秋の入荷が始まりつつあるこの季節。
気になるのはやはり足元から。
BARNSTORMERのツイードや濃い色目のRESOLUTE。
少し先の洋服を見るイベントが続きますが、まだ暑いこの時期でも、革靴は気になるところ。
英国のシューズメーカーの作る、あの頃の銘品をより長い季節履いて頂ける、「あったら良いな」をご紹介致します。
SOLOVAIR(ソロヴェアー)
SOLOVAIRの歴史は古く、1881年に遡ります。
英国製革靴の生産で有名とされる、 イギリス・ノーザンプトン州に位置するNPS Shoes Ltd.により 生産されているフットウェアのブランドです。Solovair(ソロヴェアー) は日本でも有名なDr. Marten(ドクターマーチン)とライセンスを組み、 Dr. Marten by Solovairとして販売され続けました。 今現在も130年以上もの伝統的な職人の技術に加え、 最新の技術、原料、機械を合わせ持つ事で常にハイクオリティーな ハンドメイドのイギリス製シューズを生産しております。
特徴的なのはこのエアクッションソール。
まるで空気の上を歩くかのごとく、軽くて柔らかい履き心地は当時の若者の心を鷲掴みにしたはず。
4EYEシューズや、8ホールなど過去にも名作があったSOLOVAIRですが、英国を代表するチャッカブーツに、こちらのエアクッションソールを搭載したハイブリッドなモデルを秋に向けてお勧めしたいと思います。
2EYE CHUKKA BOOT
デザートブーツとは、チャッカブーツの一種。通常ならばクレープソール(天然ゴムを使用したソール)を纏う所ですが、
今回はブランドを代表するエアクッションソールで。こちら特徴的なソールですが、チャッカブーツ型に合わせて薄めのソールに変更。
見た目の良さに加えて、返りが良くなる分履き心地は必然的に向上します。
また、現在出回っているデザートブーツに比べて、木型はポッテリし過ぎず、良い意味でクラシック。
え、これがあのSOLOVAIR?と目を疑うような見た目。ですが履き心地は軽く長時間の着用でも苦になりません。
そしてエアクッションソールの利点がもう一つ。
クレープソールが付いてこそデザートブーツという意見は少なからずあるように思いますが、
暑い夏はゴムが溶けてしまい、寒い冬は固くなる。
実はかなり限定的な状況下の靴となっていました。そういった難点をクリアできるからこそ、履く時期が長く、スタイリングもより自由に楽しむことができます。
チャッカブーツにショーツのスタイル。
好きなスタイルではありますが、実はあまり現実では難しいところでした。
この時期ならではの長袖×ショーツのスタイルにも是非お勧めしたい+チャッカ。
木型が細身で綺麗なので、嫌みなく綺麗に合わせて頂けます。
また、サンドベージュのTHE・デザートブーツな色合いも、この秋はトライしてみたいところ。
ソールが濃い色目だと、グッと印象も引き締まります。
GAUCHO CRAZY HORSE&FULL GRAIN
もう一つ。
スウェードのイメージが強いデザートブーツですが、スムースレザーになると一気に顔つきが締まります。
ナチュラルな表情が魅力的なフルグレインレザー。高品質ともされる贅沢なレザーで耐久性が高いのも特徴です。
また、しっとりと適度に柔らかな質感が特徴的なクレイジーホースレザー。深みがあり、マットな革質ですがお手入れすると光沢感も増し、エイジングも楽しみなお色です。
また、どちらのレザーも履き始めからあまり革の硬さはないので馴染みも良いです。
秋の立ち上げり一発目。
まずは濃い色目のジーンズと合わせるのがべたーでしょう。
エイジングが早いことでも有名なこちらのレザーはリジッドでもアイスブルーでも、様々なトーンのデニムとも相性良くお楽しみ頂けます。
ブラックのフルグレイン、黒靴ながらチャッカの丈感と相まってハードになりすぎない印象。
ここは是非、オリーブのミリタリーパンツと合わせて頂きたい。
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チャッカブーツ。ボトムスの太さや履く季節などあまり気にしなくても良い、ある意味自由度の高い丈感のブーツです。
未だに英国製を貫く、SOLOVAIRの作るデザートブーツを今から育てて、秋冬までお楽しみ頂ければと思います。