新宿店の、ある日の営業終了後のことでございます。

「大井さん、SWKNITのカーディガンって、どんな風に着るのが正解なんでしょう?」
「そやなあ。……普通でええんちゃう?」
「その普通がわからないんです」
「それを考えるのが店員の仕事や。竹下くんはどんな使い方するのがカッコ良く見えると思う?」
「……そうですね。
薄手の物だったらジャケットの中に入れたりになりますけど、SWKNITはかなりしっかりしてるので……。
もう少し暖かくなってからライトアウター的な使い方がメインになるかと。
中にはシャツでしょうかね」
「それも一つの正解やな。他には?」
「カットソーを入れるのもありでしょうね。
ZABOUだとセントジェームズです。
ボーダーはもちろん、あえてブラック同色のアンサンブル風で」
「ええやん。じゃあ上には?」
「……そうですね。やはりコートでしょうか」
「大いにアリやな。ほかには?」
「意外とカバーオールとかいいかもしれません」
「それもまたアリや。他には?」
「デニムジャケットとか」
「ええけどスニットは生地がしっかりしてるからジャスト目だとパンパンになるかもな」
「確かに。……大井さんだったら何を上に行きますか?」
「せやなあ。ナイロンのシェルとかええんちゃう」
「……意外なところが来ました。マウンテンパーカーみたいな感じですよね」
「あ、そうそう。
ああいうシャカシャカなヤツ。
竹下くんもけったいな色のやつ着てるやん。
あれ持ってきてや。
合わせてみればわかるから」
「アレですか!?……わかりました、明日着てきますね」
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そして翌朝。
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「おはようございます。着てきました」
「おはよう。相変わらずけったいな色やな」
「レトロって言ってください」
「丸い卵も切りようで四角。
さて、そしたら早速着てもらおうかな。
スニットの下はお任せで。
せっかくやし僕もコートで合わせてみるわ」
「承知しました」
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コーディネイト中
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「できたわ。どう?」


「コート、良いですねやっぱり。
SWKNITのカジュアルだけど上品な見え方が良く出てます。
中に入れたのはハイゲージの沼ネックですね」
「せやな。首元も収まりエエし、ジャケットだけじゃなくこういうのとも相性バッチリ。ジップパーカーともおすすめやな」
「まさに大人の休日な感じですね」


「さて、次。竹下君のコーディネイトも見てみようか。実際に着てみてどう?」



「思った以上に違和感なくまとまってますね。
ビックリしました」
「カーディガンって、タックインしたシャツの上から着るとか、ジャケットの下に仕込むとかでちょっと綺麗目に収めるイメージの人が多いと思うんやけど、こんな感じでカジュアルに振っても全然いけるやろ?
バズのシャンブレーシャツなら尚更だし」
「はい。これを一番上のアウターとして着用した時はこのシャツはタックアウトしてもいいかもしれませんね」
「普通のニットカーディガンよりもボリュームがあるからそのほうがバランスええかもな」


「なるほどぉ……。
目から鱗でした。もっと勉強します」
「精進するように。
……そしたら今日もお店開けようか。
イベントも佳境やからな。
今日も張り切っていきましょう」
「はい!本日もよろしくお願いします」
そんなこんなで現在開催中のイベント、

『UN-USELESS(アンユースレス)スウェットとニットの融合”SWKNIT スニット”販売会イベント』
開催は今週末まで。
皆さまのご来店を大井と竹下がお待ちしております!
※このブログのスタッフ大井は八割ほど竹下の想像でしゃべっています。