今週のおすすめ(2023.06.02)

こんにちは。
東京店スタッフの小坂です。

ブログを執筆するにあたり、大昔のものを参考にすることも。
面白い発見があったりするものです。

髭を生やしていない瀬川さん。

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今の僕と変わらない年頃の大井さん。

あんまり今と変わらない本並さん。

髪の毛がくりんくりんの坂口さん。

カリッカリに痩せている岡安さん。

長く勤めていらっしゃると雰囲気を変わるものだなぁと、時の流れの何たるかを感じます。
僕も長く勤めて後輩ができたりすると、入社したばかりの頃の画像をほじくり返されてイジられたりするんでしょうね。

こんなことをしていますが、イジっていいのはイジられる覚悟のある者だけです。
僕とて、イジられる覚悟を持ってこの場に臨んでいるのです。
まだ見ぬ後輩達よ、存分にイジってくれたまえ。

さて、先輩各位から店舗裏へ呼び出しを受けておりますので、僕はこのあたりでお暇させていただきます。
皆様におかれましては以下の「今週のおすすめ」をどうぞお楽しみください。
それでは。

今週のおすすめ

こんにちは。
数日前の小坂です。

6/2は立て込みそうな気がするので、予め中身を用意しております。
出囃子だけは6/2の小坂に任せようと思います。

いよいよ6月を迎え、夏ムードも醸造される頃合い。
どうしたって蒸し暑いのは避けられないのですから、せめて見た目だけは涼しげでありたいものです。

そんな時に活躍するのがリネン素材です。
いかにも「夏!」といった風情が宿ります。

見た目に涼しいだけでなく、実際に涼しいので夏に重宝されているわけですが、その理由まで考えることってあんまりないですよね。
僕もそうなのですが、良い機会と思ってお勉強してきました。
せっかくなので披露させてください。

①中空構造
リネンの繊維は中空構造(チューブのように、中が空洞となるような構造)となっています。
これが様々な恩恵をもたらしてくれるのです。

第一に、抜群の通気性を誇ります。
これは想像しやすいですよね。
中が空洞だから通気性が良い。
当然の帰結と言えるでしょう。

第二に、高い吸水性を挙げましょう。
中の空洞に水分を溜めこむ余地があるのです。
リネンが汗を吸ってくれるので、サラッとした肌を維持してくれます。

第三には、高い熱伝導性を。
密に詰まった繊維よりも、中が空洞の繊維の方が熱が伝わりやすい。
何となく想像はできますよね。
高い熱伝導性は速乾性に寄与してくれます。
吸い上げた汗をあっという間に乾かしてくれるのです。
吸水性が高いだけでは、繊維が水分を含んだままでジットリしてしまいますからね。
非常に大事な要素です。

②ペクチン
リネンはペクチンという成分を含有します。
繊維の表面をペクチンがコーティングしているのですが、これが中々機能的です。
生地のタフネス、汚れにくさにも寄与してくれますが、毛羽立ちを抑えるはたらきを取り上げましょう。

繊維が毛羽立つと保温性を発揮します。
ウールが冬に重宝されるのは、めちゃくちゃ毛羽立っていて保温性が抜群だからです。
逆説的に、毛羽立ちしづらい繊維は夏に向いていると言えるでしょう。
また、保温性と直接の関連はありませんが、毛羽立たないことでサラッとした生地感を実現しています。

さて、ここまでお読みくださった方ならリネンが気になって仕方がないはずです。
そんな皆様の為に当店で扱っているリネン製の商品をご紹介させていただきます。

SPINNER BAIT(スピナーベイト)

日本人に向けたサイズ感、抜け感に定評のあるスピナーベイトから雰囲気の良いリネンシャツを。
贅沢に3型ご用意しております。

それぞれ上からフルオープン、プルオーバー、オープンカラーです。
流石のスピナーベイト、どの型をとっても抜群の抜け感です。

抜け感の秘密は生地感にあり。

グランジウォッシュを施したリネンです。
特徴的なムラのある染色と荒々しいシワは、生地をもみ込みながら染色と洗いをかけたことによって生じるもの。
奥行き、立体感のある表情です。

肝心のサイズ感についてもご案内させてください。

168cm/56kgの僕がMサイズを着用するとこんな具合です。
ゆったりした身幅に、タックアウトに丁度良い塩梅の着丈。
リラックスしたムードが漂います。
言葉にすればこれだけのことですが、これだけのことを実現するのが大変だったりします。
流石のスピナーベイトです(2回目)。

MOONCASTLE(ムーンキャッスル)

大人気のICE COTTONシリーズを輩出しているムーンキャッスルのリネンニットTシャツも見逃せません。

リネン100%のニットって中々見かけません。
と言うのも、リネンは伸縮性のない繊維質のために編み立てるのが困難で、ニットには不向きなんです。
ポリエステル等を混紡してこの課題をクリアするメーカーも多いですが、ムーンキャッスルでは紡績(繊維を糸にすること)工程の中で加工を施すことでこれを乗り越えました。

そんな訳で、お楽しみいただきたいのはリネン100%の肌触りです。
リネンらしいシャリ感はありつつも、どこかトロみのある独特の肌触りです。
こればかりはブログではお伝えできませんが、店頭にいらした際には是非とも着てみてください。
きっと驚かれます。

Mサイズでゆったりめのサイズ感です。
シワの雰囲気からトロみを感じ取っていただけるのではないでしょうか。
更にゆったり着ても見栄えする生地感なので、Lサイズでも楽しめそうですね。
スケ感はありませんが、高い通気性を感じます。

BARNSTORMER(バーンストーマー)

バーンストーマーの人気作、マッカッサー2を様々なブランドのフィルターを通して再構築する「マッカッサープロジェクト」。
こちらはかのリングヂャケットとのコラボによるものです。

縫製が難しかったりするものですから、リネン生地を中々採用しないバーンストーマーですが、リングヂャケットとのコラボということで最適なリネン生地を探し出しました。

それこそが、王室御用達の栄誉を浴するスペンス・ブライソン社のアイリッシュ・リネンです。
美しい光沢と風合いから「世界最高のリネン」と称されます。

リネンとしてイメージされる粗野な雰囲気を全く感じません。

世界最高峰を身に着けてみました。
パターンや縫製については安心と信頼のバーンストーマー製なので言及するまでもありません。

風合いなんかは正しくリネンといった雰囲気ですが、肌触りが格別です。
僕の知るリネンの範疇にありません。
流石に穿きこむとシワが入りそうですが、ヨレた感じにはならなさそうです。
うーん、堪らん。

といった具合で今週のおすすめをお送りいたしました。
夏ムードの第一歩、リネンで演出してみませんか?

それでは店頭でお待ちしております。
ありがとうございました。

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小坂

東京店スタッフの小坂です。
168cm 54kg、体型の近い方はサイズ感についてのお問い合わせもぜひ。
店頭でお待ちしております!