銀座でひたすらウエッソンを着ている三人組(おとこたち)。

In the city there’s a thousand things
I wanna say to you.

The Jam 『In The City』

東京都中央区銀座。

ここにはウエッソンをひたすらに着ている男たちがいる。

コードネームはキング、ブレザリウス、カサネギマン。どれも色物ぞろいと噂の三人組。なんでもアパレルやさんだそうで、三人三色のウエッソンの着こなしを披露しながら一丁目を中心にバスクシャツ界隈で縄張りを形成し、街を闊歩しているという。

今回はその三人組にキングスロード(銀座一丁目駅A11番出口付近)で直撃。コーディネートの紹介とウエッソンの良さを語ってもらうこととなった。

ブレザリウス

●アウター  Gambert(ギャンバート)  サイズ:36  ¥48,400-
●カットソー  Saint James(セントジェームス)  サイズ:T4  ¥14,300-
●パンツ  ARAN(アラン)  サイズ:1  ¥26,400-
●シューズ  私物
モデル 身長168cm 体重54kg 足のサイズ約25.5cm

「ウエッソンの好きな点は勿論バックボーン。現在までフランスでの製造を続けていることをはじめ、フランス海軍のユニフォームとして採用された実績も見逃せない。背景に裏付けされた物の良さが窺えるからこれが好きなんだ俺は。ボーダーも良いが、今日は無地黒。ブレザーのにこのソリッドなブラックがただひたすらに大人な印象を与えてくれる。」

あまりに紺ブレにマッチしているがために、感激している様子。

「紺ブレを着て、(心持的にも)着るスタイルが定番の俺だが、黒がより俺を引き締めてくれる。ブレザリウスという名前に恥じないスタイリングを完成させてくれる。間違いなくウエッソンは綺麗めスタイルにピッタリだと言わざるを得ない。」

カサネギマン

●アウター  A VONTADE(アボンタージ)  サイズ:S  \24,200-
●カットソー  Saint James(セントジェームス)  サイズ:T4  \14,300-
●パンツ  UNIVERSAL OVERALL(ユニバーサルオーバーオール)  サイズ:32  \14,300-
●ベルト  N.O.UN(ナウン)  \6,380-
●シューズ  私物
モデル 身長168cm 体重54kg 足のサイズ約25cm 

「ウエッソンは非常にバリエーションに富んでいるところが好きだ。定番のエクリュマリンをはじめとしたボーダーから無地まで色とりどりだ。今回私が着用しているのはエクリュ。ホワイトよりパキッとしていないのであらゆるアイテムと喧嘩することなく馴染んでくれる。
ワークパンツやスニーカーなどカジュアルなアイテムが多いが、襟付きで落ち着いた色のガーデナーシャツによって少し綺麗な印象を付け加えたかった。エクリュのウエッソンとロールアップしたパンツからの白スニーカーは春の訪れを感じる。
今回のスタイルは余りカサネていないが、時にはカサネすぎないこともカサネギの重要な要素の一つだ。不要な重ね着はしない方がより洗練される。」

春の訪れ感じ、エキサイトしているようだ。

キング

●アウター  A VONTADE(アボンタージ)  サイズ:M  \41,800-
●カットソー  Saint James(セントジェームス)  サイズ:T4  \14,300-
●パンツ  ARAN(アラン)  サイズ:1  \29,700-
●スカーフ  UMBERTO FORNARI(ウンベルトフォルナーリ)  \5,544-
●シューズ  私物
モデル 身長167㎝ 体重56㎏ 足のサイズ約26㎝

「ウエッソンの何が好きか?そりゃ色々あるけど一番は生地だな。このガシガシとして目の詰まった生地。縦糸と横糸がガッシリと絡み合っている。所謂ガシり合いだな。着込むほどに体に馴染むのが最高なんだ。他の2人が着ているように、もちろん無地は汎用性が高くて良いが、オレは専らボーダー。ピッチが太すぎないから子どもっぽくならないし、なによりこの配色は海を感じる。マリンなテイストがたまらなく良い。あらゆるスタイルに溶け込んでくれる。今回着ているようなアメカジなスタイルにも非常にあっているだろう?春っぽくオリーブのカーゴパンツにブルーのGジャン。そこにウエッソンをぶち込むことで、土臭い印象をなくしてくれ、爽やかなオレでいさせてくれる…」

凄いエイジング具合である。

「ウエッソン。ただのカットソーではなく一種のライフスタイルでもあり、永遠のワードローブ。だから俺たちはこれからもウエッソり続ける。」彼らが最後に伝えたのはその一言だった。

季節を問わず、そしてあらゆるアイテムと合わせてもキマる。そして経年変化やエイジングも楽しむことが出来る。つまるところ自分と一緒に様々なスタイルを共にし、経年変化していく。彼らが三人揃って着続けている理由がそこに詰まっていた。

この記事を書いた人

アバター画像

坂本

銀座