カサネギマン~春のかほりにつられて~

カサネギマン。

それは頻繁に重ね着をしていて、服の脱ぎ着にまつわるエトセトラが大好きな神奈川県出身のヒーローである。また、彼の好きなものは長袖Tシャツ、コットンニット、カーディガン、シャツ、裏毛スウェット、ストリップである。

春のかほりにつられてのこのこ銀座にやってきたカサネギマン。

今日は銀座店のメンバーに春のカサネギを伝えるために。

●銀座一丁目路地裏通り(通称キングスロード)

「君が件のキングかい?最近ブイブイ言わせてるそうじゃないか。」

「如何にも。」

「ところで君、全然カサネギしてないじゃないか。どうなってるんだ銀座(このまち)は。」

「いいだろ一枚でも。」

「もちろん一枚着も良い。楽でシンプルでいてかっこよい。しかし、春にしかできないカサネギにも魅力があるんだよ。キング。」

「無駄に重ねても暑いだけなんじゃないのか???」

「そういう君にはコレだ!(指を鳴らす音)」

●カーディガン  MOONCASTLE(ムーンキャッスル)  サイズ:M  ¥13,750-
●カットソー  N.O.UN(ナウン)  サイズ:M  ¥14,300-
●パンツ  JAPAN BLUE JEANS(ジャパンブルージーンズ)  サイズ:S  ¥17,600-
●スカーフ  Carolina(キャロライナ)  ¥660-
●シューズ G.H.BASS 
モデル 身長167cm 体重56kg 足のサイズ約26cm

「薄生地のボーダーTにアイスコットンのカーディガン。青みが多いスタイリングの色合いで清涼感がありながら生地感も同様である。春らしさ全開だなおい。加えて巻物もカサネギの一部ってことか。やるなカサネギマン。紫以外に補色入れて目立たせたり、下半身のアイテムの色を拾ったりしても楽しそうじゃないか。」

ヒゲ、巻物、カットソー、カーディガンの漢の4レイヤー
いくらキングとはいえどカサネギの楽しさに気づき、驚きを隠せない様子

「これがカサネギの力・・・日中と朝晩で体温調整がしやすく実用性もあるとは驚きだ・・・これでお客様との接客時間(スウィートタイム)も捗る。」
「よかった!カサネギ界のキングもぜひ目指してみてくれ。」

●ZABOU銀座店内

「ん?ブレザリウス男爵じゃないか。」

侯爵の爵位をはく奪されてからはずっとこんな調子です。詳細は後日。

「またカサネてるよ、、、」

「そんなに嫌がら無くてもいいじゃないか。私のようにカサネたら失った爵位も戻るかもしれないだろう?」

「否定できない」

「エイッ(カサネギさせる音)」

●ジャケット  Gambert(ギャンバート)  サイズ:36  ¥49,500-
●ニット  Rinascente(リナシェンテ)  サイズ:48  ¥17,600-
●パンツ  RESOLUTE(リゾルト)  サイズ:W30×L31  ¥27,500-
●スカーフ  UMBERTO FORNARI(ウンベルトフォルナーリ)  ¥5,544-
●シューズ  G.H.BASS
モデル 身長168cm 体重54kg 足のサイズ約25.5cm 

「ZABOUだと定番になりつつある沼ネックとテーラードジャケットの組み合わせか。さすがだカサネギマン。秋冬でもできる合わせ方だが今回は春夏らしく、綿ポリ鹿の子のニットに背抜きの紺ブレ。やはり全ての季節をお前(ブレザー)とずっといたいよ春夏秋冬。そして沼ネックの中の赤のスカーフがアクセントになっている。ネックの高さを生かしながらも色を加えられるなんてたまげた。そして暖かくなってきた気候により、色落ちしたリゾルトが似合う季節になったことを感じざるを得ない。」

「無下に扱って悪かったな。カサネギマン。ブレってカサネって沼りながら爵位を取り戻すため尽力する。誓おう。」

「これでまたブレザー界隈から認められて爵位が戻るといいね!」


そういう私の今日のスタイルはコレ。

●帽子  COOPERS TOWN(クーパーズタウン)  ¥7,480-
●アウター  A VONTADE(アボンタージ)  サイズ:S  ¥25,300-
●シャツ  FAR EAST MANUFACTURING(ファー イースト マニュファクチャリング)  サイズ:15-31  ¥22,000-
●パンツ  A VONTADE(アボンタージ)  サイズ:S  ¥25,300-
●シューズ  BLUNDSTONE(ブランドストーン)  サイズ:UK6  ¥31,900-
●ベルト  N.O.UN(ナウン)  ¥6,380-
モデル 身長168cm 体重54kg 足のサイズ約25cm 

「やっぱり襟オン襟が好きですね。存在感のあるパンツと合わせるので、上半身もこれでその存在感に対抗できます。このガーデナーシャツは色合いも生地感も春夏にピッタリですので、この時期に長袖同士の組み合わせをしても心地よく着用いただけます。やはりボトムスの色が重たい時にはベルトナイロン。春と言えばオリーブやベージュも良いですが、水色や青系のアイテムが涼しげで、より映える季節かなと感じております。」

襟の立体感が、いいよね!

冬には冬のカサネギがあると同時に、春には春にしかできないカサネギがあるのだ。

もちろんほかの季節でも同様だ。カサネギマンがやってくるのは今度はあなたの街かもしれません。

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