刀流はいけると確信していたそうです。

原体験を大事にしてほしい。
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スギちゃん -
今はスマホやネットでいくらでも情報が手に入れられますが、野澤さんが若いころのファッションの情報源は何でしたか?
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野澤さん -
雑誌とか映画とかそういうのも多少はあったけど、学生の頃はVANの店舗に行って店員さんと話すのが一番の情報源やったかな。
卸の仕事はじめて、アメリカにも行くようになってからは仕事通して勉強することも多かったね。
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スギちゃん -
ちなみに好きな映画や音楽はありますか?
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野澤さん -
BIG WEDNESDAYは好きやね。サーフィンの映画でね、70年代の映画やったかな。
アメリカン・グラフィティも当時見て記憶に残ってるわ。
昔はビュイックのエステートワゴンに乗ってたし、音楽にしても何にしても、70年-80年代のアメリカのものが好きやね(笑)


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スギちゃん -
以前お聞きしましたが、卸の会社に入社する経緯が興味深かったので是非もう一度聞かせてほしいです。
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野澤さん -
ええよ。
大学時代に洋服屋でアルバイトしとって、そこにアメリカ製のG1ジャケットが入荷してきてカッコええな~って思って。気になってタグ見たら日本の卸の会社が書いててんけど、当時卒業前で就職決まってなかったから住所調べてアポなしで面接させてください!って頼みに行ったんよ(笑)
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スギちゃん -
なかなか破天荒なエピソードですね(笑)
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野澤さん -
大阪の貿易会社でね、直談判したら部長と社長に対応してもらって。
で、アメカジが好きやったからリーバイスやラルフとか、アメリカのブランドを雑誌から切り抜いたスクラップブックを持ち込んだら、その場で入社が決まって。
年末やったから年明け1月に入社、そこから2月のLAの展示会に行かせてもらえることになって。
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スギちゃん -
洋服愛が伝わったわけですね。そしていきなりLAの展示会ですか。
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野澤さん -
社長に見せたスクラップブックのブランドばっかり並んでてホンマにワクワクしたわ~。
三日間ずっと歩き回って。いっぱいオーダーして日本に輸入したね。
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スギちゃん -
アメリカに行くときは展示会(ショー)だけでなく、現地の洋服屋や街行く人を見て勉強することはありましたか?
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野澤さん -
基本は西海岸が拠点で行く頻度も高くて、たまにラスベガスやニューヨークにもショーの時は行くね。
ロスに行くときはニューポートビーチのBrooksBrothersに行くようにしてたわ。
アイビーというと東海岸のものというイメージが強いけど、やっぱ店員さんも店の雰囲気もNYと違った雰囲気やったね。
H by FIGERのウエストを絞ったブレザーの形は、ロスの店員さんのブレザーの着こなしから着想を得たところがあるね。

ウエストの絞りにより、自然な逆三角形のラインが形成されます。
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野澤さん -
もちろん日本でも、代理店の方と仲良くなって、展示会終わり間際に行ったら片付けはじめてて展示用のものをくれたりしたのもうれしかったわ。

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野澤さん -
アメリカのものは当時偽物が多かったりしたから、ちゃんと現地で注文した信頼できるものを信頼できるルートで仕入れるということにやりがいも感じてたかな。
苦労したこともあったし、アメリカにいるときに9.11があったりで大変なこともあったけど、やっぱりこの卸の仕事を通じて得た原体験というのが今にもつながってるような気がするね。
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スギちゃん -
原体験を大事に…肝に銘じておきます。
日本人の目は世界一。
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野澤さん -
そういえば、洋服づくりのキッカケの時に言いそびれてたことがあってんけど。
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スギちゃん -
はい、聞かせてください。
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野澤さん -
洋服づくりを始めたとき「ブランド」を着て「服」を着てない人が増えてきたなと感じてたんよね。
アメリカのブランドのほとんどはアメリカで作られてないのに、それでも値段は上がってブランドの名前だけは影響力があって。
それに今リーバイスのヴィンテージに何十万と値がついてるけど、ヴィンテージなんて僕が若いころには存在すらしない概念やったよね。
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スギちゃん -
なるほど、H by FIGERはアメトラの王道ど真ん中を往くブランドだと思っているので、すごく腑に落ちます。
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野澤さん -
極端な例やけどバブルの時に流行った肩パッドの入ったジャケットとか当時ホンマ奇妙やと思ってたからね。
時代によって流行はあると思うけど、それに流されないモノづくりができればいいなと思ってるわ。
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スギちゃん -
良いものは時代を超えて愛されますもんね。
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野澤さん -
ZABOUさんでも、セントジェームズとかラコステとか。そういう定番、鉄板のアイテムあるでしょ。
やっぱりブランドを大きくするんやなしに、そういう時代を超えて愛されるものを作りたいね。
それと、卸の仕事して感じたけど日本人の目は世界一やね。
ブランドや関係なしに、生地やデザインを見て、ほんで値段を見て、「お?これはいいぞ」と判断する能力がめちゃめちゃ高いわ。そういう人たちに評価してもらえるような洋服づくりを続けていきたいね。
以上、全3章に渡る野澤さんへのインタビューでした。
おそらく3章で15,000字ほどの、入社以来最長規模のブログになりましたので、お読みいただければ本当にうれしいです。
そして本日、H by FIGERの定番商品春・夏 IVY 3釦ブレザーをWEBSHOPにて掲載いたしました。
年々暑さを増していき、長くなっている日本の夏。従来のコットン生地ではなくポリエステル90%麻10%の生地を別注いたしました。

ポリエステルの清涼感は残しつつも、麻を混紡することによりウールのように自然で滑らかな肌触りを実現。青みを抑えた深めのネイビーをチョイスしましたので、高級感のある上品な生地感に仕上がっています。
春夏でもアイビーを楽しみたい諸兄に。ぜひご検討ください。

それではまた、次のブログでお会いしましょう。
杉本英之介でした。
