SPIEWAK(スピワック) メルトン・ピーコート

冬になると、いつも僕のオヤジはブランデーをチビチビと飲っていた。子供の頃、ブランデーの香りはチョコレートのそれと同じような錯覚を憶えてた。一度ブランデーとやらを舐めてみたがとても苦く舌がヒリヒリして何とも不思議な感じだった。

このダークグリーンのボトルは外国から買って来たもので、国内で買うと大層な金額になると言ってた。チェリーの木に細工をあしらった洋酒棚の中を眺めながらいろんな形のグラスや酒ビンがキチンと整列しているのをボンヤリ眺めては何故オトナはこんなに苦くてヒリヒリしたものを呑みながら、愉快になっているのかは理解できなかった。そして冬の夜はとても長く感じられた。

U.S.Navyの公式ユニフォームとして正式採用されているSpiewak社製WOOLのピーコート。本日ご紹介させていただくのは日本人用のスペックでサイズがとてもいい。とてもじゃないけれどオリジナルのサイズをそのまま着れるヒトは少ない。前に(*1)このブログでも書かせていただいたとおりで制服というのは規律正しく、清潔感がありキチンとしたヒトに見えるという第一印象を与える効果があるんじゃないかとお伝えしましたが、その通りだと信じてます。

これをヨレヨレにするまで着込むと独特の雰囲気になっていき、ドレスダウンできる服に変化していくと思います。少し横道に逸れますが、イギリスには「履き屋」という商売が存在しますが、これは新品の靴を馴染ませるまで履き込んで貰い、ちょうどいい頃合になったら初めて自分で履くという非常に合理的かつ安全な方法を採用しているという顕われかと思います。

ところでドレスダウン。ドレスアップすることは比較的容易ではありますが、今の世の中はこれを省略していきなり入門編からドレスダウンを試みてしまう事の弊害があると考えています。なので僕たちはあくまでも雰囲気を重視しながらもドレスアップの重要性と基礎や基本に対する従順さを突き詰めた上でのドレスダウンをオススメしたいと思っています。

平たく言うと、加工されたものもいいんだけど新品から買ってじっくり育てて、その経年変化を学習しながら体得していくということが、洋服を理解する上でキーポイントになるように思います。

間(あいだ)を飛ばすと「間抜け」になりますからね。(笑) 一見矛盾していると思われがちですが、さにあらず。意味を充分ご理解いただいたうえでバランスとタイミングが合えば問題ない。

さて、まだまだ我々も修行中ゆえ、ご一緒に明るく楽しくファッションとスタイルを研究しましょう!
spiewak
モデル:身長176cm 体重66kg サイズ:38着用
SPIEWAK(スピワック) メルトン・ピーコート  カラー:ダークネイビー、チャコールグレー  サイズ:34、36、38、40  プライス:¥29,400-

(*1)このブログについて詳しくはこちらのブログ→2009/10/18(日) NAVY BLUE JACKET

この投稿へのコメント

  1. ほそ said on 2009年11月14日 at 0:19:18

    僕のPコートは、かれこれ9年ぐらい着とります。なので、ウールが薄くなってる部分もあるのですが、このヨレ感がなんとも言えない!
    自分が着古したものは、愛着が生まれますからね。はやりモノも定番モノも着たおせば自分のモノ!です(●^o^●)

  2. Tanigawa said on 2009年11月14日 at 14:28:24

    >ほそさん

    こんにちは。コメントありがとうございます。

    ええねー。9年でっかー。そらもう自分の形に馴染んでるでしょ。

    着たおして、着たおして、モノにする。最高やね。

    今度は彼女をモノにせなあきまへんな~。

  3. muramoto said on 2009年11月14日 at 21:27:02

    ほんまにええことをおっしゃいますなぁ。
    いつも勉強になります。

    先日のステンカラーコートもそうでしたが、服の持っている雰囲気を引き出すのが絶妙ですよね。
    こういうのって試行錯誤を繰り返しながら積み上げた時間がものをいうんでしょうね。
    そして服の背景を知っとるゆうことでしょうか。
    背中で語る男、憧れますわ~。

    こないだは色々と教えていただき、ありがとうございました。
    一同、大満足でした。
    またお店に行ってご報告します。

  4. Tanigawa said on 2009年11月15日 at 14:30:47

    >muramoto先生

    まいどでーす。コメントありがとうございます。

    先日は「串カツ」と「串焼き」を完全に混同しておりましたこと深くお詫び申し上げます。歳を重ねるにつれ、ボケが進行しており聞いてるシリから忘れるわ、勘違いしとるわと酷いもんです。(笑)  

    今回のブログではいろいろとお褒めにあずかりありがとうございます。恥ずかしいやら何やらで穴があったら入りたいくらいです。(「できれば温い穴に。」って完全にギャグが古過ぎましたね。すんましん。)

    ZABOU STYLEについては一連の流れを先生はものすごくご理解いただいておりますので、あとはお互い「背中で語る男」になれるように切磋琢磨いたしましょう!

    また、いつでも遊びにいらしてくださいませ。お待ちいたしております。

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