こんにちは。
東京店スタッフの小坂です。
シャツってやっぱり良いです。
メンズのワードローブには欠かせません。
だからこそ大事にしたいのが季節感。
その気になれば1年を通して同じシャツを着ることもできますが、四季に応じたシャツを使い分けてこその洒落者でしょう。
秋冬ならば温かみが肝要です。
この手のシャツがオススメです。
以前にまとめて紹介させていただいたHARRISS(ハリス)のAW入荷分より、今回はシャツにフォーカスしてご紹介させていただきます。
どうぞお付き合いください。
アメリカンフィットを銘打つだけあり、遊びはなくともほんのりゆったりめ。
アームもウエストも絞りが弱いので、リラックスしたムードです。
カジュアルシャツに丁度良い塩梅ですね。
これまたシルエットに足並みを揃えたアメリカンなボタンダウン。
ズレ留めボタンとハンガーループも搭載して正統派な顔つきです。
ほんのりV字になっている襟のデザイン(名称が分からんです)から隠し切れないエスプリが漂います。
この辺りは遊びを効かせることもなくオーセンティックな仕上がりです。
紳士な皆様にもご満足いただける端正な仕立てにつき色々と語りたいのですが、濱地さんの洋服解剖学シリーズよりも長くなるので泣く泣く割愛いたします。
シルエットやディテールはアメリカンなムードですが、生地はユーロらしいのが実に面白いところです。
ハリスらしい温度感とでも申しましょうか。
アメトラをフランス的な視点で再構築するブランドの面目躍如です。
トップ染めによって深い色を持たせた繊維を、ほんのり起毛するビエラで織っています。
色味と質感のダブルパンチで季節感を実現しているという寸法です。
やや大振りな柄行はバブアーやバラクータのライニングにも通ずるところがあって、自然と温かみを想起させます。
ハリスに忖度する(コラ!)ならこんなスタイルで。
小坂スタイルならもう少しカチッとさせるのですが、ハリスは抜け感を出すのが上手なブランドなので、長所を活かすべく幾らか抜いてみました。
シャツはタックインせずにはいられない性分ですが、ハリスのシャツは着丈が良い塩梅なのでタックアウトもご覧ください。
折悪く小坂サイズは銀座店から姿を消しておりましたのでスタイルとしてはお見せできませんでしたが、それぞれの色違いを組み合わせてあげると秋風情がビンビンでエエ感じです。
ハリスへの義理は果たしましたので、次は小坂スタイルで。
カチッとめのスタイルでも充分に対応してくれます。
コテコテのアメトラにエッセンス程度のエスプリと温かみを。
フレンチアイビーともまた違ったムードを出せます。
「小坂スタイル」なんて息巻いて紺ブレを持ち出してみましたが、一番リアルなのはこちら。
袖捲りなんかしちゃっていますが、生地だけで季節感は担保できているのでセーフです。
各方面からお叱りをいただきそうですが、季節感のあるシャツを着ておけば大概のことは何とかなります。
更にもう少し先を見据えるなら、インナーを仕込んでみても良いですね。
齢二十四にして未だにクソガキ感の抜け切らない小坂にすらエスプリを感じざるを得ない大人なスタイルです。
秋を通り越して冬を想定するなら、上から更にジャケットを着ちゃったりするわけです。
インナーとして使いがちなシャツをレイヤードの外側に配するのは、ちょっと背伸びしたワクワク感があって楽しいです。
騙されたと思って店頭でお試しください。
試すだけならタダです。
タックインが気恥ずかしかったらこういうスタイルで。
潔くシャツを羽織りとして使っちゃいましょう。
シャツの良いところは、この手の高い汎用性にあります。
出囃子でも申し上げましたが、四季に応じたシャツを使い分けてこその洒落者です。
案外ZABOUにあるようでなかった、季節感の宿るシャツ。
ここは一つお試しになってみては如何でしょう?
それでは店頭でお待ちしております。
ありがとうございました。